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町田さんのお気に入りコメント(34/70)

帝銀事件 死刑囚(1964/日)★5 米国に保護された政府に保護されている資本家に雇われた新聞記者達によって担がれる御輿。その御輿の中にある事件と平沢という男、それをとりまく主役無き空虚な祭り。歴史を検証していくうえで、さらにその事に対し自分なりに思ったことを述べるのに映像を用いなければいけないという制約が付いた状況で、打破し、進み、完成しきった熊井啓の思いっきりの良さ。無条件降伏です。 [review] (ジャイアント白田)[投票(2)]
ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001/米)★3 サリンジャーの時代からあまり変わらぬ悩めるアメリカの中産階級の家族像。しかし致命的なことに、くだらないものにこそ注ぎ込むべき熱き血潮が欠落している。 [review] (カフカのすあま)[投票(6)]
シカゴ(2002/米)★4 巧いとは思うが、これはフォシーへのオマージュではなく丸っきりのトレースと見え、又、主役が目一杯では見てて気が気でなく矢張りステージプロを用いて欲しかったと思い、何より映画化されなかったのもさもありなんと思わせるつまらない話。…でも好き。 (けにろん)[投票(5)]
ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001/米)★2 もう、どうせならシーモアやフラニーやゾーイのことを映画化しようよ。と、私は声を大にして言いたくもある。 [review] (tredair)[投票(10)]
たそがれ清兵衛(2002/日)★4 大切なものをなくしたとき、その空虚さに耐えるため、人は時として残りの人生に対して頑なになる。清兵衛と巴の思いやりが生む刃のような遠慮。善右衛門との磁石のような誘引と反発。三人三様の心の揺れを見事に表現した我慢強い山田洋次の演出力が光る。 (ぽんしゅう)[投票(3)]
たそがれ清兵衛(2002/日)★5 これはすごいわ。10年、いや20年に一本の映画かもしれない。もう完璧。絶句。日本映画の全盛期を見ているようでした。しかも無常観まで表出している。出演者、どんな端役まで心が入ってる。相手を思いやる気持ち、今求められてるのはこれだよね。 (セント)[投票(7)]
博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964/英)★5 フリッツ・フォン・エリックの鉄の爪より怖いストレンジラブ博士の右手 [review] (ゲロッパ)[投票(6)]
赤ひげ(1965/日)★5 赤ひげのしかめっ面には、ニヒリズムと対決するために自覚的にアウトローとなった人間の意志が感じられる。理想主義者が理想を捨てずに現実を生きるのは決して楽しいことではないのだ。 (ゲロッパ)[投票(5)]
アメリカの友人(1977/独=仏)★3 物語を正面から語れない典型的シネフィルの「ごっこ映画」でヒッチもどきの列車内サスペンス等パロディにさえなっていない稚戯の極みだ。しかし、不遇のホッパーを掘り起こしコッポラへと繋いだ慧眼などキャスティングセンスは伊達じゃない。 (けにろん)[投票(3)]
モンド(1996/仏)★5 数々の思わせぶりな音楽やショットなど、深読みしようと思えばどこまでもできそうなシュールなファンタジー。けれど、ここはまず(少年の名とも掛詞になっている)MONDE(世界)として、ただただその美しさを受けとめたい。 [review] (tredair)[投票(7)]
歌行燈(1943/日)★5 なんと力強い画だ。また、音の使い方の見事さ。人物のキャラクタリゼーションの納得性。「死んでもひとの玩具になるな」参りました。 [review] (ゑぎ)[投票(4)]
山の音(1954/日)★5 成瀬的な視線の演出で築き上げられた泥沼の世界。また、やはり成瀬らしくこれはずばりセックスに関する映画であり、成瀬はここでも徹底的に厳しい。 [review] (ゑぎ)[投票(5)]
チャップリンの 黄金狂時代(1925/米)★5 決して現在誰もが爆笑できるとは思えないが、食うにも困る貧困層の人々に向けた視線の優しさはチャップリン映画随一だと思う。苦しいが故に映画で泣いたり笑ったり夢見たりしたい。そんな古き良き時代の人々の映画にかける気持ちを垣間見た。 (マッツァ)[投票(4)]
サーカス(1928/米)★5 完成度ではチャップリン作品の中で一番だと思う。彼のマルチな才能を楽しめるし、侠気も感じさせてくれる。 (はしぼそがらす)[投票(2)]
刺青一代(1965/日)★4 話なんてどうでもいい、襖さえ美しく倒れてくれれば…。 (tredair)[投票(1)]
刺青一代(1965/日)★5 大胆な編集とマンガ的な演出が冴えまくる。わけても可憐さと男気の両方を魅力的に演じてみせた和泉雅子が素晴らしい。 (ハム)[投票(1)]
刺青一代(1965/日)★5 清順演出バリバリながらも、あくまでも仁侠映画のフォーマットに納まっているのがよい。それにしても和泉雅子タン(´Д`)ハアハア。 (もしもし)[投票(1)]
戦場のピアニスト(2002/英=独=仏=ポーランド)★3 リアリズムを前提にドキュメンタリー・タッチで綴るという自らに課した命題を、二カ所で自ら大きく裏切っている。その二カ所にポランスキーのご都合が滲み出てしまっている。 [review] (kiona)[投票(7)]
マルホランド・ドライブ(2001/米=仏)★5 これはリンチらしい不条理劇の目下のところの集大成だ。また女優の多面性を引き出す演出についても抜きん出ている。ナオミ・ワッツの登場の可憐さ、オーディション・シーンの妖艶さ、ラストに向かって加速度的に崩れていく様。もう堪りません。 [review] (ゑぎ)[投票(10)]
仁義の墓場(1975/日)★4 “生きる”という本能が過剰なあまり、己の存在が自らを“死”へと追い詰めるという矛盾。石川(渡哲也)の衝動は、表社会に受け入れられるはずもないく、といって裏社会の秩序に納まりもしない。仁義厚き狂犬の仁義は死に、後には聞こえない大笑いだけが残る。 (ぽんしゅう)[投票(3)]