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未来よ こんにちは(2016/仏=独) | review] (ぽんしゅう) | 妻でもなく、娘でもなく、母でもなく、恩師でもなくなるとき。人生の“役”が次々と消失しても、この聡明な哲学教師は慌てない。ひたすら動き回りながら考える。ついに、自らペットの飼い主であることすら放棄して、自分は自分になることを冷静沈着に選択する。 [[投票(3)] |
キッスで殺せ(1955/米) | アルドリッチが加味した部分はマッカーシズムや核への警鐘というより既成枠を解体したアナーキズムそのものだが、それに意図的でないらしいのが映画史上の玉手箱なのだ。 (けにろん) | フィルムノワールかと思いきやストーリー展開が後半加速し枠を逸脱していく。原作に[投票(5)] |
驟雨(1956/日) | 水木洋子とヤルセナキオの絶妙な相性が産んだ傑作。紙風船は落下することなく浮遊し続け、ふたりの勝負は永遠に続くだろう。 [review] (寒山拾得) | イジワル婆あちゃん[投票(5)] |
街のあかり(2006/フィンランド=独=仏) | カウリスマキの世界は、時々帰りたくなる暖かさがある。音楽のセンスも光る。 (動物園のクマ) | 刑務所とは全く異なる、この愛想の無い日常。塀の外は無愛想の中にオレンジと赤があるだけ。顔をまともに見ることの緊張、と強いられた現実の無愛想に囲まれた[投票(2)] |
五日物語‐3つの王国と3人の女(2015/伊=仏) | review] (マカロン) | 絵本のような [[投票(2)] |
ゾンビ(1978/米=伊) | review] (DSCH) | 「生きている死者」なのか、「死んだように生きる生者」なのか。曖昧になった境界からの目覚め(dawn)。zombieという邦題ではこの主題が見失われてしまうだろう。これはliving dead「生ける屍」の物語である。印象に残ったのは痛々しく冷え切った男女関係。生ける屍になりたくない女と、生ける屍になった男。 [[投票(6)] |
殺人!(1930/英) | review] (ゑぎ) | 屋内の長い芝居を2台カメラでマルチ撮影しているシーンが多い。これにより、ヒッチコックにしては、繋ぎが滑らか過ぎる部分がある。また特に前半は、ディゾルブでのカットつなぎも目立つ。シーン転換ではなく、同一シーン内での人物のバストショットを繋いだりだする。なんか、スタンバーグみたいじゃないか。 [[投票(1)] |
ヒッチコックのゆすり(1929/英) | review] (ゑぎ) | 冒頭10分近くは完全にサイレント映画だ。1秒16コマのカットがほとんどに見える。しかし、この容疑者逮捕場面で実にドライヤーばりの強烈なモンタージュが見られ、本作はこのまゝ無声映画として見たかったという思いも残る。 [[投票(2)] |
ヴィンセントが教えてくれたこと(2014/米) | review] (disjunctive) | 介護施設の支払いが滞留したら即退場で自身の借金すら卒中で帳消しになる。多段式ロケットのような捨て身の迫力である。 [[投票(2)] |
セールスマン(2016/イラン=仏) | けにろん) | 冒頭の倒壊騒動を機に遭遇する妻の事件だが彼女の煮え切らなさは夫の心理を抑圧して日常の不快や不穏や不信の連鎖交錯を誘発する。そういう理不尽の果てに行き着く終局の4竦みの愁嘆場のドラマトゥルギーこそ圧倒的で複層的。煙に巻かれた感はあるにしても。 ([投票(1)] |
エグザイル 絆(2006/香港) | review] (ペンクロフ) | 死ぬほど面白いしカッコいいし文句言ったらバチが当たりますが、連中の育ちと絆の裏づけがボンヤリ写真しかなく、記号的でいかにも軽量級と思う。 [[投票(5)] |
母なる証明(2009/韓国) | review] (緑雨) | 見応えは凄い。だが、見応えだけに執心した作品であるようにも思える。 [[投票(2)] |
セールスマン(2016/イラン=仏) | タラネ・アリシュスティが襲われる件のブレッソン的簡潔に痺れた。ボコボコ演るお定まりを転覆させて原初的な恐怖がある。さらにすごいのは、この転覆を物語レベルでも実践していることだ。 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] |
パーフェクト・ワールド(1993/米) | review] (jollyjoker) | 父親の愛情を知らない二人が、期せずして疑似親子として旅するうちに、一人の男として自分に気づいていく。淡々と進むストーリーが却ってそれをしみじみ感じさせる。 [[投票(1)] |
ピエロがお前を嘲笑う(2014/独) | review] (MSRkb) | 公開当時は「どんでん返し」「必ず騙される」的な売り文句を強く押し出していたが、ぶっちゃけそこはたいしたことない。映画の半分以上を占めるハッカーワナビーのボンクラ連中の青春グラフィティ的な部分のほうにこそむしろ魅力がある。 [[投票(1)] |
夜に生きる(2016/米) | LIVE BY NIGHT』。ラオール・ウォルシュの映画やニコラス・レイの映画を想起させるようなタイトルで、それだけでも志を感じてしまい、応援したくなるのだが、今一つ、厳しさが足りない出来だ。それは矢張り、主演者・ベン・アフレックの個性という面が大きいだろう。 [review] (ゑぎ) | 原題が『[投票(1)] |
ギャンブラー(1971/米) | ジュリー・クリスティ)。湿気の絶えない鉱山町の世事はみな生々しいのに、すべて男(ウォーレン・ベイティ)の夢中の出来事なのだ。不自然なまでに光学的に画面を汚す紗のような幻想雪がその証。 (ぽんしゅう) | 酒、賭博、売春、阿片、銃撃、乗っ取り、そして、5ドルの女([投票(1)] |
アルカトラズからの脱出(1979/米) | イーストウッドはカッコイイのだ。 (jollyjoker) | 脱獄モノは、本来は悪人である囚人を応援し、刑務所長や看守を敵視してしまう。そして、オチはわかっているものの、キャストの造形や細部の演出のうまさに引き込まれる。なんだかんだ言っても[投票(1)] |
ワイルド・アパッチ(1972/米) | review] (ぽんしゅう) | 原題は「戦士の襲撃」と訳せばよいのだろうか。冒頭の砦の平穏は死屍累々の危うさによって保たれたていたのだ。始めに蛮行をふるったのは誰だったか。それは、何のために実行されたのか。蛮行の応酬は互いの平常心を浸食し理解し合えない者たちの群れを生み出す。 [[投票(2)] |
イップ・マン 継承(2015/中国=香港) | review] (シーチキン) | 何だか決着を [[投票(1)] |