佐藤蛾次郎の映画ファンのコメント
紀ノ川(前編・後編)(1966/日) |
説明調の演出が散見されるのと、紀の川そのものがあまりフォトジェニック(シネジェニック?)でない。 [review] (G31) | [投票] | |
家の封建に進んで従属する女が東山演じる祖母なら、近代国家の成立と肥大を陰で支える花(司)の奉仕は図らずも時代の礎となる。その先端を謳歌する娘(岩下)が母の無私に反発するのは必然ながら、主義はいつしか昭和の孫(有川)とともに茫漠たる大河に帰る。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] | |
有吉原作の母娘ものとして『香華』と比較されると常識的とも言えるが、大河感を醸すノーブルさで圧倒的なまでに秀でている。何より成島東一郎の『古都』と双璧なカメラが絶品で、序盤30分で圧倒する。あとは司・岩下のリレーで万全な展開。 (けにろん) | [投票] | |
同じ紀州の話で母と娘の年代記では『香華』(←201分!!)があるが叙情性という点でこちらの方が好み。 (話の面白さは『香華』が上) [review] (TOMIMORI) | [投票] |