[コメント] 風花(2000/日) - 更新順 (1/2) -
「風花のような人生」という表現がある。世の中の風に吹き流されて行くのだ。しかし何と薄っぺらな2人の人生だろう。とはいっても、誰の人生もそれと大きな差はないと、改めて思う。「バッカみたい」というセリフに一番共感した。 (KEI) | [投票(1)] | |
役に不適合な2人のズブズブ旅路は殆ど何も訴求してこないのだが、終盤の雪のペンションの隔絶された異界からはザ・相米とでも言うべき居た堪れなさと遣る瀬無さが最奥部から滲み出る。死のうと思う時に見えるものはこんな感じだ。映画に託された遺書。 (けにろん) | [投票(1)] | |
器質性に基づく苦悶を精神論でアプローチしようとするパターナリズムはどうなのか。小泉今日子の、顔貌とアニメ声のミスマッチが究極的には女難として徴表されることで作者の自意識が明らかになるが、事件に応じて浅野忠信の人柄が一定しなくなるのも事実で、 [review] (disjunctive) | [投票(1)] | |
相米慎二の描く「道行き」。この落ち着きを「衰え」と捉える向きもあるだろうが、私は「洗練」と捉えたい。低評価なのはそれが徹底しておらず、過渡期的な印象を与えるからか。ダイヤモンドダストの中で小泉今日子がパントマイムする場面、あれがあるだけでもこの映画を肯定する。 (赤い戦車) | [投票(2)] | |
あるシーンがカットされて次のシーンに移るまでの緊張度の高さを楽しんだ。カットの長さが観客の内面に空間を作る。この空間に吹き込む風の不思議な甘美さ。そして二人の乗る車の不思議な桃色。映画の表面だけを見ると凡そ似つかわしくない色の選択が決定的に正しいことがラストでわかる。 (ジェリー) | [投票(1)] | |
物語に現実性がないのですが、まあええか…。浅野忠信は口元だけで笑うとかなり怖い。 [review] (夢ギドラ) | [投票] | |
長回しだと気がつかないほど自然な演出はさすが。浅野の三変化(嫌なヤツ、いいヤツ、酔っ払い)も鮮やか。前に雰囲気俳優とか書いてゴメンナサイ (TOMIMORI) | [投票(1)] | |
浅野忠信のリアルな酔っ払い演技が良かった。酒は飲んでも飲まれるな! (TM(H19.1加入)) | [投票] | |
相米慎二ではないようにも見えるけれどやはり相米慎二なわけで、次の作品があったらどうなっていたのだろうと非常に気になるがどうしようもない。 (SUM) | [投票] | |
疲れた女を演じているが、演技じゃないように見えるのが怖い。 [review] (ピロちゃんきゅ〜) | [投票] | |
作風だけを見ていると確かに相米慎二の映画なのだが、いったいこの優しさは何なのだ。最後の最後にこんなものを残して逝った彼はやはり大バカヤローだ。 [review] (ナム太郎) | [投票(4)] | |
エリート官僚があれだけ乱れる理由は何なんですか? [review] (ユウジ) | [投票] | |
主役の2人がもったいない気がする (あちこ) | [投票] | |
明るさは、滅びの姿であろうか。 [review] (水那岐) | [投票(5)] | |
キャスティングだけの映画、"巨匠"のありがちな末路、最後の方の黒澤明みたいなもの。 (ジョニー・でぶ) | [投票] | |
「傑作選」より:浅野忠信を圧倒する小泉今日子の確かな演技力に注目。楽しそうにはしゃぐ彼女の姿が、正視できないくらいに痛々しい。その場に流れる空気を鮮やかに切り取る相米慎二監督の手腕も冴え渡り…逝去が悔やまれる作品だ。 (ガブリエルアン・カットグラ) | [投票(1)] | |
たとえ、主人公に圧倒的な存在感を感じたとしても、感情移入出来なければ只の余所事である。かなり変則的なラブ・ストーリーの80%に共感出来ず。 [review] (トシ) | [投票(2)] | |
ささくれだった心、死への憧憬。全ては、ただ温もりが欲しいがための、言い訳なのかもしれない。 [review] (くたー) | [投票(5)] | |
なんとなくが積み重なってできたような映画。映像にも脚本にも見所なっしんぐ。 (ミッチェル) | [投票] | |
時間の流れを振り返るところはあまり好きじゃないが、飲んだくれの浅野忠信は好印象。のんびりほんわりの中に頭痛が残る。 (megkero) | [投票] | |
演出も結末も、なんか中途半端で、こそばゆかった。痒い頭をヘルメットの上から掻くような感じ。 (FreeSize) | [投票] | |
相変わらずの長回しにゲンナリ。監督としては俳優の中から醸し出されてくるものを待っているのかも知れないが、作品を観ている我々がその出されてくるものにつき合わされるのは納得がいかない。しかし、彼と彼女の聡明さは十分に伝わってきた。間の映画。 (tkcrows) | [投票] | |
←甘いだろうが、この★5です。 [review] (サイダー・ブルーズ) | [投票] | |
キャストにもストーリーにも「新しさ」が見当たらず、観た途端に全てを忘れた。小泉今日子にはもう無理がある気がする。 (づん) | [投票] | |
情けなさとどうしようもなさに、胸を突き刺されるような感触。でも、いつまでも眺めていたいような映像。 (太陽と戦慄) | [投票(1)] | |
北海道に拘った彼の遺作が北海道を舞台にした映画でこのパワーダウンはハッキリ云って失望する部分もあるが、今はただ日本映画界からこれだけの演出力が失われたことが残念でならない。 [review] (ゑぎ) | [投票(2)] | |
風俗嬢はちと現実感がでてないし、エリート官僚には見えない、そんな2人。それがもっとハマッていればもっと良かったのに。 (わわ) | [投票(2)] | |
何にもない。2時間何分何秒かの呼吸困難。苦しい。その苦しさが「回路」と似たような感じに思えました。 [review] (蒼井ゆう21) | [投票(3)] | |
順調そうに生きているように見えて、実はそうでなかったり。明るくふるまっている人にも、やさしいことばをかけてみようと思った。 (熱いぜドモン) | [投票(3)] | |
浅野忠信のなにげない話し方と小泉今日子のふんわりした感じがマッチして全体に優しさが出ていました。 (レネエ) | [投票] | |
浅野忠信は一風変わった役をよくやるけどそれぞれ個人的には好きです。今回の役も思わず笑ってしまう言動、シーンがあった。それがまた今回の作品にはよく合っていると思った。 (コマネチ) | [投票] | |
静かに、とても静かに、飄々と、さらさらと流れながら私の胸のずっとずっと奥深くにちくちくと突き刺さってくる。 (モン) | [投票(1)] | |
タッチが一色だったと思う。淡々と。小泉今日子に対して「人間そんなに弱くないだろう」といいたくなった。 (レモン汁) | [投票(1)] | |
この映画を観たときは何も感じなかったが、ある日突然、夜の雪原での小泉今日子の舞踏シーンが私の心の中で完璧にリアルに再現された。それからずーと忘れられない映画です。私の中であの雪のシーンがとても重要に思います。理由はありませんが、その映画を好きになるときはそんなものではないでしょうか。 (ina) | [投票(2)] | |
なんやかんやあっても、「夜は明ける」のだ [review] (ボイス母) | [投票(9)] | |
妙な齟齬感が残った・・・。風俗女にしては小泉京子には疲れた感じがなさすぎるような、文部官僚にしては浅野忠信にはエリート臭がないような・・・。でもこれで相米さんの映画が観れなくなると考えると残念っす。 (minus-zero) | [投票] | |
痛くてすごく優しい作品。 (相米監督がいなくなってしまったなんてほんとに実感できない・・・。) (SY) | [投票(2)] | |
浅野忠信の演技がいい。存在感がただものではない。映像的にも嫌いじゃないが、ちと途中から飽きてくるきらいはある。 (kazya-f) | [投票] | |
よぱっらいの浅野、食堂に戻ってきた時、小泉を見る 浅野忠信の演技。いいねぇ。 (ゆん) | [投票(1)] | |
とても「綺麗」。それは「空虚」と同義かも・・・ (バック・フィーバー) | [投票] | |
色彩が素晴らしいな。浅野忠信は官僚の役も違和感ない、いい俳優だなと再確認。 (マサキ) | [投票] | |
愛を感じた。すごく良い感じだった。途中まで。歯車はどこで狂ったのか。 (あ) | [投票] | |
ぴょん。 [review] (ちわわ) | [投票(2)] | |
ブレスレットの音が耳について離れない。 (stereotype) | [投票] | |
老練の演出家と実力派の役者二人ががっぷり四つに組んだ、現代版『浮雲』。[Video] (Yasu) | [投票(1)] | |
相変わらず長回しが冴える。主演2人にリアリティがない。それとヘンな音楽。 [review] (ざいあす) | [投票(1)] | |
浅野さんの醸し出す雰囲気は好きですが、演技をさしてうまいと思ったことがありませんでした。しかしこれはいい!キョンキョンのシワもいい!夜桜いい!惜しい監督をなくしました。ご冥福をお祈りいたします。 (鵜 白 舞) | [投票(1)] | |
相米慎二は空気=「間」を撮る。桜の花びら、ひらひら、と。川のせせらぎ、さらさら、と。そして、「キレイ」じゃないモノとの出会い。 [review] (巴) | [投票(9)] | |
ゆり子の手に光るブレスレット。合掌。 (夜間逃避行) | [投票] | |
最初の桜の長回しの白黒近い映像が秀逸。全体に映像良し。二人の職業はこの映画の場合あまり関係なし。死に行く者の心根をたどり、なぞりたかったのでは。それにしても相米は今この世にいないとは。病身で撮ってたはずなのに衰えてなかったですね。 (セント) | [投票(3)] |