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町田さんのお気に入りコメント(33/70)

耳に残るは君の歌声(2000/英=仏)★3 こういう作り手の志が低い歴史映画を見てしまうと、苛ついてくる。 [review] (Kavalier)[投票(2)]
私は貝になりたい(1959/日)★5 戦勝国による審判というしくみの是非を訴える作品でも、被害者意識の塊になって責任を一部に押し付ける作品でも、一億国民すべて懺悔すべきだと言う作品でもない。この映画では、土佐の高知の海がすべてを静かに語る。「加害者になるな」と。 (ジェリー)[投票(2)]
私は貝になりたい(1959/日)★5 相手を殺したくなければ隊長に逆らえばいいじゃん、とスクリーンのこちら側の「現代の」冷静な観客は思ってしまう。それでも戦争というものは人を狂わせる。人殺しが日常であり必然となる。現代に生まれたことのありがたさ。リメイクして欲しくない作品。 [review] (tkcrows)[投票(7)]
ぼんち(1960/日)★4 毛利菊枝山田五十鈴の母娘の関係が面白い。毛利菊枝は真に怪演だ。また瓦屋根の下に若尾文子が日傘をして立っている真俯瞰のショットこそ、これぞ宮川一夫の刻印というべき素晴らしいシネスコ画面だ。 [review] (ゑぎ)[投票(7)]
みな殺しの霊歌(1968/日)★5 さすがに犯罪自体の猟奇性は薄れてるだろうし、動機に不明瞭な点も多いが、それら全てを「なんでもないよ。名前も知らなかったんだ」という台詞だけで納得させてしまう圧倒的な演出力。乾いたユーモアもある。 [review] (リーダー)[投票(3)]
レイジング・ブル(1980/米)★5 デ・ニーロとスコセッシの最高傑作だと私は思う。強烈な演技と演出がたまらない。音楽もマル。 (ハム)[投票(1)]
レイジング・ブル(1980/米)★5 カヴァレリア・ルスティカーナの流れるオープニングにまずまいってしまった。場末のキャバレーの楽屋で見せる男の矜持。かっこいい。 (おーい粗茶)[投票(1)]
レイジング・ブル(1980/米)★4 過去の雄姿や幸福な風景に被さる「カヴァレリア・ルスティカーナ」(とそれに連なる甘美な旋律)。その調べは、そこはかとないノスタルジーと共に、深く長いため息をも湛えつつ。 [review] (くたー)[投票(10)]
レイジング・ブル(1980/米)★5 この頃のスコッセッシの映画には「行間」があった。 [review] (ペペロンチーノ)[投票(12)]
ぼんち(1960/日)★4 京マチ子の柔らかさ、若尾文子のなまめかしさ、越路吹雪のバタ臭さ、山田五十鈴の巧さ、中村玉緒の可愛らしさ、草笛光子のつややかさ、毛利菊枝の凛々しさ。これが分かるようになったら一人前の大人です。 (直人)[投票(6)]
ぼんち(1960/日)★5 船場のしきたり社会を描いて、なんというモダンさ。溝口健二成瀬巳喜男ではこうはならない。回想形式を巧みに使い60年代の映像感覚で、無理なく戦前・戦中を描いてしまう。戦後デビューの市川崑和田夏十コンビの前衛精神がなせる技。 (ぽんしゅう)[投票(10)]
ぼんち(1960/日)★5 ピンクの日本傘が世界一似合う女。その名は若尾文子。この映画の真のクライマックスは、若尾演じる芸者の「ぽん太」がぼんちの家に挨拶するシーンだ、と考えるのは私だけでしょうか? (若尾好き)[投票(11)]
8人の女たち(2002/仏)★4 愛の渇きが女を女たらしめる。静かな室内でくりひろげられる熱烈な告白合戦。自由に生きても何になるの。虚しいだけじゃない、愛がなけりゃ。 (KADAGIO)[投票(4)]
8人の女たち(2002/仏)★5 大輪ドヌーブを囲んで3人の隠花が撒き散らす毒気は反応し合い、やがて度し難い美へと昇華するだろう。ヌーベルバーグの遺産を血流に残す最後の世代を新世代のオゾンが統合し仏映画の伝統と展望を感じさせる作品。 (けにろん)[投票(4)]
ギャング・オブ・ニューヨーク(2002/米=独=伊=英=オランダ)★3 アメリカが今のアメリカになる前の話。やがて時代は変わる。 [review] (グラント・リー・バッファロー)[投票(9)]
ギャング・オブ・ニューヨーク(2002/米=独=伊=英=オランダ)★3 「復讐」も「恋」もラスト30分で済し崩しに歴史の荒波に飲まれてしまうのなら、2時間半に渡って語られた物語は何だったのかと思う。論理的に構成された物語の快感は無いが、圧倒的なデイ=ルイスをはじめ見所満載で3時間は全く飽きなかったのも事実。 (けにろん)[投票(8)]
絞死刑(1968/日)★4 不条理な展開から、最終的には死刑制度や国家権力になだれ込む論理の力技。皮肉に満ちたアイディア賞ものの脚本。 (くたー)[投票(5)]
日本の夜と霧(1960/日)★4 いまの頭のないバカ者らと,この頭で逆立ちしている若者らと,どちらにしても上手くいかないものだなあ。当時の若者が何を考えていたかを知るにはいい映画だ。 (死ぬまでシネマ)[投票(2)]
青いパパイヤの香り(1993/仏=ベトナム)★4 演劇的な題材だが横移動を基調とする洗練されたカメラワークによって充分に「映画」を息づかせている。前半部の家屋のミニマルな空間演出も見事。少女時代のムイの美しさは特筆すべきでリレーキャストはどうしても違和感が残る。後半、水浴の場面でジャンプカットを見せるのは少女時代の画の強さに拮抗させる為の悪あがきか。 (ゑぎ)[投票(2)]
帝銀事件 死刑囚(1964/日)★5 米国に保護された政府に保護されている資本家に雇われた新聞記者達によって担がれる御輿。その御輿の中にある事件と平沢という男、それをとりまく主役無き空虚な祭り。歴史を検証していくうえで、さらにその事に対し自分なりに思ったことを述べるのに映像を用いなければいけないという制約が付いた状況で、打破し、進み、完成しきった熊井啓の思いっきりの良さ。無条件降伏です。 [review] (ジャイアント白田)[投票(2)]