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3819695さんのお気に入りコメント(81/180)

ヒミズ(2011/日)★5 しょうがないから「がんばる」という消極的なところが素晴らしい。ヴィヨンとくれば太宰治の世界。人は自分以外のことしかわからない。逆に自分のことは全くわからない。震災で全てを失った者の叫び。(2012/1/28 HUMAX池袋) [review] (chokobo)[投票(4)]
或る殺人(1959/米)★4 法廷シーンのカメラワーク、ジョージ・C・スコットがレミックとスチュワートの間に立って視線をふさぐカットなんてゾクゾクする。他にもプレミンジャーらしい縦横無尽なカット割り。『十二人の..』なんかよりもずっと映画的な演出だ。真の善人が全くいないというのもいいし、帰結の潔さ、ユーモアも含めて良く出来ている。 (ゑぎ)[投票(1)]
或る殺人(1959/米)★4 社会的正義はどこにあるのか?というデカイ話じゃないところがいい。 [review] (shiono)[投票(4)]
或る殺人(1959/米)★5 映画を見る官能性を最高度に引き出してくれる傑作。法廷物の必須要件である会話の応酬が水際立ってスリリング。フィルムで描写された部分の更に向こうにいくつかの真実の可能性が奥深く息づいているところが見えてきて、『十二人の怒れる男』すらここまで及ばず。 (ジェリー)[投票(4)]
モンスターズ 地球外生命体(2010/英)★4 主題的深まりを欠くが、SFにかこつけて提示されるドキュメンタリー的画には神々しさ。残骸の並ぶ地表、遠くを飛び去る戦闘機。空爆の時代と「壁」の向こうのアメリカが不意に地続きとなる。日常へと連れ戻すあっけない終幕もその意味では巧み。(2012.1.30) (HW)[投票(5)]
ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008/米)★5 こういう映画にこそ、高度なCG技術が必要なんだなって思った。 [review] (きわ)[投票(1)]
遊星からの物体X(1982/米)★4 笑っちゃう画が確かにあるが、真の絶望は冗談を引き連れて現れる、という視座から観ると完全に妥当だ。しかも様々な表情の死が大挙して観る者を襲う。餓死、凍死、焼死、肉を切り裂かれ貫かれる痛みへの恐怖。しかしそれらを遥かに凌駕する「私が私であるという確証がどこにもなくなる」という「個・我」の死という恐怖を生者に強いる映画だ。 [review] (DSCH)[投票(3)]
Ricky リッキー(2009/仏=伊)★3 [ネタバレ?(Y1:N0)] リッキーから目が離せない。。。なんで天使の羽じゃなく、鳥の羽なんだろう。手羽先みたいで気持ち悪いし、飛び方も笑える。 (あちこ)[投票(1)]
愛を読むひと(2008/米=独)★3 豊穣なる肢体に少年は溺れ、女性は胸にぽっかり空いた穴を埋めるかのように少年を受け容れる。官能性と隠微さを削ぎ落した不思議と健やかな情事。 [review] (緑雨)[投票(2)]
月世界旅行(1902/仏)★3 舞台空間のスペクタクル性は新たな芸術表現の可能性を指し示したSO-SOサイレントムービー [review] (junojuna)[投票(3)]
月世界旅行(1902/仏)★4 この人は同時にアニメーションも作ってしまったのではなかろうか。(2003/02) [review] (秦野さくら)[投票(8)]
まほろ駅前多田便利軒(2011/日)★4 男が泣くのが流行っているのかな?(2012/01/19) [review] (chokobo)[投票(1)]
96時間(2008/仏)★4 荒れ狂うプロ、毒を以て毒を制す。暴力という毒への疑義抜きに毒を語るのは今時野蛮か無自覚と思うが、そのへん眼中に一回入れた上でぶっ飛ばしている感がある。銃口を外道に向けるニーソンの落ちくぼんで昏い眼窩などの一匙演出が的確。昨今、正義の暴力をエンタメに仕上げる難しさを思うと、なかなかに困難な「快感と倫理」のバランス上でつま先立ちするスリル感を覚える。ニーソンという人選はその印象の絶対条件。 [review] (DSCH)[投票(3)]
ペーパー・チェイス(1973/米)★4 まず本作も圧倒的な撮影の映画だ。夜の屋内の何と美しい光のまわり具合。映画を見ながら心の中で何度も「あゝゴードン・ウィリス!」とつぶやく至福。図書室のすりガラスの床(?)の触感はどうだ。教授の書斎のシーンでのリンゼイ・ワグナーへの繊細な照明に目がくらむ思いだ。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
トワイライトゾーン 超次元の体験(1983/米)★4 3話ジョー・ダンテのスタンダードを無視する作り方に一番魅了される。 [review] (t3b)[投票(1)]
東京暗黒街・竹の家(1955/米)★4 東京を舞台にしたアメリカ人ギャングの映画。勿論、描写はそこかしこに違和感有りだが、しかし瑣末なことがどうでもよくなる面白さ。アヴァンタイトルからラストカットまで見事にバイタリティ溢れる演出だ。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009/米)★4 「後出しじゃんけん的設定」が可能にする「状況」のつるべ撃ちの面白さ。時系列で翻弄されてもちいとも面白くないはずだ。「呑んじゃった」後だから良い。少なくとも鉄板ネタを一回捻る志の高さが嬉しい。大騒ぎすべき水準ではないし、懐疑的な輩をねじ伏せる腕力はないと思うけど、徹頭徹尾阿呆でありながらギリギリ悪ノリせず(ほぼ)必然の範囲で慎ましいという良心的なスタイルは素直に歓迎したい。 [review] (DSCH)[投票(4)]
サマーウォーズ(2009/日)★4 都市が、町が機能停止状態となり混迷を深めるカタストロフと奇妙に同居する、それまでの日常と地続きの平穏さ。この描写は『機動警察パトレイバー2』に次ぐインパクト。村上隆のアート作品のようなサイバーワールドでの物量で押すスペクタクルも快感。 [review] (煽尼采)[投票(1)]
バリー・リンドン(1975/米)★5 ジョン・ウーとキューブリック。二人を結ぶ意外な接点に、この映画を読み解くヒントがあった。 [review] (たわば)[投票(6)]
CURE/キュア(1997/日)★5 黒沢清自身によるノベライズは、緻密な心理描写や、暗黒的な哲学性など、実に完璧な作品で(映画に不満な方にもむしろお勧めする)、映画の完璧ささえ霞むのが悩ましいが、映画は、その表層性ゆえに発揮される禍々しさを具現。ノイズの微妙な処理が見事。 [review] (煽尼采)[投票(4)]