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「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント

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放浪記(1962/日)************

★4この高峰秀子は本当にむかつく。不細工な上にむかつく。彼女が被る不幸の半分以上は自業自得だとも云いたい。のだけれども、いつの間にかその高峰が愛しくなっているというマジック。『放浪記』と云いながら「放浪記」出版後も描かれることやモノローグの多用も自意識の強いキャラクタの造型に寄与している。 (3819695)[投票]
★4加東大介成瀬巳喜男作品の中で一番オイシイ役をもらったように見える。[ラピュタ阿佐ヶ谷] (Yasu)[投票(1)]
★5林芙美子がとりついたかのような高峰秀子の演技。伝記映画は数あると思うけれどもこれをしのぐ作品にこれから先お目にかかれるだろうか。成瀬映画の特徴として素晴らしいセットがあるが、これは極めつけの一本。 (ジェリー)[投票(3)]
★4まずこの高峰秀子の不器量ぶりは圧巻!終始鬱々たる表情と小憎たらしい科白回し。カフェで女給たちと戯けて踊るシーンの滑稽な顔!このブスぶりは感動的ですらある。そして同時に成瀬+高峰のこのキャクタ造型はたまらなく愛おしいのだ! [review] (ゑぎ)[投票(11)]
★4映像がピシッと引き締まっているので、貧乏と男で苦労する女の生活が動的で見事だ。高峰の林芙美子にぴったりの演技、驚く。あの、今まで顔に似合わないと思っていた声がドンピシャ。廻りの脇役陣の豪華さも手伝いすばらしい映画を見せてくれる。想像以上。 (セント)[投票(2)]
★4森光子さんの『放浪記』は観賞していませんが、この映画の高峰秀子さんを見てしまうと、凄みを感じて比較ができませんね。 [review] (chokobo)[投票]
★4まず、主役の高峰秀子が不細工なのだ。よくこれだけ不細工になれるなってほど不細工。ひいき女優の不細工な造形を、お金を払ってまで観たいと思う人は少ないだろう。しかしこれは、彼女にしかできない芸当なのだ。あの味を出せる女優が他にいるだろうか? [review] (ナム太郎)[投票(3)]
★5なげやりな身のこなし、人を小ばかにしたような口調、見ることを拒否したような目。高峰秀子が演ずる林芙美子の倦怠は怖い。人生の放浪がこんな女を生むのだろうか、こんな女に生まれたがゆえに彷徨うのであろうか。生きることの凄みが漂う。 (ぽんしゅう)[投票(10)]
★4成瀬監督の本領発揮。情け容赦ない描写が特に映えた一本で素直に脱帽です。凄い障害です。 [review] (甘崎庵)[投票(3)]
★5本当に面白い映画。話は『あらくれ』と大差ないんだが高峰=林の造型は日本映画に登場するあらゆるヒロインの中でも突出した個性を放っている。監督に絞りに絞られたという宝田明もいい味出してる。加東大介、草笛光子、伊藤雄之助など脇も固い。終盤の後日談は、チャンチャンコ着せてもらった田中絹代には悪いが、いらないように思う。 (町田)[投票(3)]
★5この地味で辛気臭い話がどうしてここまで面白くなるのかが謎すぎる。とにかく見ていて退屈に感じるところがまったくない。個人的には成瀬のベストの一つ。 [review] (太陽と戦慄)[投票(2)]
★5高峰秀子の仕草は桃井かおりと共通の倦怠感がある。林芙美子の文章を画面に取り入れた手法は、高峰のモノローグを補うだけでなく映画的にも効果的だ。(05・9・09) [review] (山本美容室)[投票(1)]
★4貧乏貧乏と言う割には、貧しさを直截的に描いた場面は実は多くない。自身の醜さ賎しさ逞しさに強烈な劣等感を持ちながら、それを書くことでしか活路を見出せない。そんな彼女の生き様を通して伝わってくる。この語り口が凄い。 (緑雨)[投票(3)]
★4森光子の舞台版は観た事無いけど、たぶんこちらの方がかなりギスギスしてると思われ。でも高峰秀子扮する林芙美子がひねくれ過ぎで、逆に笑えてくる。そして笑える位にブス。['04.3.31VIDEO] (直人)[投票(4)]
★3菊田一男の戯曲の映画化。原作より著しく劣る。 [review] (寒山拾得)[投票(1)]