セントさんのお気に入りコメント(39/180)
春との旅(2009/日) | 東京物語』・・・なるほど、でも、ベルイマンの『野いちご』、それを真似た『みんな元気』という映画も思い出したな。 [review] (ちわわ) | 『[投票(1)] |
西の魔女が死んだ(2008/日) | review] (IN4MATION) | 近年稀に見る良作。丁寧に撮られた感じがする。質実剛健という言葉がぴったりくる感じ。タイトルで相当損してると思う。音響もいいね。トーストをかじる音がすごくいい。カリッとサクッと、ね。お腹が鳴る。鳥のさえずりも森にいるかのよう。 [[投票(1)] |
東京公園(2011/日) | 青山真治の成熟を感じさせる。榮倉奈々、小西真奈美、井川遥らの正面からの切り返しが最大のクライマックスだ。月永雄太の撮影◎。 [review] (赤い戦車) | 「視線」「見(え)る/見(え)ない」のドラマ。映画全体に漂う不思議な軽やかさは[投票(1)] |
終の信託(2012/日) | review] (シーチキン) | 後半の一対一のやりとりは一種の法廷劇の様でもあり、法律と医療の専門家の対決劇としてみるとけっこう興味深いものがある。この後半の緊迫感を支えるために、前半のいささかだらだらとした展開があるのはわかる。 [[投票(1)] |
ミッドナイト・エクスプレス(1978/米) | パピヨン』と同時代で連携する力作。 (けにろん) | 政治的リアリズムは偏向を介在させるが、一方で切実な迫真性をももたらす。理不尽地獄が及ぼすマインドコントロールに折れつつ偶さかな一縷の反駁心がもたらす陽光。それは映画館を出て感じた眩しさに強烈に同期した。『[投票(3)] |
終の信託(2012/日) | 役所広司、大沢たかお、草刈民代は演技賞を取るんだろうと思う。草刈民代の言動には納得性の低い演出が多いが、そんなことは重要じゃない。そう思わせるだけの力のある映画だ。特に検察局の中の造型は冒頭からエンディングまで良い。 [review] (ゑぎ) | [投票(4)] |
希望の国(2012/日=英=香港) | review] (るぱぱ) | 観客が心情的に泣くのは分かるが、決定的な視点が欠けている。エログロとバイオレンスを封印されると、この程度の表現しかできないことにプロとしての自覚のなさを感じる。 [[投票(9)] |
アルゴ(2012/米) | review] (緑雨) | クライマックスのヤキモキさを煽る演出も冴えているが、特筆すべきは序盤の大使館に暴徒が傾れ込むシークェンスの臨場感だろう。現場の不安と恐怖がまざまざと伝わってくる。 [[投票(10)] |
希望の国(2012/日=英=香港) | けにろん) | 無人の街で2人きりで末期を迎える老夫婦に切ないまでに心は共振をしつつも、「希望」の欠片も存在しない展開に萎える。柔な作劇が通じない状況への戸惑いは理解するが、嘘でも「希望」を謳うべきだろう。若しくは全開の悪意をこそだ。らしくない半端さだ。 ([投票(5)] |
終の信託(2012/日) | review] (ペペロンチーノ) | 名匠=周防正行が壊す“セオリー”。映画を超えちゃった瞬間。 [[投票(5)] |
アウトレイジ ビヨンド(2012/日) | review] (おーい粗茶) | 「俺、もうそういうのいいよ」という大友の台詞は、ビートたけし・北野武のこれまでのすべてを背負っているかのようで、リアルタイムのたけしファンの私にはとても生々しく、これがこの映画のすべてだ、といいたくさえなる。 [[投票(13)] |
アウトレイジ ビヨンド(2012/日) | ビートたけし)が漂わせる深い無常感。口では出世のためと言いながら、先天的に安定を嫌う男(小日向文世)の躁的執着心。ヤクザの抗争話に拮抗する強度を持った、この二つの尋常ならざる心のありようが、実は一番恐ろしいということ。 [review] (ぽんしゅう) | 一度終わった男([投票(8)] |
アウトレイジ ビヨンド(2012/日) | 西田や中尾の起用が『代理戦争』の旭や梅宮級の触媒となり化学反応を及ぼした。余りな単線いてまえ構図を小日向の介入を随所に錯綜させ複層化した巧味と終局の詠嘆。強固な顔面羅列の言葉のどつき合いに前作の欝憤は弾け飛んだ。 (けにろん) | 今更な[投票(5)] |
ライク・サムワン・イン・ラブ(2012/日=仏) | キアロスタミの虚無や諦念さえ今更な冷えた世界への認識力。これは「絆」とかほざく空疎な自己逃避を止めて向き合うべき現実の提示。 (けにろん) | 互いの言葉が頭上を素通りするディスコミュニケーションの時代と都市に於いて、その事にさえ無自覚な人々を撃つでもない[投票(7)] |
ライク・サムワン・イン・ラブ(2012/日=仏) | 高梨臨の声への指向性で幕を開け、エンディングはオープニング以上に恐るべきオフスクリーン処理の演出で閉じる。 [review] (ゑぎ) | オフスクリーンから聞こえる[投票(6)] |
ライク・サムワン・イン・ラブ(2012/日=仏) | キアロスタミ世界の延長線上の日本を愉しむフィルムだ。車内の娘を照らすネオンのなんと豊饒な滋味! [review] (水那岐) | ストーリーだけを追うのが感興への無二の道ではない。鏡やガラスに映った擬似人格と生身の俳優との会話、そして敢えて贅肉を削ぎ取った脚本に、考えられる限りの役者の自然なアドリブをぶちまけた演技合戦。日本人俳優ばかりを使いながら、邦画とはかけ離れた冒険こそを満喫できる、[投票(4)] |
カエル少年失踪殺人事件(2011/韓国) | ぽんしゅう) | 特ダネを狙うテレビマンの利己心と、自説の実証が目的化する心理学者の陶酔感。実はこの物語の先か読めないサスペンスの高揚は、「事件」すら嬉々として消費してしまう大衆、すなわち我々観客のエゴの実証にあると気づいたときの後ろめたさ。意地の悪い映画だ。 ([投票(4)] |
アキレスと亀(2008/日) | review] (ゆーこ and One thing) | 「三部作最終章」と唱いつつも監督の迷いがそこかしこに見られる。なんか、あっちこっちに首振りながら創作しているような感じが・・・。 [[投票(1)] |
トスカーナの贋作(2010/仏=伊=ベルギー) | キアロスタミという監督はオフ・スクリーンの演出が抜群に巧い。ただのドライブや散歩がどうしてこうも面白くなるのだろう。現実と虚構の境、ひいては現実と映画(それは時にスクリーンに模された窓であったりドアであったりする)の関係に言及するのも特徴として挙げられるか。 (赤い戦車) | 今のところ3作しか観ていないが、この[投票(1)] |
モテキ(2011/日) | 脚がグンバツの男) | 作家性に囚われず既存の素材を用いて面白そうなことを詰め込む、という意気込みでネット世代のマスカルチャーに迎合したら、こんなに魅力的な映画になった、という意味でエポックメイキングたる作品。見せたいものではなく望まれたものをつくるという、バランス感覚に優れたTV出身の監督だからこそ撮れたのだと思います。 ([投票(1)] |