★4 | 傑作。全く面白い。暴力というよりも「暴力性」の映画。不穏な音楽とダニエル・デイ=ルイスの「闇」が溢れ出たような黒の画面がシーンを暴力性で充たしていく。そして最高の火柱画面&ボウリング演出。「石油」の漆黒と光沢や「荒野」も映画に相応しい。意図的に物語に隙を残して寓話としての読みを担保する術にも厭味がない。 (3819695) | [投票(9)] |
★4 | PTAの生み出す緊迫感とダニエル・デイ・ルイスのテンションで観客を圧倒しまくる158分。エンドロールで流れるブラームスのヴァイオリン協奏曲がズ太く響いた。[アミューズCQN2/SRD] (Yasu) | [投票] |
★4 | 『グリード』『市民ケーン』『黄金』『ゴッドファーザー』など、何かを得た代償として重要な何かを失った男達を描いた傑作映画群の血脈を引き継ぎつつも、それらアメリカ映画の古典的均衡感覚を斥け、ロッセリーニやヴィスコンティのようなイタリア的な対象への拘り方を水際立ったレベルで獲得している。 (ジェリー) | [投票(2)] |
★5 | 狂気、欲望、無信仰、孤独、そして血というものを原油が噴出するように荒々しく描きこむ男の精神史。
[review] (セント) | [投票(7)] |
★5 | このキャラはやはり『ギャング・オブ・ニューヨーク』から来ましたか? [review] (chokobo) | [投票(3)] |
★3 | 大地の血脈を我がものにせんと格闘する石油屋と、神の血肉を騙り民の頭上に君臨せんと画策する牧師。その言動がいかに独善的に見えたとしても、土地や心を差し出す者たちもまた、いくばくかの恩恵にあやかるのであれば、とりたてて人から攻められる存在ではない。 [review] (ぽんしゅう) | [投票] |
★5 | 瞬間瞬間に素直な人。これは一貫した人間であることと同義ではありません。 [review] (甘崎庵) | [投票(1)] |
★3 | 重厚でいいのだがいささか冗長すぎる。 (赤い戦車) | [投票] |
★5 | PTAはキチガイだ。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(19)] |
★4 | ストリングス中心の不穏なBGMに心搔き乱され、噴き出す油とガスと、天に昇る火柱と黒煙に背徳の美を感じる。主人公の行動がサディスティックだが、こういう主人公を造形すること自体がもっとサディスティック。 [review] (緑雨) | [投票(8)] |
★3 | そういう風に物語が収斂するように仕組まれているとも見えなかったし、そうだとしても在り来たりな顛末にしか見えない。ディテールへの拘りは強固と浅薄を歪に往還しデイ・ルイスの演技も同様。なんかしっくり来ないのだな。 (けにろん) | [投票(6)] |
★4 | 己以外の全てを憎悪する肉食獣の雄の姿が神に似ているなら、その鉄のペニスは母なる大地をレイプし、贋作を打ち砕く。信仰を拒絶しながら、その実、何より神の苛酷を体現しているのかもしれない。わずかに残る温もりへの希求を自ら殺しながら。 [review] (kiona) | [投票(8)] |
★5 | 漆黒な闇の中、石油が燃える炎に照らされて主人公が歩いている。物語もイメージさえも払拭する超ストレートな描写だ。まさに狂気としか言いようがないテンションに支配され、そこから逃れ救いとして私は宗教的なイメージで納得する。しかし「地獄の黙示録」でも同じことを感じたがそんな容易いイメージに逃げてはダメだ。ただただ刮目せよ。 (ina) | [投票(1)] |
★3 | ポール・ダノにはもっと遠慮なくダニエル・デイ=ルイスをビンタして欲しかった。 (kenichi) | [投票] |