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ゑぎさんの人気コメント: 更新順(100/111)

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★3第三の男(1949/英)全編に亘るこれみよがしな斜め構図を嫌悪しても、しかし何度見ても、矢っ張り感動する。オーソン・ウェルズが出ている全てのカットを家に持ち帰りたいという衝動に駆られる。 [review]緑雨, uyo[投票(2)]
★3エノケンのちゃっきり金太(総集編)(1937/日)追いかけシーンの韋駄天走りが一番の見所か。興味深かったのは室内の撮影で、枕を回しながら唄い継いでいく酒席の場面等は望遠撮影に思えた。さらに望遠レンズと標準レンズの2台のカメラによるマルチ撮影のようにも見える。(多分事実は異なるのだろうが。)しかし、この空間を圧縮したかのようなルックは間違いなく黒澤明に繋がっている。ぽんしゅう, 水那岐[投票(2)]
★3エノケンの法界坊(1938/日)こんな酷い状態のフィルムしか残せていないという事実に憤りを禁じえないのだが、こんなフィルムでも私には結構面白かった。どうもエノケンの表情が冴えないようにも思えるが、お経から始まって結婚行進曲に至る彼のすかした歌を楽しめるだけで十分に価値がある。装置は中古智ぽんしゅう[投票(1)]
★4八月のクリスマス(1998/韓国)これは好感の持てる映画だ。最初からずっと慎み深い演出で「悪くないよなあ」と思いながら見ていたのだが、タリム−シム・ウナの差し入れた手紙の内容を一切明らかにしないという潔い措置が決定的に良い。舞台が街の写真屋なのでカメラのファインダー越しの画面・シーンがいくつか出てくるがその悉くが素晴らしい効果を上げる。ハム[投票(1)]
★3クイール(2003/日)撮影監督も美術監督も異なるが色調等は前作『刑務所の中』のルックによく似ている。いずれも檻の中を扱っている、なんて変なこじつけをするつもりは無いが、このルックの相似はとりもなおさず崔洋一のルックなのだろう。香川照之寺島しのぶの家で綿雪が舞うシーンには感動した。この唐突さが感動的だ。ナム太郎[投票(1)]
★3逃走迷路(1942/米)ロバート・カミングスのキャラクターに納得性がないのが致命的でどうしてもアメリカ時代のヒッチの中では低いランク付けになってしまう。しかし完成度が低いことは否定できないけれど、それでもその偉大な才能を見せつけられることも事実なのだ。自由の女神のシーンの素晴らしさ。ヒッチは最高に頭がいい。Keita, 寝耳ミミズ[投票(2)]
★4サボテンの花(1969/米)当時、コメディエンヌとしてのゴールディ・ホーンの新しさが大いにもてはやされたのだろうし、勿論今見ても彼女はすこぶるキュートなのだが、50歳を過ぎ容色の衰えが隠せないイングリッド・バーグマンの頑張る姿は感動的だ。 [review]ヒエロ, ぽんしゅう[投票(2)]
★5海辺のポーリーヌ(1983/仏)紫陽花!最高に美しい映画だ。映像的にも説話的にも、この美しさはただ事ではない。何よりもロメールはネストール・アルメンドロスだけの映画にせず、見事な演出を見せている。 oh![投票(1)]
★5特攻大作戦(1967/米)ロバート・アルドリッチは全く見事にこのオールスターを描き分けている。ただし、ブロンソンよりもカサベテスの方が印象的。また、テリー・サバラスが『攻撃』のエディ・アルバートを思わせる場違いな臭い狂気を演じているのも良い。ごう[投票(1)]
★4LOVERS(2004/中国=香港)非現実的な展開が映画の魅力を阻害する、なんてことは有り得ない。結局ラストに向かって失速していくのは画面から伝わるテンションが減衰しているから。しかし中盤までは恐るべきテンションの持続、目を瞠る画面の連打。特に竹林のシーンは胡金銓侠女』の伝統を受け継ぐ活劇演出。また金城武は出来損ないでも大きな存在感を示す。 Keita, セント, けにろん[投票(3)]
★4裸足で散歩(1967/米)主演の二人もいいがジェーン・フォンダの母親役ミルドレッド・ナトウィックと変な隣人のシャルル・ボワイエ、この中年二人の存在が実にいい。また最初と最後で出てくる電話屋はハーブ・エデルマンだ。ぴりりと映画を引き締める美味しい役で嬉しくなる。天井(天窓)に空いた穴、階段や屋根上など高低を巧く活かした画づくりもいい。ぽんしゅう[投票(1)]
★4オリバー!(1968/英)キャロル・リード演出のミュージカルでオスカー作品なんて、どうせ大したことないだろうと高を括っていたのだが、どうしてどうしてとてもよく出来ている。美術と撮影が素晴らしいが、素早いズーミングを効果的に使う演出も上手いものだ。 [review]茅ヶ崎まゆ子[投票(1)]
★3北京ヴァイオリン(2002/中国=韓国)この映画も技巧的には大したもので、全編に亘って光の扱いは見事だし、中抜き(ジャンプカット)シーンのリズム感もいい。やっぱり、まるでハリウッド映画のようだと思う。しかし理屈っぽい筋立てだ。また人物造型が中途半端で透徹さがない。 [review]ことは, 水那岐, Osuone.B.Gloss[投票(3)]
★4美女と野獣(1946/仏)どんなに甘いラストを非難しようと、この映画には際だって美しいフィルムの手触りというものがある。ジャン・コクトーの幸福もまた、現在では失われた夢なのだろう。甘崎庵[投票(1)]
★5黒い罠(1958/米)偉大な映画。全てのアクション映画はこれに学んでほしい。驚愕の暴力描写。それにしてもラッセル・メティの撮影は凄い。ウェルズ+トーランド(『市民ケーン』)、ウェルズ+コルテス(『偉大なるアンバーソン家の人々』)等々ウェルズは撮影監督の創意を最大限に引き出した監督だと思う。映画は撮影こそが決定的に重要である。 Keita, 若尾好き[投票(2)]
★4キートンの漂流(1921/米)後半、ローリングする船の中での怒涛のギャグ連打。しかも最後の最後のカットで見事な脱臼ワザを披露してくれる。しかし前半のノンビリした船出のシーンも十分に笑わせてもらえる。船を機能的に見せることにかけては本当によく考えられている。ぽんしゅう[投票(1)]
★4クレールの膝(1970/仏)アルメンドロスの卓越した撮影を見ているだけでもう何も要らないという感慨を抱かせるし、ロメールの演出も美しい時間を定着させていると思う。しかし幼く見えるカットつなぎがその時間を中断させてしまう。どうもこゝ迄説教臭くなると私には興ざめ。このブリアリの知ったかぶりは全くもって鼻持ちならない。町田[投票(1)]
★2オーバー・ザ・トップ(1987/米)移動が描かれている映画は矢っ張り救いがある。移動それ自体が美しい。しかしそれにしてもこういう演出は手抜きだし、子供の女々しいところは鼻持ちならなかった。BGMで誤魔化したハリウッド流手抜き演出は観客を馬鹿にしているとしか思えない。シーチキン[投票(1)]
★4HERO(2002/中国=香港)一見壮大だがその実極めて簡素化された御伽噺。良く云えばジャンル(武侠映画)にとらわれないファンタジー。近作では狡猾に「現実らしさ」を装う映画ばかり作っていた張藝謀だが初期の寓話志向に回帰した感があり、これは張藝謀に相応しい題材。映画には「現実感」なんて不要。 [review]G31, シーチキン, 水那岐[投票(3)]
★4刑事ジョン・ブック 目撃者(1985/米)何と言っても圧倒的なのは、村全体で納屋を建てるシーンだ。あの映像の力強さと幸福感。このシーンだけで涙が止まらなくなる。そしてそして、このシーン以降は殆ど蛇足と思える。 [review]緑雨, ナム太郎, イライザー7, tredairほか5 名[投票(5)]