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★3 | バイオハザードII アポカリプス(2004/独=仏=英) | 脈絡もなく登場したジルという新キャラに続篇の定型をブチ壊す歪なる展開を期待したが、アリスのベタ過ぎな登場以降ヘタレとも言うべき定型バージョンに終始。それでもええけど、ミラは格好つけ過ぎの割にはドタ走りで基本がなってないのよ。 | t3b, 死ぬまでシネマ, ナッシュ13 | [投票(3)] |
★3 | ゴジラ FINAL WARS(2004/日) | 「東宝チャンピオンまつり」テイスト復刻の出来レースと割り切ったサバケ方は方法論としては有りとも思うが最後を謳うのなら矢張り王道でいって欲しかった。何より北村の志向が怪獣よりミュータントの肉弾戦に有るのが失礼と思う。この男抽斗が少なすぎ。 | おーい粗茶, ペペロンチーノ, わっこ, sawa:38ほか8 名 | [投票(8)] |
★3 | 模倣犯(2002/日) | 市井の人々に限りない思いを寄せる宮部に対し時代の先鋭をどうしても持ち込みたい森田の思惑の結果が山崎の部分が映え中居の部分が舌足らずというのでは原作にねじ伏せられた形だと思う。犯人側の描写が薄すぎ。 | おーい粗茶, トシ, ざいあす | [投票(3)] |
★4 | レディ・ジョーカー(2004/日) | 何が何だかさっぱり解んねえ…のは確かだが仕方なかったのだろう。原作者の思惑との狭間で悩んだ挙句に確信的に総仕込みして破綻させたと見る。ドン詰まりのやるせなさだけは過剰な程に全編を被い、どいつもこいつも目一杯に行き詰まり感を漂わす。泣ける。 | 死ぬまでシネマ, tkcrows, セント, ぽんしゅう | [投票(4)] |
★5 | 39 刑法第三十九条(1999/日) | 『砂の器』を参照したというのも成程な最果ての地から時間を遡行しての情念。テーマとして新しくも無いものを、あざとさを恐れぬ今風演出でゴリ押しする確信性。そして、コンセプトに沿った演技者達は垂涎の曲パワーを撒き散らす。予想外の森田の復活劇。 | TOMIMORI | [投票(1)] |
★4 | マトリックス レボリューションズ(2003/米) | それはさておきとりあえずとでも言うべき大山鳴動鼠一匹な結末にしても、かくはともあれ虚しき脳内世界から現実世界に帰結した展開が何故か安心。遥か上方のドーム天井を穿って侵入する蛸機械の群れの圧倒的物量と空間処理の構築力を見れただけで満足。 | 死ぬまでシネマ | [投票(1)] |
★3 | ドア・イン・ザ・フロア(2004/米) | 本道に沿った搦め手が欲しかったのに本道が分散して脇の余裕が無い。搦め手とは演出者の領域でありブリッジスもベイシンガーも本道を全うしている。こいつがアーヴィングの全幅の信頼を寄せられたと言うなら歯痒くて仕方ない。 | Kavalier | [投票(1)] |
★4 | 炎のメモリアル(2004/米) | 信念を持てる仕事と分かち合える仲間と愛する家族。50年代フォード映画のような揺るぎなき信念。それ以外のものは描こうともしない木訥な作りは『インクレディブル』同様の回帰願望を思わせる。世相はループする。そういう時代が来ているということだ。 | ドド | [投票(1)] |
★5 | 恋の秋(1998/仏) | 一見充足した人生に見えても人は皆本質的には孤独に苛まれ続ける。5人の男女の変幻自在な組み合わせの妙が産み出す全く予測のつかない正真正銘のドラマの醍醐味。均等に描かれた5人から抽出された1人がラストの落としどころとしてビンゴ! | 町田, oh! | [投票(2)] |
★4 | 黄色い大地(1984/中国) | 孤絶し閉塞された地域社会の一端に風穴を開け清新な風を吹き込めば、やがては変わっていくであろう因習。しかし、風に触れた少女も父親も弟も余りに無力であった。歴史の中に埋没した数多の名も無き弱者への思い。父と弟の役者が特に良かった。 | 水那岐, TOMIMORI | [投票(2)] |
★5 | ビリケン(1996/日) | 収束しないものを体裁だけで辻褄を合わせる適当さが穴かも知れぬが、この新世界ワールドが好きなんだからしょうがないとしか言えない。脇のキャスティングが抜群で特に岸部に感嘆。浜村淳は『ガキ帝国』の上岡龍太郎をも凌駕した。 | ボイス母, ヒロ天山, ぽんしゅう, ナム太郎 | [投票(4)] |
★3 | ナショナル・セキュリティ(2003/米) | 人種問題に言及するのに及び腰でないのがいい。とことんやりあわないと真の相互理解は得られないということだろう。正直アクションも笑いも緩いがバディものの設定上のボケとツッコミを明快に振り分けボケスティーヴ・ザーンが最高。 | わっこ, ナッシュ13 | [投票(2)] |
★3 | ディボース・ショウ(2003/米) | 木乃伊盗りが木乃伊にと言うだけならコーエンにしては当たり前であり、ブレイク・エドワーズだと言うなら尻尾を切って徹するべきだ。どっちつかずで、自己陶酔したクルーニーにおんぶにだっこじゃ締まらない。 | トシ, ナッシュ13 | [投票(2)] |
★4 | 戦艦ポチョムキン(1925/露) | フィルムに写し取った被写体が予め持つものだけが意味を持ち得た時代に、断片を組み合わせて意味を構築するという数百歩すすんだ発想。そして、オリジナルは伊達じゃない。教科書的な文法のみでは到底説明し切れない強烈なエモーションがある。 | 町田 | [投票(1)] |
★5 | イン・ザ・カット(2003/豪=米=英) | 孤独な魂が場末の男達のスペルマの臭いの中で彷徨い続けた『タクシー・ドライバー』から30年後、言葉とリアリズムの狭間でのたうつ女の孤独は血と汗とヴァギナの匂いの中で反転し愛に到達する。真フェミニズム映画。それがメグだからこそ価値がある。 | SUM, RED DANCER | [投票(2)] |
★3 | the EYE 【アイ】(2002/香港=タイ=英=シンガポール) | 下手なCGに依存せず超望遠レンズの駆使で見せるところに作家魂を感じたし、もの哀しい孤独な叙情感の表現にも惹かれたが、新旧古今東西の映画や漫画のアイデアを凌駕するものが1つでもいいから欲しかった。 | くたー | [投票(1)] |
★4 | サテリコン(1970/伊) | 今で言うノンポリ青年2人が彷徨うエログロの一大饗宴が繰り広げられる古代ローマの各シーンはフェリーニの集大成とも言うべきスペクタキュラーなイメージ造形で真に圧倒的のひとことなのだが…余りに凄すぎて疲れる。 | ドド, 太陽と戦慄 | [投票(2)] |
★3 | 郵便配達は二度ベルを鳴らす(1981/米) | 大不況下の30年代を再現し、又闇に浮かぶライトのか細さを始めコマーシャルなニクヴィストも乙なもんではあるが、最も原作に忠実であるというこの映画化作から80年代に訴求する何かを掴み取ることも難しかった。ジェシカ・ラングが未だ青すぎる。 | おーい粗茶 | [投票(1)] |
★4 | 青い春(2001/日) | ありがちな家庭環境とかの背景を一切削ぎ落としたのは映画の純度を高めてはいるし、語り口も切れが良いが、傍系人物のわかり良さに比べ主人公の虚無感がどうにも借り物臭い。演じる松田龍平が所詮ボンボンだからだろう。 | Myurakz, セント, tamic | [投票(3)] |
★3 | あずみ(2003/日) | テロリズムに苦悩する主人公が逆説的に強く、しかも可愛い少女というのは鉄板の設定で、前半はプロットの立て方も時宜を得て良いが、結局、救出劇になっちまうのはすり替えだろう。ロジックが崩壊している。演出は個対個では良いが集団になると途端に陳腐化。 | Myurakz, かける | [投票(2)] |