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鴛鴦歌合戦(1939/日) | 服部富子の水玉模様の日傘(番傘!)に唖然とし、続く庭一面に広がった奇抜な図柄の傘群(まるで花畑だ)のファンタジーに圧倒される。 [review] (ぽんしゅう) | 楽曲はもちろん、舞台装置もまたミュージカルの命。なんと日傘という小道具ひとつで楽曲と対峙する大胆かつ巧妙さ。冒頭、[投票(5)] |
目撃(1997/米) | review] (緑雨) | 前半の"目撃"シークェンスにおけるサスペンス演出は秀逸。シチュエーション設定が抜群にいいし、 [[投票(3)] |
チェイサー(2008/韓国) | ポン・ジュノを仰いでいるのは明らかだが、本家に二、三歩及ばず、欠落の穴埋めを既製品のトレースや虚仮おどしに逃げた感も一部否めない。しかし、暴力の様態を極力「打撃」に徹底して「無常と怒り」を文字通り叩きつける演出は明快で正確。暴力のグロテスクなユーモア感も時に本家を凌ぐ。「接近戦」の映画。 [review] (DSCH) | テーマからして[投票(5)] |
永遠の僕たち(2011/米) | review] (ぽんしゅう) | その重さや暗さがことさら強調された「死」は、ときに形骸化してしまうことを私たちは知っている。少年や少女には荷が重過ぎる全喪失を描きながら何とみずみずしいこと。そこには宗教や感情に拘束されることのない、人が人として存在する素の境地が立ち表れる。 [[投票(3)] |
永遠の僕たち(2011/米) | ガス・ヴァン・サントにしてはいつもの冗漫な(失礼)眠くなるような映像の羅列が潜まっており、コンパクトな青春ものに徹しており少々びっくりしました。 [review] (セント) | [投票(4)] |
永遠の僕たち(2011/米) | review] (chokobo) | ラスト、なんであんなに泣けるんだろう。(2012/1/2・日比谷シャンテ) [[投票(4)] |
ベルヴィル・ランデブー(2002/仏=ベルギー=カナダ=英) | review] (煽尼采) | その造形から動きから背丈から、極端にデフォルメされたキャラクターたちが生み出す、誇張され歪曲された空間性。キャラだけではない、あの板のような蒸気船の「高さ」が成す空間は殆どキュビズム的。ローテンションが醸し出す叙情に打たれる。 [[投票(2)] |
アイガー・サンクション(1975/米) | review] (緑雨) | チープで支離滅裂なスパイ映画要素と完璧に決まっている山岳映画要素とのアンバランスな混成がユニークな妙味を生んでいる。 [[投票(4)] |
ALWAYS 三丁目の夕日’64(2012/日) | review] (ぱーこ) | 疑似家族のドラマ。まあ今風といえば言える. [[投票(3)] |
彼女が消えた浜辺(2009/イラン) | review] (煽尼采) | 子供の愛らしさと女性の美しさだけで充分に映画的な愉しみがあるのだが、ささやかな会話の織り合わせで見せる、複雑かつ、やはり単純でもある人間劇に魅せられる。そんな人間たちに対し、脅迫的とも、単に無関心とも感じさせられる波の音が、耳に残る。 [[投票(2)] |
CURE/キュア(1997/日) | review] (DSCH) | 「あんた、誰・・・?」という問いが、人が人であるための鎧「定義づけ」の装甲を一瞬で蝕み破壊する。暗示は世界に氾濫し、満ちたそれはすでに暗示ではない。自明・当然とされたものに理由や倫理の付け入る隙などあろうはずもなく、空虚な充実を形作る殺人と終末の拡散に響くピアノの旋律が、禍々しくも甘やか。憎悪は、ついに憎悪ですらなくなる。この上なく危険で邪悪な作品。 [[投票(4)] |
月に囚われた男(2009/英) | 手塚的快感・・・というか快感以前にじんと来る。いい映画。 [review] (DSCH) | システムにとっては重なりあってはならなかった時間と時間が真実を導き出す。ボタンの掛け違いがもたらす破綻のサスペンスが繊細でこなれている。 ネタがバレてからの情感が本番という姿勢も好感度大で、悠久の残忍とヒューマンな落としどころに[投票(4)] |
あぜ道のダンディ(2011/日) | ぽんしゅう) | 今どき「男ってものは!」なんていきがるか?この男(光石研)は、カッコよくもなければ、カッコ悪くすらない。28歳の若造が50歳の男の心情を頭のなかだけで組み立てみても所詮リアリティなど生まれないのだ。その証拠にむしろ子供たちの言動のほうが説得力がある。 ([投票(1)] |
ランジェ公爵夫人(2007/仏=伊) | ぽんしゅう) | 時間軸に中タイトルをクサビとして打ち込むことで感情移入を排除することで「熱い話」を冷徹な客観視線で描ききる。そこに立ち表れるのは、パッションという動物的衝動が制度や宗教という人為的なカセをこじ開けんとあがく、何とも息苦しい倫理闘争としての恋愛。 ([投票(1)] |
哀しき獣(2010/韓国) | review] (シーチキン) | ラストカットの意味さえどうでもよくなる。それほどに、凶暴、凶悪な暴力に打ちのめされる。そして、絶望と残酷、破滅に、それを眺める者の目を離させない力があることを知った。 [[投票(2)] |
哀しき獣(2010/韓国) | ぽんしゅう) | 逃走劇としてはいたってシンプル(キートン作品!)で、特に話に深みがあるでもなくサスペンス構成も冷静に見れば並の部類。特筆すべきは140分続く驚異的なカットの多さ。活劇のみならず平時シーンまで切り刻み圧倒的な映画速度が持続する。これはこれで一つの芸。 ([投票(3)] |
アウトロー(1976/米) | review] (t3b) | 目立つ演出と目立たない演出その大量投下によって成り立っている。 [[投票(2)] |
ウィンターズ・ボーン(2010/米) | review] (緑雨) | 父親の行方を探しているだけなのに、訳わからないまま酷い目にあわされる理不尽さ。しかもその背景や理由はろくに説明もされない。この語り口が凄い。 [[投票(2)] |
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007/米) | review] (KEI) | この映画の1番はもちろん強烈なダニエル・デイ・ルイス(もう名優!)だが、2番はやはり掘削現場のセットでしょう。当時の物を見事に再現した美術さん、ご苦労様。そして3番は、 [[投票(4)] |
ヒミズ(2011/日) | review] (ペペロンチーノ) | 地表に放り出されたモグラが薄眼で未来を探す物語。テーマ的には黒沢清向きのような気もするが、彼ならもっとずっと低温だったろう。園子温の体温は熱い。 [[投票(6)] |