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新着コメント(10/20)

★4 熱帯の黙示録(2025/ブラジル)
宗教は必ず腐敗し、教祖の思想を裏切る。それは多くの原理主義者の行動で証明されてきたことだ。新たに誕生した思想が、絶対的な人々の支持を得るために代表の聖典に救いを得、ちょうど都合のいい文章を見つけ、無謬のお墨付きを得るからだ。宗教の宿命は多くの弱者に、残酷な事実を暴露して見せられねばならないことだ。
水那岐 (2025年08月03日)
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★4 フォー・レター・ワーズ(2000/米)
起承転結はない。教訓も主張もない。深夜の3時あたりから夜明けまで、20歳前後の野郎たちの煮詰まった乱痴気騒ぎがひたすら描かれる。停滞し浪費される時間。停滞は彼らのなかで“何か”が終わろうとしている証しであり、浪費は次の“何か”に向かうための空ぶかし。 [review]
ぽんしゅう (2025年08月03日)
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★3 エレベーション 絶滅ライン(2024/米)
なかなか立派なB級映画で、ところどころではB級らしくないというか、普通の映画のようにも見えるから大したものだ。しかし最後の最後で、B級らしさが爆裂するのがまた良い。 [review]
シーチキン (2025年08月03日)
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★1 フィースト3 最終決戦(2009/米)
3作も続ける話じゃない。80分しないのに展開がダルくて観るのが苦痛。 [review]
t3b (2025年08月04日)
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★3 入国審査(2023/スペイン)
これほど「密室劇」に必然性のあるドラマも近頃珍しい。「人間性」まで疑ってくる審査。工事の騒音が主人公たちの不安な気持ちを搔き立てる。そして、エンディングの絶妙さ。まさに「緊張と緩和」。
AONI (2025年08月05日)
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★3 必死剣 鳥刺し(2010/日)
「必死剣」いつ繰り出すんだ、とジリジリしながら待つクライマックス。 封建社会の非情・残酷さを描くストーリーは嫌いじゃない。村上淳岸部一徳はこういう役やらせると、まさに水を得た魚ですね。
AONI (2025年08月02日)
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★3 マイレージ、マイライフ(2009/米)
「推薦状」のくだりは、ちょっと感動。
AONI (2025年08月02日)
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★4 恋人たちは濡れた(1973/日)
三波春夫と都はるみの明るい旋律が情報の閘門となって失恋を確証させず、ただ重い気分だけを通用させている。人生には後がないその気分は、魔法のようなダッシュボードのミカンと正露丸その他の重々しい喜劇として感知されている。 [review]
disjunctive (2025年08月01日)
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★4 ウイズネイルと僕(1987/英)
パブまみれの飲んだくれ宇宙と60年代文明の狭間にあるのは、薪とジャガイモと鶏の快適な田園の煉獄である。 [review]
disjunctive (2025年08月01日)
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★4 新宿泥棒日記(1969/日)
状況劇場が美人に対するゲイの悪態にしかならないようなくやしさを鎮める価値観は、時の氷結した紀伊国屋の文芸空間にあるのだが、田辺茂一は台詞が言えないから、その神殿で横山リエにセクハラされているように見えてらしくない。 [review]
disjunctive (2025年08月01日)
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★4 狩人の夜(1955/米)
旅の末に兄弟が発見したのは善と知性の互換であり、知性の作用がサイコパスを自律性喪失の症例に通俗化する。川辺の線形はそもそも芝居が違う異種族を架橋するために書割寸前の遠近法を構成し、二人を誤算的な唱和に至らしめ、恐怖喜劇を訓話に落とし込む
disjunctive (2025年08月01日)
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★4 オペラ座/血の喝采(1988/伊)
もう怖がらせようとすらしてない。超絶技巧の面白ビジュアル釣瓶打ち。通風口のくだりが素晴らしい。全編、高熱を出した晩に見る夢のようだ。
ペンクロフ (2025年08月01日)
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★4 赤い天使(1966/日)
大戦下の呵責ない野戦病院の凄惨は相当にキツいが、そこまでやらねばこの物語は成立しないという増村のドグマ。極限下に於ける男女のエロスは文子芦田が虚無と諦観を纏った胆力でガチに拮抗しており本当素晴らしい。一人称「西」がまた萌える。
けにろん (2025年07月31日)
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★3 東京騎士隊(1961/日)
なんだ、清順にしては普通に面白いだけじゃないか、というような感想がもれてしまう、普通に良く出来た日活アクション。とは云え、やっぱりどうしても、ちょっとは清順らしき細部を探したくなるのが、人類共通のサガというものだろう。 [review]
ゑぎ (2025年08月01日)
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★3 素ッ裸の年令(1959/日)
赤木圭一郎の初主演作は鈴木清順監督作だ。この映画の公開から約1年半後に赤木は撮影所で事故死する。本作の彼の役は、ローティーンの少年たちを率いるカミナリ族(暴走族)のリーダー。 [review]
ゑぎ (2025年07月31日)
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★4 DROP ドロップ(2025/米)
全体の尺の凡そ2/3がホテルの展望ラウンジの高級レストランという限定舞台を徹底的にしゃぶり尽くそうという設定・意匠・配役。あざとさを気にすることなく腰の据わったオールドテイストが今風の意匠と巧く噛み合ってる。セット美術の出来の良さも一級品。
けにろん (2025年07月31日)
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★4 男性の好きなスポーツ(1964/米)
タイトルバックデザインの粋さに捉われマンシーニの音楽に誘われブレーク・エドワーズの映画見てる感じ。程よくエッチでインモラルで、ある種突き抜けた展開が60年代後半のアメリカがこれから迎える混沌を予見してる。腐りつつある直前の美味しさ。
けにろん (2025年07月31日)
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★4 ハルビン(2024/韓国)
安重根の個人的な内面に切り込むというより抗日義勇軍の組織的な「伊藤博文暗殺プロジェクト」を描いたもの。結果、日本軍に拉致拷問され密告者にされる男の方が印象的。日清露の思惑が錯綜し歴史の奔流にさらされた街ハルビン。そのロマンティシズムの片鱗。
けにろん (2025年07月31日)
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★4 顔を捨てた男(2023/米)
宣伝ビジュアルに抱く好奇心や嫌悪感。それがあなた(たち)の心中に潜む偏見ですよと奇をてらうことなく諭すファンタジー仕立ての正論は、ルッキズム批判を超えて人生論へと至る。心地よく安堵しつつも後ろめたさを掻き立てられるアーロン・シンバーグの技あり映画。 [review]
ぽんしゅう (2025年07月31日)
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★4 青春 -苦-(2024/仏=ルクセンブルク=オランダ)
社長から場所とミシンを借り、提示された作業を自分の能力に合わせてこなし、納品した出来高に応じて単価交渉をする。第一部で“青春”ならではの喜怒哀楽を謳歌しているようにみえた若者たちが、不安定な雇用システムのもと金銭トラブルに苦悩するさまが描かれる。 [review]
ぽんしゅう (2025年07月31日)
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