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寒山拾得さんの人気コメント: 更新順(53/61)

人気コメント投票者
★4若草の萌えるころ(1968/仏)混乱の時代を小娘の視点で眺めるスタンスは藤田敏八等との同時代性を感じる。だから中国語やスペイン難民、娘の父が主役とも解せる。「ジタ伯母さん」という原題を尊重すべき。娘は伯母の魂とともに彷徨するのだろう。さなぎ[投票(1)]
★3悪い奴ほどよく眠る(1960/日)浮ついた調子が、公団職員の連中もまた被害者でもあるという認識を欠いたがゆえの浅墓さに見えてしまう。 [review]けにろん[投票(1)]
★5妻よ薔薇のやうに(1935/日)世の中女の配慮で回っているのだ、という世界観が端々に滲んでおり、この滲み具合の濃淡の色合いが抜群だ。タイトルは刺すような皮肉。 [review]3819695, ゑぎ[投票(2)]
★4月曜日のユカ(1964/日)いい断片のとても豊富な作品。 [review]ゑぎ[投票(1)]
★5浪華悲歌(1936/日)官憲など庶民の敵という認識をミゾグチがブレヒトと共有していた動かぬ証拠。 [review]ゑぎ[投票(1)]
★5死の街を逃れて(1952/日)第一級の厭戦映画。細部がリアルで胸に迫ってくる。とんでもない話だ、全く。 [review]青山実花[投票(1)]
★4地の群れ(1970/日)何よりもまず井上光晴の作品なのだろうが、熊井も当時ならではのシュールな映像で応えており見応えがある。幾度かみせる縦方向への人物の極端な移動が印象的。 [review]ぽんしゅう[投票(1)]
★5もず(1961/日)水木洋子の冷淡残酷が極まった傑作。針鼠のジレンマにモズの早贄とは。淡島千景の軽みが悲劇を呼び、有馬稲子の重さがこれを蔓延させている。最悪だ。 [review]ぽんしゅう, ゑぎ[投票(2)]
★3そして父になる(2013/日)車中での暗転する母子像が印象的。尾野真千子は相変わらず巧い。 [review]おーい粗茶, jollyjoker, G31, けにろんほか5 名[投票(5)]
★1クワイエットルームにようこそ(2007/日)通俗は貴方と私は違うのと云い、芸術は貴方と私は同じと云う。アタシこんなヒドい処にいましたの滞在記において、主人公以外の人物は主人公の影に過ぎず、余りにも薄っぺら。こんな健康そうな患者はいないよ。ぽんしゅう[投票(1)]
★3ニワトリはハダシだ(2003/日)前半はとても充実していて、田舎のどうでもよいような風景を情感豊かに描いて感服させられるし肘井美佳がいい。後半はしかし詰め込み過ぎの極地。数本に分けて語る経済的余裕がなかったのだろうか。水那岐[投票(1)]
★2苦役列車(2012/日)理想的な二人の共同作業と期待したが残念な出来。 [review]おーい粗茶[投票(1)]
★2新宿スワン(2014/日)相変わらず安い山本又一朗。風俗描写は倫理的に半端で消化不良。綾野・沢尻の疾走など得意分野だろ、もう少し撮ってもらわないと映画観た気にならない。園初の外部脚本作はお仕事モードに過ぎる。ペペロンチーノ[投票(1)]
★4ハサミ男(2004/日)序中盤の浮遊感が素晴らしく麻生久美子好演、雨中の斎藤歩との乱闘におけるジャンプカットなど秀逸だ。阿部寛の扱いは酷いが大した瑕疵じゃない。この平均点の低さには泣かされる。池田敏春もまた呪われた作家だった。 [review]ぽんしゅう[投票(1)]
★3君よ憤怒の河を渉れ(1976/日)中野良子が馬に乗って現れるたびに、バカバカしくもロマンチックな大映調が炸裂する。おおらかな気持ちで愉しみたいオーケン好みのトンデモ作。 [review]のこのこ, ぽんしゅう[投票(2)]
★3嗤う分身(2013/英)時代背景を明示せず失敗。旧社会主義国家らしきIDカードや自殺など意味不明なのに思わせぶりでナンセンスにもならない。シュールな嗤い満載の原作(もちろん矛先は帝政ロシア)に遠く及ばず。ウェルズ『審判』・ギリアム『未来世紀』系列の画は面白いが。3819695[投票(1)]
★2野良犬(1949/日)まるで予審判事のポルフィーリ主演で描かれた「罪と罰」 [review]3819695, けにろん[投票(2)]
★3アクト・オブ・キリング(2012/デンマーク=インドネシア=ノルウェー=英)ドミノ理論の存続する国のグロテスクが炙り出されており、テレビインタヴューの件は相当に気持ちが悪い。しかしどうにも隔靴掻痒の感が残る。 [review]DSCH, 佐保家, 3819695, 味噌漬の味[投票(4)]
★3どん底(1957/日)豪華俳優陣がまるで国会中継のように自説を滔々と述べて交わらず化学反応は起きない。 [review]ぽんしゅう, けにろん[投票(2)]
★5母(1963/日)「産めよ増えよ地に満ちよ」とは、別に全世界を駆け巡った訳ではなく、こういう貧しい関係においてひっそりと呟かれたに違いない、というリアリティが宿されている。 [review]ぽんしゅう, 水那岐, けにろん[投票(3)]