佐藤蛾次郎の映画ファンのコメント
喜劇 女は男のふるさとヨ(1971/日) |
新宿芸能社第1作のショーケースで、奇態な設定自体を除けば平凡。群像が混線する瞬間に恵まれず単線的に見える。見処は奇怪な緑魔子。 [review] (寒山拾得) | [投票] | |
笠子(賠償美津子)の奔放さと哀しさ、星子(緑魔子)のひた向きさと優しさ、竜子(中村メイ子)の大きさと強さ。素直に人生を生きるというのは、女だけに与えられた特権なのです。だから女は、矮小にしか生きられない男達の永遠の憧れなのです。 (ぽんしゅう) | [投票(2)] | |
美津子や魔子を巡るエピソードがそれ程に感銘的とも思えぬとっ散らかし的混沌なのだが、或る意味でのラストリゾート新宿藝能社を営々と維持する森繁・メイ子に改めて敬意と羨望を抱く。理想郷に於ける理想の夫婦像を巧まざるして現出させた。 (けにろん) | [投票] |