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3819695さんのお気に入りコメント(31/180)

海辺のリア(2016/日)★2 主人公の老優、桑畑兆吉のキャリアは彼を演じる仲代達矢そのもので、さらに舞台は仲代のホームグランド石川県の海岸。おそらく作者の小林政広は桑畑と仲代をシンクロさせることで、そこから生まれる予測不能な映画的な「何か」を撮ろうと試みたのでしょう。 [review] (ぽんしゅう)[投票(2)]
海辺のリア(2016/日)★3 名優5人、そしてオールロケ、俳優陣に重くのしかかる演技要求。そう、舞台を見ていると思えばこの作品、ぐっとくるんですが、これは映画なんだよなあ。映画だから、少なくともリアル感は必要だと思う。 [review] (セント)[投票(2)]
光(2017/日)★2 珠玉のラブストーリーってどこがやねん。最悪出会いな常套導入だが続く転開のディテールが一切無い不思議。映画音声ガイドという非映画的な難物を御せると過信した頭でっかち女の浅薄が無残。撮影のクローズアップ多用も状況を描写し切れない単なる逃げだ。 (けにろん)[投票(1)]
激動の昭和史 沖縄決戦(1971/日)★3 構成としては、軍司令部の小林桂樹仲代達矢丹波哲郎を軸にして、一部の重要な繰り返し登場する役(軍嘱託の散髪屋になる田中邦衛や、軍医の岸田森、前線の高橋悦史、戦場を歩く幼女など)を除けば、その他の登場人物は、軍人も民間人もほぼ等価に少ない見せ場を与えられているに過ぎない。 [review] (ゑぎ)[投票(3)]
夜に生きる(2016/米)★3 背骨通らぬ主人公のとっ散らかった物語。2人の親分間を蝙蝠よろしく行ったり来たりのうえ警官の親に手心加えてもらい矜持が無い。ただこの男、人種的偏見だけは一切皆無でKKK団をぶち殺しまくる。そこだけ溜飲が下がる。孤立主義へのベンアフの抗言。 (けにろん)[投票(2)]
大地の子守歌(1976/日)★4 幼気な少女なのに大の大人をも凌駕する強固な自我。余りに増村的なこのキャラは、このときの原田美枝子の圧倒的な肉体の存在感と目力をもって初めて担保された。快感神経をさえ刺激する直線構造。ワンポイントのがまた美しい。 (けにろん)[投票(3)]
大地の子守歌(1976/日)★4 少女というのは、世間から不良と呼ばれようが、我が身を売る境遇に落ちようが、どこかに特有の軽やかさの残滓が見えるものだ。呪うような声音で、力のみを信じて生きる重い少女おりん。原田美枝子の持つ特異な重量感なしにこの作品は成立しなかっただろう。 (ぽんしゅう)[投票(3)]
大地の子守歌(1976/日)★4 説明過多な脚本を内部から食い破る原田美枝子のエロスが凄い。眩い肉体にケダモノの精神を宿したヒロインを偏重した故、ストーリーに一貫性を欠くが、映画の面白さはそうした表層だけでは語れないとつくづく思う。 [review] (shiono)[投票(4)]
大地の子守歌(1976/日)★4 原田美枝子は不幸になるほど美しくなる(含『西鶴一代女』のネタバレ)。 [review] (寒山拾得)[投票(4)]
LOGAN ローガン(2017/米)★3 強烈な「老い」の映画であり、横臥の映画だ。それは勿論、チャールズ(プロフェッサーX)も体現するのだが、ファーストカットが車中で横になっているローガンであるということで宣言されるように、これはもっぱらローガンの老衰の映画なのだ。 [review] (ゑぎ)[投票(4)]
殺人の追憶(2003/韓国)★3 まるでコントかと思わせる前時代的な捜査手法(ドロップキック!)。伏線を張るだけ張っておいて、回収しない潔いまでのミステリへの無頓着さ。 [review] (緑雨)[投票(3)]
インサイド・ヘッド(2015/米)★3 中盤、脳内の暗黒面を覗くエグい描写が続き、怖かったです。どうせハッピーエンドなんだろと防衛機制を働かせながら見ました。 [review] (G31)[投票(1)]
標的の村(2013/日)★5 圧倒的な臨場感に気おされる。製作者の意図と訴えたいことが明白で、それを映像の力で何倍にも増幅して、見る者の心を揺り動かすドキュメンタリー。住民たちの不屈の姿は、称賛の拍手よりも「こんなことが許されるのか」「これでいいのか」という衝撃を残す。 [review] (シーチキン)[投票(1)]
タバコ・ロード(1941/米)★5 木漏れ日とは、枯葉とは、草叢とは、風とは、夜とは、雨とは、クルマとは、雲とは、砂埃とは、、、この映画がローアングルで全て教えてくれる。圧倒的な悲劇を、あっと驚く賛美歌と警笛と犬で、圧倒的に描く傑作。ばあちゃんはどこ? (動物園のクマ)[投票(3)]
三姉妹〜雲南の子(2012/香港=仏)★5 リアリズム版アルプスの少女ハイジ [review] (寒山拾得)[投票(2)]
荒鷲の要塞(1968/英=米)★5 イーストウッドをパンク呼ばわりには流石に苦笑、これで例のセリフが生まれたのかな? [review] (週一本)[投票(1)]
目撃(1997/米)★4 痕跡を残さないことが信条のスーパーマン怪盗が、娘の気を引くために痕跡を残しまくるという「分かっちゃいるけどやめられない愚行」が泣かせるじゃないですか。これはもう、アクション活劇に見せかけて、恥ずかしげもなく父娘愛を語るファンタスティック人情劇。 [review] (ぽんしゅう)[投票(3)]
赤い靴(1948/英)★5 若いカップルの成功譚のはずなのに、冒頭の演奏会シーンから苛立たしい禍々しさが漂い続ける。スタンダード画面の限定された空間に、奥行きを意識して創りだされる造形や構図の魅惑的美しさは、モンスター団長の芸術至上主義が発散する毒気のせいだったのか。 [review] (ぽんしゅう)[投票(3)]
周遊する蒸気船(1935/米)★5アフリカの女王』や『地獄の黙示録』でも楽しめる、音もなく河を遡る船の興奮は、きっとここに原点がある。『木靴の樹』の干し草投げの興奮も、この映画の燃料投げに原点がある。なんて勝手に映画的記憶を刺激してくれる。映画とは動きだ、とあらためて確信させてくれる傑作。 [review] (動物園のクマ)[投票(3)]
ギャンブラー(1971/米)★5 山あいの町。物寂しい歌曲と共に、雪、ぐっと冷える秋時雨が独特の空気感、寂寥感を醸し出す。ハマる人にはたまらない作品。 [review] (KEI)[投票(3)]