| 人気コメント | 投票者 |
| ★4 | 拝啓天皇陛下様(1963/日) | 映画では修羅場の軍隊ばかり描かれるが、良き上官と良き戦友に恵まれ案外このヤマショーみたいのが実感の人も多かったかも。娑婆地獄からみりゃあ軍隊天国。しかしその相対的価値観は権力に利せられていく。古来より未来永劫繰り返されるポピュリズムの慣し。 | ぽんしゅう, 水那岐 | [投票(2)] |
| ★4 | イコライザー THE FINAL(2023/米) | シリーズ最弱の敵であり、冒頭・中盤・終盤に配された見せ場は全て嬲り殺しに近いのだが、全体に通底する終焉感がデンゼルの静かな達観と同期して心安らかになる。シチリアの港街の美しい景観が絶品であり、成程これならそう思うよねの納得感。これ大事。 | disjunctive, 月魚 | [投票(2)] |
| ★5 | 遠い山なみの光(2025/日=英=ポーランド) | 現在形のロンドンで母が娘に語る長崎での話は全部妄想であると同時に全部真実。その虚実の混濁が限りない喪失と耐えがたい業苦に根ざしている点で単なる叙述トリックで済まぬ深奥さを帯びている。惨禍から数年、稲佐山から見る陽光下の長崎は平穏だが悲しい。 | ぽんしゅう | [投票(1)] |
| ★4 | ザ・ザ・コルダのフェニキア計画(2025/米=独) | 壮大な商都圏構築という目的に向かう旅がウェス・アンダーソン十八番の2次元絵本体裁で語られる様は最終濾過抽出エキスの趣き。トンネル開通辺りまでは愉しい。ただ、計画は中盤からお先が見えなくなり物語も停滞してゆく。与太話を完遂してほしかった。 | ぽんしゅう | [投票(1)] |
| ★3 | 花まんま(2025/日) | 東大阪を舞台に演者の多くを関西人で固めたのが自然体のリアリズムを付与して心地良いワールドを形成。ただ架純の顛末に対して亮平意固地すぎるし肝腎要の結婚式挨拶クドすぎ。その他式に関しては?が諸々。喪失への惜別は新たな祝意に上書きされる。 | 水那岐 | [投票(1)] |
| ★3 | Dear Stranger/ディア・ストレンジャー(2025/日) | 廃墟の空漠や異邦人への都市の冷徹な触感には愛の不毛や孤独を覚悟を決めて描けば現在形のアントニオーニになれた可能性を感じる。内実が詳らかにされぬ殺人事件と二転三転する真相。迷宮を示唆する帰結は虚無に竿ささない流れの中で宙吊りに放置される。 | ゑぎ | [投票(1)] |
| ★3 | 太平洋奇跡の作戦 キスカ(1965/日) | 狂気がもたらす蛮行か愚な判断がもたらした悲劇を延々見せられる日本の戦争映画のなかで、この爽やかさは確かに「奇跡」であるが、作戦の帰趨を左右する論理的判断の反ポピュリズム性を謳いあげたことがより印象的。三船でなくば一層明確に提示された筈。 | ジェリー, ぽんしゅう | [投票(2)] |
| ★4 | スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃(2002/米) | 次々と繰り出される戦闘機械やクリーチャーの圧倒的な物量が素直に素晴らしく、終盤30分のバトルは目眩く圧倒感。しかし、所詮は解ってる結末に向かい整合性を付けるべく展開されるアナキンの変容が、どうにもヒネリなく抜き差しならなさに欠けるのが残念。 | 死ぬまでシネマ | [投票(1)] |
| ★5 | アイズ ワイド シャット(1999/米) | 先鋭の過激度は無い替わり極上の器が用意され、鬼面人を驚かすハッタリの替わりに揺れ動く心の襞の細部を精緻を凝らして描くキューブリックの新生面。クルーズとキッドマンのかけ合いは後期ベルイマンを中期の意匠でリストラクトしたみたい。 | ぱーこ | [投票(1)] |
| ★4 | 陸軍(1944/日) | 日清・日露から大陸侵攻に至る頃の日本の庶民。そのマスヒステリーが拡大する危うさは、現在の日本や世界の救われない状況をまんま見てるようだ。軍靴の音に已むに止まれず駆け出す母親が木下の意地だとしたら、その前夜の肩叩きは最良のセンチメント。 | 寒山拾得 | [投票(1)] |
| ★5 | ヌードの夜(1993/日) | 名美(余)を取り巻く物語に介在せざるを得ない村木(竹中)のスタンスが濃厚な背景描写も相俟り完璧な説得力だ。間断しない緊張感と正真正銘のハードさ。雨・闇・光彩・影など佐々木原の仕掛けも豊富で且つ濡れている。石井のピーク。 | DSCH, disjunctive, tkcrows, ぽんしゅう | [投票(4)] |
| ★4 | 教皇選挙(2024/英=米) | 選挙映画としての単線的物足りなさは、筆頭枢機卿の真摯な人格と、逝った前教皇への想いと、実際に人格者であったことが明かされる過程が重層的に畳み込まれることで解消される。惜しむらくはテロの絵面の象徴的に過ぎる段取り感と描き足らぬ終盤の反転帰結。 | なつめ, ぽんしゅう | [投票(2)] |
| ★5 | ダイ・ハード(1988/米) | 「どうしよう…落ち着け…」とオタつく自分に言い聞かせるところで一気に掴んだ。四苦八苦するが何とかなっちまう等身大キャラが最後まで一貫しており、結果ガンマン気取りの大見得がギャグ寸前で反転し映画をいきなり別次元に昇華させる。硬質な撮影も良い。 | DSCH, 週一本, おーい粗茶 | [投票(3)] |
| ★4 | ドールハウス(2025/日) | 子どもを亡くす経緯が強烈でトラウマ級。その不穏継続の中長澤まさみが人形を手にするので一気にもっていかれる。その後の展開は予想の範疇に陥りかけるが、終盤1/3では矢口特性の「地理的越境を伴うドツボへの転落」がドライブ感を加速させる。 | ダリア | [投票(1)] |
| ★5 | 怒りの葡萄(1940/米) | 大恐慌下のリアリズムは残滓が残る時代に作られたからこその切実味と、それに抗する家族の絆が不可侵と信じられてたからこその感銘が抜きん出ている40年代フォードの貧乏アメリカ3部作の初作にして最高作。トーランド撮影のリリシズムも特筆もの。 | モノリス砥石 | [投票(1)] |
| ★4 | 一度死んでみた(2019/日) | ベタな父娘の確執譚だが、ツッコミ3段重ねを筆頭に小ネタ応酬がグルーヴしベタ上塗りの強度を誘引。さすればアッチョンブリケの霊吸引もイケイケ天国と化するだろう。懸念されたすずメタルの遠景処理ボロ隠しがご愛嬌。多彩な役者の惜し気ない消費も吉。 | 水那岐, ロープブレーク, ゑぎ | [投票(3)] |
| ★3 | 国宝(2025/日) | 破綻もなけりゃ突き抜けもしない李相日の楷書体描法では「才能」も「血筋」も所詮は表層の域を出ない。汗だくとか痛み堪えてとかでない何かを見たい。這い上がり落ち又泛かぶ人生の落ちも弱く、温泉どさ回りとかでなく飯場でヤク中が80年代描出の定石。 | 死ぬまでシネマ, おーい粗茶 | [投票(2)] |
| ★3 | の・ようなもの(1981/日) | 台詞の独特の新味と伊藤のヘタヘタが相乗する以外これといってどうってことないのだが安易とも思えるラストでは泣かされるのも確か。終電を逃し夜通し歩いての道中づけは行き場なきモラトリアムの悶々の表出で秀れて擬似体験を誘発させるシークェンスだ。 | disjunctive | [投票(1)] |
| ★5 | マイ・ブロークン・マリコ(2022/日) | ヘヴィスモークやシケた中華屋のラーメンや居酒屋での1人酒などがヤサグレてんです私的な自己顕示でなく内実を伴う必然に見える。それは彼女の「生」への本能的希求が十全に描かれるからで、マリコを悼む、救えなかった自分を苛むからではない。真女性映画。 | 水那岐, ペペロンチーノ | [投票(2)] |
| ★2 | エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022/米) | 無規律な混沌を描くに規律を用無しとすれば映画を手繰寄せる縁は放逐される。あんときああしてりゃの人生選択と宇宙の破壊神が何故か我が娘の世界をマルチバースですからと並べられても勝手にすればと心冷める。これでは夫婦の乃至は母娘の絆の回復には遠い。 | disjunctive, おーい粗茶, ロープブレーク | [投票(3)] |