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ヘルタースケルター(2012/日) | review] (disjunctive) | 映画の水準に達していない質感が、様々な効果を生んでいる。この質感は、りりこの自室の美術に叛乱を起こしながら、寺島しのぶの世界をまがまがしく屹立させる。 [[投票(2)] |
レベッカ(1940/米) | review] (disjunctive) | 女には語りうるに足る生活の実体が設定されていない。女の幸福を願おうにも、その手掛かりがなく、話の興行性は、災難に対する対処療法的な挙動に担われがちだ。 [[投票(1)] |
モーターサイクル・ダイアリーズ(2004/米=独=英=アルゼンチン) | review] (disjunctive) | 序盤で興行性の中心を担っていた移動の困難が、次第にスポイルされてしまう。もはやタイトルが話の実体を表現しきれないほど、地理感覚が寸断され、場面の有機的な連携が見えなくなる。 [[投票(1)] |
マレーナ(2000/米=伊) | review] (緑雨) | 嫉妬や偏見、集団虐めなど人間の嫌な面を暴いているが、どこかあざとく思えてしまうのは人物に対する描き込みがいまひとつ浅いせいだろう。それより何より、改めて観ると素晴らしい画面に溢れた映画だ。 [[投票(1)] |
妻よ薔薇のやうに(1935/日) | review] (寒山拾得) | 世の中女の配慮で回っているのだ、という世界観が端々に滲んでおり、この滲み具合の濃淡の色合いが抜群だ。タイトルは刺すような皮肉。 [[投票(3)] |
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014/米) | review] (死ぬまでシネマ) | 流れる映像、心象描写、喜劇=悲劇、演劇≠映画 …。今ひとつなのは既視感故か、実感が無いからか。☆3.0点。 [[投票(2)] |
鏡(1975/露) | review] (寒山拾得) | 「この世に死はなし すべて不死不滅なのだから//家にとどまれ 家は崩れない/私は好きな世紀を選び そこに生き 家を築く/あなた方の子や妻も私と共に食卓に/曽祖父と孫も招こう そこに未来が現れる」父親のこの詩がおそらく本作の肝だろう。 [[投票(2)] |
野性の少年(1970/仏) | review] (ナム太郎) | 監督は撮影に対し敏感であるべきだ。 [[投票(2)] |
テロ,ライブ(2013/韓国) | review] (ぽんしゅう) | すべての物語情報は、スタジオというワンセットに収斂させ、実時間の間(ま)を刈り込むことで、見る側の想像領域と思考を限定し、眼前の状況のみを高速で発信し続ける。何という巧妙にして強引、かつ戦略的な編集。最後まで「情緒」など、ひと欠片もない徹底ぶり。 [[投票(1)] |
東京上空いらっしゃいませ(1990/日) | 牧瀬里穂の下手糞さに愛想を尽かしかけたが、ハンバーガー屋の件から盛り上がり始め、素晴らしいダンスシーンに痺れてしまった。トロンボーンがこれほど絵になると示したのは数多あるジャズ映画のなかでも画期的だと思う。 (寒山拾得) | 大林流のメルヘンタッチと[投票(3)] |
荒野のストレンジャー(1972/米) | review] (ぽんしゅう) | 荒野を彷徨うあまたの亡霊の化身? 冒頭、その男(イーストウッド)が馬で歩を進める湖畔の街の建物の「汚れ」のない作りもの感が異様さを醸す。マッチ棒細工のような街並みは、人の嘘(虚構)を象徴し、住人は顔色をなくし「現実」から引きはがされように立ち尽くす。 [[投票(4)] |
ブロンコ・ビリー(1980/米) | まー) | 今や子供にとって憧れるべき対象が消えつつある。こんなに哀しいことはない。ブロンコ・ビリーの子供たちに接するおおらかで、優しい態度。何かに似ている。「小さな相棒諸君!パパやママの言うことをよく聞けよ。」「歯、磨いたか?宿題やったか?」いずれにしてもやくざな旅芸人の話である。 ([投票(1)] |
サンシャイン 歌声が響く街(2013/英) | ロシュフォールの恋人たち』の冒頭シークエンスにすら敵うこともできず、その上に社会批判を持ち込んだ『ヘアー』の内包する快美感すらない。所詮は音楽劇の皮を被った三流ホームドラマ。 (水那岐) | 夢も希望もない視野狭窄型似非ミュージカルに詰め込まれているのは、ただただ犬も食わない夫婦喧嘩の類だけだという単純な事実。最後のスペクタキュラーとして唯一示された群舞シーンも、『[投票(1)] |
嗤う分身(2013/英) | 審判』・ギリアム『未来世紀』系列の画は面白いが。 (寒山拾得) | 時代背景を明示せず失敗。旧社会主義国家らしきIDカードや自殺など意味不明なのに思わせぶりでナンセンスにもならない。シュールな嗤い満載の原作(もちろん矛先は帝政ロシア)に遠く及ばず。ウェルズ『[投票(1)] |
ポリス・ストーリー レジェンド(2013/香港=中国) | ペンクロフ) | 人情羅生門。タイ人とのケージマッチが単なるアクションの見せ場ではなく、登場人物たちの感情を揺さぶりドラマを推進させる仕掛けになっておりジャッキーらしい。あと、娘のチョロいグレっぷりも実にジャッキーらしい。 ([投票(1)] |
ザ・イースト(2013/米) | けにろん) | 潜入操作ものの定番通りにミイラ取りがミイラにと展開し主人公の心の揺れを描くに見せかけるが、根底では環境テログループを否定的見解を内在させつつ冷徹に見定めるので、結果として映画は曖昧なスタンスに終始せざるを得ないというジレンマ。妥協的ラスト。 ([投票(1)] |
世界の果ての通学路(2012/仏) | 味噌漬の味) | あらかじめ用意されたシナリオにぴったりはまるように撮られた姑息な映画。特にアフリカの兄弟が口ずさむ歌に思いっきり西洋音階の伴奏をつけて「ちょっといい曲」に仕立て上げ、「ちょっといい雰囲気」を作り出したところで本当にがっかりした。対象を真摯に捉える気が全然ない。 ([投票(1)] |
ディア・ハンター(1978/米) | review] (jollyjoker) | A deer has to be taken with one shot. ワンショット、これに尽きる。 [[投票(1)] |
ロング・グッドバイ(1973/米) | review] (緑雨) | プロットだけ採り上げればまったくつまらない探偵モノなのだが、それでもこんなにカッコよくって印象深い映画になるのだ。冒頭、深夜にキャットフードが切れて買いに行くというだけのエピソードでも目が離せないんだから。 [[投票(7)] |
野良犬(1949/日) | review] (寒山拾得) | まるで予審判事のポルフィーリ主演で描かれた「罪と罰」 [[投票(2)] |