★3 | 「一番大事な人を欠いた結婚式」と「一番大事な人への敬意を欠いた葬式」を描くことで、大島渚は日本の儀式をとことん破壊した。[Video] (Yasu) | [投票(3)] |
★3 | 儀式を通じて求心力を更新し続ける共同体のいやらしさが徹底的にあぶりだされる。そのとき大島渚のとった方法は「禁じ手」である。なぜなら登場人物の「過剰な」振る舞いが、儀式の「過剰さ」を告発するからだ。表現倫理を侵犯した大島渚の心の痛みが伝わってくる。 (ジェリー) | [投票(1)] |
★5 | この作品、抽象的に描ききった印象なのは、国家というのを取り扱ったから保険で抽象をいれたからであろう。が、しかしそこは大島渚。抽象でありながら中傷的にも描き、戦争総括を先送り対処法で乗り切る国家の問題点を的確に鋭く突いた力作、であり儀式。 [review] (ジャイアント白田) | [投票(5)] |
★4 | これは傑作。やっぱり撮影者の力は大きいのだが、いろいろと充実した力、波動のようなものが上手く結実したのだろう。冒頭は電話をする河原崎健三。空港か。賀来敦子もいる。ゆったりとしたズーミング。 [review] (ゑぎ) | [投票] |
★5 | 当時は大島にしては映像がぴたっとはまっていて、珍しく堂々と様式美のある映画だと思った。内容は逆に判りにくくなっていたように思う。 (セント) | [投票] |
★5 | 家父長制度に対する大島的な解釈だが、完成度の高い作りになっていると思う。この頃の映像も見事で、芸術性も高いと思う。 (chokobo) | [投票(2)] |
★4 | この大島渚には参った。例えば佐藤慶が老け役をしたり、河原崎建三 が高校生を演じるなどは滑稽の極みなのだが、その彼らが恐ろしいほど素晴らしい演技、存在感を示し、2時間強を一気に魅せてしまうのだから困ったものだ。 (ナム太郎) | [投票(1)] |
★4 | 桜田家という制度の中で淡々と続く儀式。戦後の価値の混乱期と共に成長する子供達は儀式と血統を嘲笑しながらも制度の重圧に埋もれていく。戦後25年、大島の節目。 (ぽんしゅう) | [投票(3)] |
★4 | 大島監督の転換点に当たる作品で、最もバランスの良い作品かも知れません。 [review] (甘崎庵) | [投票] |
★4 | 死をもってさえ止められぬ永遠の現在進行形、『儀式』はいまも終わらない。 [review] (町田) | [投票(4)] |
★3 | 既存の価値観を破壊しようという意図はわかるが展開が唐突すぎてついていけない (TOMIMORI) | [投票] |
★2 | 人間ってのは、たいてい同じようなことを考えるものなのかなあ。 [review] (G31) | [投票(2)] |
★5 | テーマ自体は深刻で重苦しいものであるにもかかわらず、なぜか不条理なコントを見ているような妙な気分にさせられる。花嫁の来ない結婚式のシーンはその極み。こんな奇妙な映画を堂々と撮ってしまえる大島渚は凄い。 (太陽と戦慄) | [投票(4)] |
★2 | 図式的物語に必要欠くべからざる荘厳さと強固な緊張の欠如。SEXと右翼イズムに傾倒する大島の湿った情緒が充満する。バジェットに対する戦略不在がもたらす成島・戸田の最高タッグの最悪の凡庸。河原崎・中村・佐藤が又薄いのだ。 (けにろん) | [投票(1)] |
★4 | 人間関係がドロドロしているが、所々笑えたりもする。中村敦夫が気持ち悪い。河原崎建三、小山明子も好演だが、何と言っても佐藤慶が名演。 (直人) | [投票] |
★4 | こうして死に損ないの政治屋とサイレント・マジョリティだけが生き残った。 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] |