クワドラASさんのお気に入りコメント(10/55)
野火(2015/日) | review] (ぽんしゅう) | 飢餓がもたらす人心の錯乱と非情。手足がちぎれ、内臓が飛び散る遺体。そんな定型的な描写よりも、ふり注ぐ陽光に輝く白雲と山の稜線や、波のようにうねる常緑の木立が放つ生気と、ぼろ布のような軍服をまとう泥まみれの兵士の髭面との対比に無慈悲な地獄を見た。 [[投票(9)] |
アメリカン・スナイパー(2014/米) | アイガー・サンクション』を思い起こさせるし、スペクタキュラーの造型としても簡潔さが気持ちいい。 [review] (ゑぎ) | 例えばクリスが狙撃手・ムスタファに狙われるテラスの場面で、鎖に繋がれた犬が急に出てきて吠える。これは面白い。また、砂嵐=騎兵隊としての見せ方についても、私はいいと思う。砂塵で画面を覆うのは、『[投票(4)] |
紙の月(2014/日) | review] (ぽんしゅう) | お金がどこからきて、どこへいくのかを知りたいと世間の原理に従順な女(小林聡美)は言う。自分は行くべきところに行くだけだとも。一方、世間の事象を引き受けようとする梨花(宮沢りえ)は、少女時代からお金は誰のものでもないということに薄々気づいていたのだ。 [[投票(3)] |
紙の月(2014/日) | review] (グラント・リー・バッファロー) | 与えること [[投票(4)] |
パッセンジャー(2016/米) | ジェニファーも満喫。セット美術も秀逸だ。 (けにろん) | 人非人行為で得た誰憚らぬヤリマン天国から急転直下の凋落。以下この映画の感情の流れは男も女も徹底的に納得できるロジックに基づいておりシンプル且つ強固。スッピン系おぼこ顔とイケイケメイク系を往還する[投票(5)] |
ボーダーライン(2015/米) | エミリーからデル・トロへの主格転倒が唐突すぎるのでバラけて座りの悪さを感じるのだが、プロット毎の緊迫は濃密で半端ない。メキシコ奥部の麻薬帝国はカーツ王国めいて、その地獄巡りは『黙示録』のようだ。ブローリンの立ち位置も微妙に良い。 (けにろん) | [投票(6)] |
ボーダーライン(2015/米) | G31) | 悪をもって悪を制すの悪をかっこよく描いてしまうのは映画だから致し方ないとして、描き過ぎはダメ。 ([投票(1)] |
灼熱の魂(2010/カナダ=仏) | ペンクロフ) | 胸クソ悪い話を凝った構成で語って深刻な現代の神話的なアレを気どるのも結構なんだけど、こういう手の込んだ遺言で死後も子供を翻弄するオカンはどうかと思うぜ。話せよ普通に。 ([投票(5)] |
灼熱の魂(2010/カナダ=仏) | ルブナ・アザバルが醸していた凄みに重たい説得力が宿る。 [review] (ぽんしゅう) | 何としてもかなえたい願いと、とうてい受け入れがたい事実が並存する苦悩。物理的な離別よりも精神的に引き裂かれた諦観。過酷な人生を遡行するサスペンスが巧みで、2通の遺書を残さざるを得なかった女[投票(3)] |
祭りの準備(1975/日) | ラスト・ショー』との近似性を感じさせながらも、このエネルギッシュさと湿度の高さ。まさに純日本産の青春映画。 [review] (くたー) | 地方の閉鎖的な社会、お隣り感覚の性交渉、『[投票(3)] |
祭りの準備(1975/日) | review] (青山実花) | 右を向いても左を見ても、性性性の話ばかり。「他に楽しみはないのかよっ!」と言いたい所だが、まぁ、無いんだろうな。色ボケ爺さんの物語が凄いよ。 [[投票(2)] |
人魚伝説(1984/日) | 白都真理のなんと神々しいことよ。 (ぽんしゅう) | 永遠を象徴するかのような青い海と、尽きることのない欲望のごとく噴出する赤黒い血。純白の海女装束は「青の世界」で生を謳歌しまばゆく輝き、「赤の世界」で果てしなき恩讐に染まる。血、血、血。鮮血の女神の化身たる[投票(5)] |
人魚伝説(1984/日) | review] (寒山拾得) | 優れた細部が映画を駆動させ続け、その度に映画が再発見されている。 [[投票(6)] |
怒り(2016/日) | たろ) | 登場人物たちの行動がよく分からない。初めて会って間もない人間を家に泊めたり、弁当作ったるとか言ったり、女子が一人で警戒もせず会いにいくか?原作通りだから仕方ないのかな…いまいち乗り切れない部分が多く、鑑賞中は歯に何がはさまってて取れないような感覚でした。愛する人が殺人犯かもしれないという疑念と信頼の狭間で揺れる人間模様を描きたいなら、犯人探しのミステリー部分は逆に余計な気がした。 70/100 ([投票(1)] |
ゲット・アウト(2017/米) | review] (jollyjoker) | ホラーという分類もされていたのでビビッて見たが、血なまぐさいホラーとは違った恐怖感と、こう来たか!?という斬新なプロットにグワシっと引き込まれた。 [[投票(1)] |
ゲット・アウト(2017/米) | けにろん) | ことが明らさまになる前2/3くらいまでの微妙な「変」の描き方は抑制が効き巧緻だが一旦バレちまって以降タメもクソもない。面倒臭え!ってな感じの殺りまくりで物語を畳んでしまった。大体そもそも身体優位性への羨望が高じるとそうなるのか?の疑問も。 ([投票(6)] |
オカルト(2008/日) | 白石晃士が、あれよあれよと物語の中心人物に昇進して怪異の核心に引き寄せられていく。実に都合よい展開だが、これを作劇の拙さとして軽んずるべきではない。この「都合のよさ」こそが神の御都合主義としてのオカルトにほかならないのだ。 [review] (3819695) | 単なる取材者=非当事者の限りで事件に関与するだけだったはずの[投票(1)] |
サバイバルファミリー(2017/日) | review] (緑雨) | もっとコメディ色の強いものを予想していたが、ベタを恐れず、家族の再生というテーマにフォーカスしているところに好感。一種の文明批判でもあるが、そこに力点が置かれていないことはラストシーンをみれば分かる。 [[投票(5)] |
サバイバルファミリー(2017/日) | 矢口初期の『裸足のピクニック』を想起する原点回帰作。大阪から岡山に至る佳境は作劇のサディズムが炸裂する。終盤は性急すぎ凡化したが多くの魅力的細部がそれを補った。慇懃三郎&紀香が絶妙。 (けにろん) | スパイラル的に状況悪化するロードムービーとして[投票(2)] |
サバイバルファミリー(2017/日) | シーチキン) | 突っ込もうと思えばいくらでも突っ込めるがそういう映画ではない、テーマを深めようと思えば如何様にも深められそうだがそういう映画でもない。この題材を普通に楽しめる娯楽作に仕立てるというのは、それはそれで凄いと思う。観てて楽しめた。 ([投票(4)] |