★3 仁義なき戦い 頂上作戦(1974/日) |
完成度ならぬ破壊度で頂点を極めた第3作を着物の表地にたとえれば本作は裏地。抗争全体を表現する間はその余裕もなかった下っ端やくざのパーソナルな部分にも目が届く。戦いの無意味が俯瞰的に見えてきた二人の巨頭の会話で祭りの終わりが見えて寂し。 |
ジェリー (2024年03月27日) |
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★4 ティル(2022/米) |
淡々とした演出が奏功してか、非常に重厚な作品。法廷シーンが始まるまでがやや長尺に感じるが、裁判がメインとも言えない作品、というか性質なため、評価は難しいところ。 |
ひゅうちゃん (2024年03月27日) |
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★3 デューン 砂の惑星PART2(2024/米) |
じっくりと豊かに流れる「時間」の構築、ヴィルヌーヴの長所が息を潜めてしまっている。セカセカと筋の消化に追われるヴィルヌーヴなんて見たくない。珍しく撮影も悪く、不用意な人物のアップだらけで、巨大なはずの世界がえらく狭い場所に感じる。ツギハギのアクションにジマーの轟音を被せる反復も無造作で、ノーランがスベった時と同じ失望があった。前作の方が遥かに格上。 [review] |
DSCH (2024年03月26日) |
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★3 12日の殺人(2022/仏=ベルギー) |
猫の映画。冒頭は、犬が走るが。猫は、路上、被害者の写真の中、容疑者の1人であるDV男の彼女の部屋、そして墓地で映る。被害者が猫好きなのは確かだが、DV男も多分猫好きなのだろう(これの真偽も分からないが)。
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ゑぎ (2024年03月26日) |
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★4 ブルー・バイユー(2020/米) |
犯罪に飛躍しても大して重大視されない時点で社会小説として終わっている。出生の起源に向かう高揚や元夫の変貌を軸としたオッサンたちの連帯といった劇画ならではの展開は、娘を男たちの世界への闖入者に見せてしまい、社会批評とは真っ向から対立する。 [review] |
disjunctive (2024年03月26日) |
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★4 陽のあたる坂道(1958/日) |
千田是也一家の気持ちの悪さが一個の怪物を育んだ。これに自覚的な物語は、クズ情報の開示が始まれば、小高雄二の長い顎に難なくサイコ的風采を付与する。サイコとの遭遇という受け手にも共有できるリスクが三角関係のハラハラを充実させる。 |
disjunctive (2024年03月26日) |
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★1 黒い家(1999/日) |
サイコパスものらしい浅薄が西村雅彦のなれの果てで炸裂。子どもだましという感想。ボーリング指導に中山律子の名前があるのが面白かった。 |
寒山拾得 (2024年03月26日) |
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★4 旗本退屈男 謎の決闘状(1955/日) |
江戸時代のリアルを見事に吹き飛ばす豪快なすじ。映画を本気の遊びにする興行魂を立派と思う。シンメトリーと遠近法で荘厳された参道を歩く退屈男の、月夜の決闘の場の、匂うような美空ひばりの美しさに手もなくやられる。 |
ジェリー (2024年03月26日) |
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★4 銀座二十四帖(1955/日) |
月丘夢路を中心にメロドラマの極が最初出来上がる。それが次第に、三橋達也軸のサスペンスの極に溶けていく。なんと洒落た展開! 少女たちが暮らす清らな街であると同時に、画廊の街、花街でもあり、暗黒街でもある変幻自在の銀座の魅力が迸る。 |
ジェリー (2024年03月26日) |
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★3 ヤジと民主主義 劇場拡大版(2023/日) |
警備課は公安課と兄弟だから政権の権威に乗じて恣意的に「人を黙らせるやり口」はこんなものだろ。むしろそれを漫然と傍観している道警になめられた北海道のテレビメディアがなさけない。で、一番ヤバイと思ったのは取り締まりの理由が「迷惑だから」だったこと。 [review] |
ぽんしゅう (2024年03月27日) |
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★2 ビニールハウス(2022/韓国) |
俳優の演技に負うばかりでサスペンス演出が緩い。で、語りの技術が未熟なだけでなく認知症を安易にストーリーテリングの「道具」として使っている(ように見えてしまう)ところが不快。何かを描いているようで社会的な課題や人の尊厳に対して無頓着なのがバレバレ。
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ぽんしゅう (2024年03月25日) |
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★3 落下の解剖学(2023/仏) |
「徐々に仔細が開示され事情が判ってくる」構成にするために最初から多くの手札が伏せられてるのは、誘導が露骨で気に入らない。頭いいやつがバカを騙してるみたいだ(オレがバカ役)。 [review] |
ペンクロフ (2024年03月27日) |
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