人気コメント | 投票者 |
★5 | 誰も知らない(2004/日) | この生々しいリアルな触感 [review] | 緑雨, 煽尼采 | [投票(2)] |
★2 | 花よりもなほ(2005/日) | 空振りの長屋ものとして『どですかでん』と酷似した印象。良心的な主題だが伝わってこない。俳優の演技が立ち過ぎで空騒ぎの演劇のようで抑揚がなく、何よりギャグが詰まらない。 | DSCH | [投票(1)] |
★4 | ヴァイブレータ(2003/日) | 平凡な風景が平凡に美しい。トラック運転手と行きずりの女などという今更な物語を扱ってあざとくないのは、真摯に撮られたからに違いないと思う。 | 緑雨 | [投票(1)] |
★3 | 亡国のイージス(2005/日) | ネット右翼的言説の行き着く先は北朝鮮という戯画として成立している前半だけを綿密に描けばよい作品になっただろうに。「ワシントンだよ!」と禁句を口走る総理が原田芳雄とは、時代の巡り合わせの皮肉を感じる。 | けにろん | [投票(1)] |
★4 | 一人息子(1936/日) | 飯田蝶子はまさに「哀れな母親」の原像。工場の門を捉えるエンプティ・ショットが不気味。 [review] | 3819695, ゑぎ, りかちゅ | [投票(3)] |
★5 | 東への道(1920/米) | 夜通し赤子を看病するリリアン・ギッシュの絶望の強度に圧倒された。このワンシーンだけで★5つ。リリアンの演技とクライマックス以外はユルい作品だが、元祖昼メロとして観れば興味深い。 [review] | 3819695, りかちゅ | [投票(2)] |
★5 | 楽日(2003/台湾) | 70〜80年代の斜陽期、日本でも場末の映画館はスラムであり、迷宮であった。 [review] | ぽんしゅう, DSCH | [投票(2)] |
★4 | 必死剣 鳥刺し(2010/日) | 兼見と別家の対決が突出してよい。あの刃で突かれたら痛いだろうなとヒヤヒヤさせられる。リアルと様式美が混在する見事な殺陣。映画技法の向上が示されてあった。相変わらずヌメッとした岸部一徳と、旅支度を整えて半ベソをかく池脇千鶴もいい。 [review] | けにろん | [投票(1)] |
★3 | 暗殺の森(1970/伊=仏=独) | 鳥の鳴き真似、極端な構図など、冗談一歩手前のフェリーニ色が強い。ルネ・クレールを想わせるダンスホールの件がいい。共産党員モラヴィアの物語(花売りはインターナショナルを歌う)を、映画は耽美のネタとしか捉えておらず、生温さを感じる。 | Orpheus, けにろん | [投票(2)] |
★4 | ハレルヤ(1929/米) | 登場するのは白人好みの黒人ではないかという批判的な観方を強いられる複雑な作品。ゴスペルの狂乱など見ていると、なぜアフリカン・アメリカンはこれほどまでにキリスト教を受容したのだろうと、不思議でならなくなる。 [review] | ゑぎ, 3819695 | [投票(2)] |
★2 | 汚れた血(1986/仏) | 80年代のボウイを馬鹿にし続けたパンク世代としては、「モダン・ラブ」で駆け回るガキなど中指立てて追い返すしかないのである。 | けにろん | [投票(1)] |
★4 | 哀しみのトリスターナ(1970/仏=伊=スペイン) | 前作『銀河』のラストシーンを本作は引き継いでいるのであり、盲いた巡礼者たちの覚束ぬ歩行が、冒頭、サッカーで敵を引っかける聾唖者の脚に重ねられる。 [review] | けにろん | [投票(1)] |
★3 | 青春の夢いまいづこ(1932/日) | 小津作品の男はなにかと平手打ちの連打を繰り出す。時代が男の暴力に寛容だったからなのか、小津の猟奇的な側面をみるべきなのか、私には判断がつかない。そのフォームはピッチングマシーンのような機械的反復を特徴としており、典型的なサイレント仕様であると同時にブレッソンを想起させる。 [review] | 3819695 | [投票(1)] |
★1 | 日本のいちばん長い日(1967/日) | 倒れゆく陸軍を美的に捉えて不気味。途中からフィクションにして、クーデターが成功するのかと思った。例えば若松は『実録・連合赤軍』をこのように撮ることもできたが、当然ながらそうはしなかった。 [review] | Orpheus, ぽんしゅう, けにろん | [投票(3)] |
★2 | リトル・ダンサー(2000/英) | カットを繋ぎまくるダンスシーンは昔懐かしMTVの世界。屋外のトイレの便器に新品を据える美術で労働争議を描くとは、大胆としか云いようがない。 [review] | tredair, けにろん | [投票(2)] |
★4 | バトル・ロワイアル(2000/日) | 『軍旗はためく下に』の監督の深刻な遺言。最初からゲームに参加する生徒の「真面目」さが醜い。藤原竜也になるのはしんどいことだが、来るときが来れば、人としてそうせねばならんし、その覚悟は持っておらねばならん。撮影も美術も、往年の東映が狂い咲いている。 | けにろん, DSCH, 緑雨 | [投票(3)] |
★4 | とんかつ大将(1952/日) | 佐野周二の貴種流離譚。彼ばかりモテるのがリアルで、かつこれにより人物の入り乱れ具合が統御されており、彼等が立場立場で突入するクライマックスがやたらと白熱する。地域に入ることを讃えた愛すべき作品。 | ぽんしゅう | [投票(1)] |
★3 | ブロークバック・マウンテン(2005/米) | 原作がいいのだろう、物語は面白い(「町の笑いもの」のエピソードが効いている)が、演出は駆け足で淡泊。いかにもCGな書割みたいな風景も嫌いだ。羊の数もCGで増やしたに違いない。 | けにろん | [投票(1)] |
★3 | エレファントマン(1980/英=米) | 初対面で涙を浮かべるアンソニー・ホプキンスの造形には感嘆を覚える。偉い人だ。「病室に鏡を持ち込んではいけません」など、後のネタ振りを科白で示すところがいずれも空々しく、興醒め。 [review] | けにろん | [投票(1)] |
★5 | 南部の人(1945/米) | 逆光の老婆、小屋を遠目に捉えたディープ・フォーカス、耕地を斜めに耕す馬、綿花畑の移動撮影、全てが美しく心に沁みる。水没した農地の描写、庇を強調した構図のなんと見事なこと。タルコフスキーは影響を受けたに違いない。 [review] | 3819695 | [投票(1)] |