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OKさんの人気コメント: 更新順(1/3)

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★4アラバマ物語(1962/米)幼少期の神秘と理想的な父親像を神話的に回顧する端正なモノクロ映像が良い。難をいえば、時代背景のせいか黒人差別をめぐる裁判に力が入りすぎてバランスを崩しているかな。モノリス砥石, けにろん[投票(2)]
★3ファーゴ(1996/米)コーエン兄弟の映画の中で、どうもこれだけはぴんとこない作品。サスペンスのひねりはまるで感じられないし、愚かな犯罪者を「他人事」と突き放して安心するような構図も好みじゃない。けにろん, セント[投票(2)]
★3刑事ジョン・ブック 目撃者(1985/米)硬派の刑事スリラーと見せかけて、まるでそれを忘れたかのように「アーミッシュ生活入門編」を丹念に積み重ねる奇妙な作品。これはどうやって着地させるつもりなんだろうかと手に汗を握った。ぽんしゅう, YO--CHAN, 緑雨, JKFほか7 名[投票(7)]
★4スローターハウス5(1972/米)主人公の錯綜した時間感覚を観客も共有できる。これは映画ならではの体験だと思う。全篇に漂う孤独と哀切、不意に挿入される張り詰めた美しい場面。個人的には原作よりも好きな映画化作品。ボイス母, kiona[投票(2)]
★5ミラーズ・クロッシング(1990/米)スタイリッシュで隙のない懐古調フィルム・ノワール。狡猾なのか天然なのか、何を考えているのかわからないニヒルな主人公像は、感傷を排するハメット流ハードボイルドの文法を忠実に再現している。けにろん[投票(1)]
★4靴をなくした天使(1992/米)フランク・キャプラの『群衆』を現代に語りなおす試み。マスメディアによって作られる「ヒ−ロー」の裏表をふたりに分担させているのが巧い。「シンデレラ」で「王子と乞食」な展開は、現代の御伽噺を語るための布石か。YO--CHAN, Kavalier[投票(2)]
★5アンダーグラウンド(1995/独=仏=ハンガリー)壮絶な法螺話。現代史の時空をねじまげ、並みの映画なら五本ぶんくらいの濃密な「物語」を詰め込んだ力業に圧倒される。終幕の場面を思い出すだけで鳥肌もの。DSCH, ジェリー, セント[投票(3)]
★2ギフト(2000/米)「幻視」と「ミステリ」の絡めかたがぬるい。結局TVの「サスペンス劇場」風。けにろん[投票(1)]
★3サリヴァンの旅(1942/米)喜劇作家の遍歴と ヴェロニカ・レイクの登場が有機的に連携していないので、統一感に欠ける。「富裕な創作者/貧しい労働者」の格差を疑わない結末のつけかたにも、さすがに古くささを感じた。味噌漬の味, tredair[投票(2)]
★2あの頃ペニー・レインと(2000/米)どうにも手ぬるい善良な思春期回顧もの。少年記者が雑誌記事を書く話なのに、どんな記事を書きたいのかが道中に全然語られない。けにろん, 鵜 白 舞, peacefullife, Madoka[投票(4)]
★4トラフィック(2000/独=米)ハリウッド的な大仰さをすり抜ける演出に好感。話はよくできているけどいささか保守的なのが気にならないでもない。独特の採光と色調はさすが。けにろん, TOBBY[投票(2)]
★4ブラザー・フロム・アナザー・プラネット(1984/米)WASP中心でない多民族のアメリカ社会、そして人種や偏見を超えた対話と交流を描くこと。ジョン・セイルズの持ち味がさりげなく発揮された秀作。喋らない主人公の無感情な視点が、NYのスラム街の日常をカメラ的に観察する構造と重なる。HW, TOBBY, tredair[投票(3)]
★4ボビー・フィッシャーを探して(1993/米)子役の使い方がきわめて自然で巧妙。大人たちの期待を背に受けるチェスの天才少年の立場は、映画の撮影現場で少年が置かれるだろう環境と重なり合う。chokobo[投票(1)]
★4飾窓の女(1945/米)小市民の悪夢とし ての犯罪、額縁の中のノワールの世界。『ブルー・ベルベット』はこの後継者だろうか。行く先々で証拠をまき散らす主人公がコミカルで良い。[投票(1)]
★3M★A★S★H(1970/米)他のかたも書かれているけど、主人公たちが特権的な軍医なので、いわば安全地帯からの風刺遊びに思えてしまうのがどうもなあ。ドナルド・サザーランドのキャラ造形は秀逸。けにろん[投票(1)]
★3マルホランド・ドライブ(2001/米=仏)前半がTVドラマのパイロット版、後半はあとで追加、という製作過程の見えてしまう構成なのがどうもなあ。ナオミ・ワッツは良い。muffler&silencer[消音装置][投票(1)]
★2メメント(2000/米)趣向を把握できてしまえばあとは単調で驚きに乏しい展開。過去を巻き戻すだけでは映画にサスペンスは生まれない。 [review]おーい粗茶, たかやまひろふみ, muffler&silencer[消音装置][投票(3)]
★1マグノリア(1999/米)感情過多で冗漫な演出にうんざり。前振りの「偶然の交錯」なんてひとつも起きてないし。観とおすのは苦痛だった。ザザッティ, ペンギン, googoocat, ハイズほか5 名[投票(5)]
★5ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998/英)パズル的クライム・コメディの秀作。登場人物それぞれの勘違いを見事にかみあわせた軽妙で知的な脚本に拍手。おーい粗茶[投票(1)]
★4群衆(1941/米)マスメディアによって捏造される"John Doe"現象は、「偽キリスト」をめぐる寓話でも、当時の欧州のファシズムの風刺でも、そして他人の書いた話を俳優が演じる「映画」の内幕のようでもある。結構シニカルなキャプラ映画。uyo, 中世・日根野荘園[投票(2)]