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★3 | パニック・イン・スタジアム(1976/米) | ことが始まるまでに延々と続くルーティーンな主要人物紹介が凡庸だが、狙撃犯を一種の厄災として描いたのが新鮮。70年代パニック映画の顔ヘストンに対して配されたカサベテスが絶妙のクールさでいい。断ち切って投げ出したようなラストも冴える。 | ぽんしゅう, クワドラAS | [投票(2)] |
★3 | 戦争と人間 第3部・完結編(1973/日) | 三部作の中では一応見所が多い。ノモンハン事件の再現は必要だったのだろうし、当時の日活が成し得る最大限のスケールであったのだろうにしても、つまらない。終末へ向かっての激動の中、夏純子扮する中国人少女の生命力が一縷の希望と映った。 | 直人 | [投票(1)] |
★4 | 他人の顔(1966/日) | 精緻な背景設定をするほど無名性に接近する公房原作に仲代では違うと思うが、抑圧の中で滲み出るヴァンプ京マチ子のエロティシズムには参る。変身願望を通して燻り出された匿名社会の本質は生硬とも思うがアンビバレントな魅力に充ちている。 | 山本美容室, セント, TOMIMORI | [投票(3)] |
★2 | ONE PIECE ワンピース THE MOVIE カラクリ城のメカ巨兵(2006/日) | 体が何10メートルも伸び縮みしたり、屋敷を一瞬にしてブッタ切ったりする連中にラチェットという適役が拮抗するパワーも物量も荒みも持ち得てないのでハラハラしない。代わりにあざといまでに内輪ギャグを繰り返す。TVの方がまし(小2児童談)。 | ナム太郎 | [投票(1)] |
★2 | タップス(1981/米) | 少年達が守ろうとするものが旧時代の軍事的遺物である点をアイロニカルに掘り下げて問題提起でもしてくれるならまだしも、ブラッドパック街道まっしぐらのモロ商業路線に乗っかった代物として提供されると戸惑う。何より編集が小賢しく鼻につく。 | tkcrows | [投票(1)] |
★4 | スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐(2005/米) | 悪への転向過程があの程度の物語じゃ納得できぬし、元々予定調和に欠落した円環を補完するのみの物語に殊更の感興も覚えないが、全編ゴテゴテと画面の隅から隅まで遣りすぎ位に何かを飛ばし填め込み大概ウンザリする筈がそうでもなかった統制力には参った。 | tkcrows, ミュージカラー★梨音令嬢, ぱーこ, 水那岐 | [投票(4)] |
★5 | お葬式(1984/日) | 「映画を撮りたい」…そういった鬱積した思いの丈を惜しげもなく全篇にぶちこみまくった挙げ句に技巧のオンパレード的祝祭気分が葬式という題材とセーブし合った絶妙のバランス感覚。80年代自主映画ムーブメントの土壌の上に屹立した商業的成功作。 | sawa:38 | [投票(1)] |
★3 | 人間の條件 第3部望郷篇・第4部戦雲篇(1959/日) | 「第1部」も「完結篇」も兎にも角にも上映時間の終盤へ向けて感情ボルテージが高まる配慮が為されているのだが、幕間つなぎ的に小エピソードで繋いでいく本作は矢張り中だるみの一篇と言わざるを得ない。 | 直人 | [投票(1)] |
★4 | 東京ゴッドファーザーズ(2003/日) | どうもアニメである必然を感じない飛躍のない物語なのだが、声優(特に江守と梅垣)の安定感と、そこまで取って置きましたとばかりのクライマックスにやられた。平素な日常にも良いことすれば福来るという真クリスマスムービー。 | イリューダ, 水那岐, kiona | [投票(3)] |
★4 | スーパーの女(1996/日) | 引きの絵を放棄したかの如きテレビっぽさや揃いも揃ったB級キャスティングを含めて透徹されたコンセプトが貫かれている。『マルサ』以降テレビ語りに堕した伊丹演出の極北であり、その意味で完成形として認めざるを得ない。 | 白羽の矢 | [投票(1)] |
★3 | 恋人はスナイパー 劇場版(2004/日) | ウッチャンのマジかシャレかで戸惑うキャラは一応は了承したが、空中での1アクションで左右の蹴りを同時に入れるカットだけが唯一では水野美紀の使い方として宝の持ち腐れとしか言えない。一刻も早く香港ででも代表作を撮って欲しい。 | ダリア, 直人 | [投票(2)] |
★3 | アリゾナ・ドリーム(1992/仏) | ダナウェイもルイスもよく肥えて弛んでおりアメリカンドリームの終末と残滓を体現して余りあるが映画まで弛んで感じるのはどうかと思う。しかし、一方で構成も場面の構築もきっちりしているので掴み所の無い茫洋感がある。 | カフカのすあま | [投票(1)] |
★5 | オアシス(2002/韓国) | この世には圧倒的に美しいものと小汚いものがある。越境を恐れ同一地平でたゆたう者は美しいものの価値に永久に気付くことはない。そして、それに気付けば、決して適わぬ想いも「心の温もり」が適えてくれるかも知れない。切ないまでの真ラブストーリー。 | イライザー7, セント | [投票(2)] |
★2 | 呪怨(2002/日) | この監督の頭には「決め」の絵はあったかも知れないが物語の構築には興味が無かったらしい。起と承を御座なりにした転と結だけの串団子が侘しく、古今東西の映画の物真似オンパレードも情けなく恥ずかしい。女優が皆可愛いのが救い。 | わっこ, HW, tkcrows, JKFほか5 名 | [投票(5)] |
★3 | オペレッタ狸御殿(2004/日) | 清順的趣向抜きで見せられたら稚戯に過ぎると思えたろう。懐旧趣味溢れるマイケル・パウェルばりの書き割り世界のロック歌謡ショーに戸惑うオダギリと一生懸命なツイィーちゃんが微笑ましい。薬師丸と高橋の歌唱力にも魅せられた。 | トシ, 水那岐 | [投票(2)] |
★2 | 八月の濡れた砂(1971/日) | 若者の倦怠や反抗心は何も「太陽族」や「ヌーベルバーグ」の専売特許ではなく普遍の題材なのだとは思うが、海やギラつく太陽や車や金持ちのお嬢さんや鼻持ちならない大人等の最早陳腐化した記号で彩っても何の感興も涌かない。 | 水那岐 | [投票(1)] |
★3 | バイオハザードII アポカリプス(2004/独=仏=英) | 脈絡もなく登場したジルという新キャラに続篇の定型をブチ壊す歪なる展開を期待したが、アリスのベタ過ぎな登場以降ヘタレとも言うべき定型バージョンに終始。それでもええけど、ミラは格好つけ過ぎの割にはドタ走りで基本がなってないのよ。 | t3b, 死ぬまでシネマ, ナッシュ13 | [投票(3)] |
★3 | ゴジラ FINAL WARS(2004/日) | 「東宝チャンピオンまつり」テイスト復刻の出来レースと割り切ったサバケ方は方法論としては有りとも思うが最後を謳うのなら矢張り王道でいって欲しかった。何より北村の志向が怪獣よりミュータントの肉弾戦に有るのが失礼と思う。この男抽斗が少なすぎ。 | おーい粗茶, ペペロンチーノ, わっこ, sawa:38ほか8 名 | [投票(8)] |
★3 | 模倣犯(2002/日) | 市井の人々に限りない思いを寄せる宮部に対し時代の先鋭をどうしても持ち込みたい森田の思惑の結果が山崎の部分が映え中居の部分が舌足らずというのでは原作にねじ伏せられた形だと思う。犯人側の描写が薄すぎ。 | おーい粗茶, トシ, ざいあす | [投票(3)] |
★4 | レディ・ジョーカー(2004/日) | 何が何だかさっぱり解んねえ…のは確かだが仕方なかったのだろう。原作者の思惑との狭間で悩んだ挙句に確信的に総仕込みして破綻させたと見る。ドン詰まりのやるせなさだけは過剰な程に全編を被い、どいつもこいつも目一杯に行き詰まり感を漂わす。泣ける。 | 死ぬまでシネマ, tkcrows, セント, ぽんしゅう | [投票(4)] |