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3819695さんのお気に入りコメント(108/180)

西部開拓史(1962/米)★3 ハサウェイの序章が全体を締めるが、やはりフォードの巻が良い。特にその画力は図抜けている。同じ馬を走らせるにも当然のように煙や飛沫をあげさせたり、空の青さや的確な木や岩の配置、陰影、奥行きの深さ等々、この巻だけは「西部劇開拓史」の感。 [review] (ナム太郎)[投票(1)]
バーン・アフター・リーディング(2008/米=英=仏)★4 コーエン兄弟の真骨頂たる与太話系傑作。馬鹿げたフリして案外巧妙に出来ている。 [review] (緑雨)[投票(5)]
十三人の刺客(2010/日)★4 正直、三池崇史は才人ではあっても、自分とは感性の食い違いが極端な監督であるのだが、この作品が傑作と呼ばれることに異論はない。正義を口にする主人公側もまた、悪逆非道の敵と同じく殺戮のカタルシスに踊らされている観はあるが、それこそが三池の彼らしい映画ダイナミズムにつながるものなら、否定し去る手はあるまい。 [review] (水那岐)[投票(7)]
トゥルー・クライム(1999/米)★4 特にメッセージ性は無く、犯人探しがメインでもない。ただひたすら時間と戦うクリント・イーストウッドに、ハラハラドキドキする観客。これぞ映画の醍醐味だ。 [review] (青山実花)[投票(3)]
湖のほとりで(2007/伊)★3 湖の畔というシチュエーションは、作品の雰囲気を覆うような大きな要素としては働いていないが、湖が連想させる静謐さと透明感は全篇を充たしている。だが「ミスマッチの妙」と言うには違和感が強すぎる音楽が観客の耳を悩ます。 [review] (煽尼采)[投票(2)]
冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(2009/香港=仏)★3 森を見ずに木を見て楽しむディテール映画 [review] (ペペロンチーノ)[投票(2)]
空気人形(2009/日)★3 高い批判性と映像の希少性とが無理なく共存した作品。人間と同じ心を持った無生物という設定の論理的な帰結として身体感覚の欠如した主人公の起こした悲劇を通じて、同じ身体感覚を有するはずの人間同士がまともに他者理解できなくなっている寒々とした現実を逆照射する。 [review] (ジェリー)[投票(5)]
ペルシャ猫を誰も知らない(2009/イラン)★5 挑発的な趣向や表現があるわけでなく、音楽だってペルシャ語のラップやヘビメタというめずらしさはあっても基本的には欧米の借り物だ。この手の込んだPVのような映画の価値は、その存在が「毒」とみなされる状況が解消されると同時に消失してしまうという矛盾にある。 [review] (ぽんしゅう)[投票(3)]
ゾンビランド(2009/米)★4 ホラーコメディとしてのセンス。型に嵌りすぎな禿頭ハレルソンが格好良いのは、そのセンスあってこそだ。ゾンビを「破壊」する興奮・爽快感を、日々の鬱憤をブチ撒けるストレス発散とリンクさせる力技は秀逸。血生臭いが後味は良好なのだ。 [review] (ナッシュ13)[投票(3)]
空気人形(2009/日)★4 終盤の「事件」が物語を安くしているものの、全般的には非常に秀逸に思えるのは偏に常にゆっくりと動いている映像(カメラ)だ。語る場面より言葉がないシーンのほうが作品がふくよかで密度が濃い。そういってしまうと環境映画か、と邪知されそうだが、実際環境映画的に観ていた部分は確かにある。本作のペ・ドゥナは本当に魅力的で一見の価値あり。 (tkcrows)[投票(1)]
ウディ・アレンの夢と犯罪(2007/米=英=仏)★4 省略技法の素晴らしさといい救いのなさといい、饒舌になったカウリスマキ、といったところか。キャラ設定や話の展開まで似ていて、かつても「ベルイマン?」だの「フリッツラング?」だの想起させられたことがあるのを思い出した。 [review] (tredair)[投票(2)]
十三人の刺客(2010/日)★3 日本映画でもここまで面白く作れることに感心したが、女性と子供に対する残酷描写がひどすぎるので大きく減点。 [review] (サイモン64)[投票(4)]
十三人の刺客(2010/日)★4 前半、静的な陰鬱さを明暗のなかに浮かび上がらせ、後半、一気に活劇としての躍動を魅力的に支える美術と装置が抜群。13対300超という非現実的な数差を納得させるスケール感づくりも上手い。さらに、感情的にも視覚的にも対立軸を明確にする細やかな演出の妙。 [review] (ぽんしゅう)[投票(5)]
サバイバル・オブ・ザ・デッド(2009/米=カナダ)★4 ゾンビ映画最高の脚本……かもしれません [review] (ExproZombiCreator)[投票(3)]
鴛鴦歌合戦(1939/日)★4 いいなあこの屈託の無さ。市川春代服部富子深水藤子、娘役が皆魅力的だし、三角関係も嫌味がなくって可愛らしい。 [review] (緑雨)[投票(4)]
赤ちゃん泥棒(1987/米)★5 どこにも常人がいない。全員ピントはずれのマヌケな奴らだ。しかし、そのドタバタぶりに、愛おしさと切なさが漂うのは、彼らがみな常人よりも幸福に対して貪欲だからだ。真摯さと紙一重のマヌケな懸命さを前に、我々は笑っているだけでは済まされない気になるのだ。 (ぽんしゅう)[投票(2)]
カメレオン(2008/日)★3 主人公の「カメレオン」っぷりも大して物語に寄与せず、その胡散臭さも懐古的なキャラクタリゼーションの域を出ていないが、アクション演出に関してだけは、少なくとも「アクション」を演出せんとする者は全員がこれを観よと言いたくなる卓越性。 [review] (煽尼采)[投票(2)]
瞳の奥の秘密(2009/スペイン=アルゼンチン)★4 良質な正統派娯楽映画。ここでいう正統派とは王道のハリウッド映画ということで、外国映画としての異国情緒を武器にすることなく、アメリカ映画の文脈で勝負しているともいえる。そのスタイルがどうであれ巧いことは確かだ。 [review] (shiono)[投票(5)]
瞳の奥の秘密(2009/スペイン=アルゼンチン)★4 「ドアを開けたまま」「ドアを閉める」。彼女のこの二択だけでも、ずいぶん引き込まれた。 [review] (プロキオン14)[投票(4)]
ジャッキー・ブラウン(1997/米)★4 果敢に孤高を貫くジャッキー(パム・グリア)が時折り滲ませる孤独。ひと目で彼女に吸い寄せられるマックス(ロバート・フォスター)の想い。そして、腑抜けた殻の内側に凶暴性をこもらせたルイス(デ・ニーロ)。人生のボーダーラインを見た中年たちの逆襲と哀愁。 (ぽんしゅう)[投票(2)]