ゑぎさんのコメント: 投票数順
狙撃者(1952/米) | 狙撃される対象の描き方が容赦ない。特に2人目は、狙撃者−アーサー・フランツのリアクションのカットがなく、唐突に撃たれるのでびっくり。出てくる女性がみんな嫌な人物として扱われるのも徹底している。 [review] | [投票] | |
オッペンハイマー(2023/米) | 面白い!相変わらずアカデミー賞って面白い、酔狂なイベントだ。勿論、今見るべき作品だとお薦めするし、地力のある映画だとも思うが、私の感覚だと良い点に比べても宜しくない点が多く、いきおい批判みたいな感想ばかりになってしまいました(悪しからず)。 [review] | [投票] | |
日本暴行暗黒史 異常者の血(1967/日) | タイトルは随分と大袈裟なものだ。本作はある血縁の歴史を、明治、大正、昭和初年、昭和19年、そして現代と5つの時代を通して描いている。 [review] | [投票] | |
永遠の人(1961/日) | 画面に「阿蘇」と出る。朝まだ暗い中、ロングショットで機関車が走る。連結部で抱き合う男女。男性は石濱朗だ(女性の顔は暗くて見えない)。横の構図ばかりが続く中、道に佇む高峰秀子のドリー寄りのショットを挿んでタイトルイン。 [review] | [投票] | |
砦のガンベルト(1967/米) | 全編のほとんどが、小さな砦を舞台とするが、これが明らかに屋内スタジオにこしらえた、とてもチープな装置だし、色遣いも安っぽい。赤茶系の色調。 [review] | [投票] | |
キラー・エリート(1975/米) | まずは、本作もサム・ペキンパーらしい美しい色遣いの映画だ。それは例えば、後半のヨットを舞台にするシーンなんかが顕著。 [review] | [投票] | |
加藤隼戰闘隊(1944/日) | 「撃ちてし止まむ」の標語が出る。冒頭は1941年(昭和16年)4月。撃墜王・加藤建夫の広東赴任から、その死(1942年の5月)までが描かれる映画。本作も非常にカッチリ作られた、クォリティの高い作品だ。 [review] | [投票] | |
女が階段を上る時(1960/日) | 沢山のスタンド看板や突き出し看板。バーがひしめく銀座の通り。昼のバーは化粧をしない女の素顔、みたいな高峰秀子のナレーションが入る。 [review] | [投票] | |
パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2022/韓国) | 主人公は、釜山港に近いペッカン産業という廃車処理場に勤める女性。演じるのはパク・ソダムだ。社長からはチャン課長と呼ばれる。彼女が邦題の「パーフェクト・ドライバー」だが、実はこの邦題、本作の面白さを矮小化するタイトルだと思う。 [review] | [投票] | |
青春の夢いまいづこ(1932/日) | 大学の構内で地面に座っている学生たちを横移動で見せる冒頭。まず、本作は横移動や前後のドリー移動がとても多い映画だ。これにより良いリズムを作っている。 [review] | [投票] | |
真夜中の虹(1988/フィンランド) | 革のジャケットとトランクとラジオの映画。あるいは自動車の映画と云ってもいいだろう。それぞれ複数の持ち主が、着たり、持ったり、鳴らしたり、乗ったりする。 [review] | [投票] | |
52ヘルツのクジラたち(2024/日) | 食器の音。溶明すると、トレー上のコップに麦茶を注ぐショット。3人分。まず自分の分を飲む杉咲花。続いて、海の見える展望台のようなデッキが現れる。 [review] | [投票] | |
リスボン物語(1995/独=ポルトガル) | アイリスインして都会の景色。フランクフルトか。アイリスでシーケンスを繋ぐ映画。床(?)にフェリーニの写真が掲載されている雑誌。その上に葉書や封書、新聞雑誌が放り込まれ重ねられるイメージ処理。中からリスボンの絵葉書を取る手。 [review] | [投票] | |
青春ジャック 止められるか、俺たちを2(2023/日) | 事務所の壁には門脇麦の写真がある。終盤では、若松孝二−井浦新が「めぐみ!」と呼び、めぐみの声が聞こえる場面もある。 [review] | [投票] | |
CLOSE/クロース(2022/ベルギー=オランダ=仏) | レオとレミの映画。それは、開巻からラストショットまで徹底的だ。同時に、かなりの部分が、レオとレミの母親の映画でもあり、いずれにしても、レオが全き主人公だ。別の切り口で云うと、レオの視線の映画、とも云えるだろう。 [review] | [投票] | |
娘・妻・母(1960/日) | 「娘」は長女の原節子、次女に草笛光子、三女が団令子。「妻」は草笛がそうだが(原は序盤で寡婦になる)、長男−森雅之の妻である高峰秀子と、次男−宝田明の妻−淡路恵子。そして「母」が三益愛子だ。 [review] | [投票] | |
限りなき追跡(1953/米) | これも面白い西部劇。小さなツイスト、ギアシフトが沢山ある。クレジットバックは、緑の木々も見える岩山(モニュメントバレーに似ているが異なる。セドナ)。騎兵隊数騎に護衛された駅馬車が行く。 [review] | [投票] | |
コットンテール(2024/日=英) | 開巻は黒画面でドアが開くショット。屋上に出たリリー・フランキーをジャンプカットも繰り出しながら、シェイキーなハンディカメラ撮影で見せる。ただし、屋上をさらに俯瞰で引いたショットは固定だ。 [review] | [投票] | |
不死身の保安官(1959/英=米) | 武器商人が武器を売りつつ、さらにその武器を使わずに平和な世界を築くという寓話。異国の文化や習俗を知らないエイリアン(異邦人)が、極めて自分勝手に振舞いながら、人々の予想に反して物事をすべて上手く運んでしまうパターンの喜劇でもある。 [review] | [投票] | |
くちづけ(1955/日) | 三話構成のオムニバス。それぞれ監督が異なるが、主要スタフは同一のよう。これは結構珍しいパターンだ。同時並行で作られたのではないということであり、製作も務める成瀬の目くばせが一貫して効いているのだろうと推測できる。 [review] | [投票] |