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[コメント] 歩いても 歩いても(2007/日)
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★2舞台挨拶で原田芳雄が撮影中のことを訊かれて「女性陣は心臓が二つも三つもあるからいいけれど、一つしかない私は針の筵だった」とか言ってたっけ。わざとらしいつなぎと捨てカットをカバーして余りある夏川結衣と子役たち。淡々とした日常なんてどこにもないっていうことだ。 (動物園のクマ)[投票]
★4是枝裕和のアイロニカルな人間洞察と静謐なカメラの視点、考え抜かれたカッティングが結実した作品だと思う。後に『海よりもまだ深く』という、これの姉妹編のような映画を作ることから考えても、余程執着しているモチーフなのだろう。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]
★5全速力で背中刺されて「あ、刺さっちゃった…。大丈夫ですか?」って言われてる様な感じ。これは是非、大画面で拝みたい迫力の家族ドラマ。 92/100 [review] (たろ)[投票]
★5音楽の旋律はきれいですが主張が強かったようにも感じます。それほど画面に集中できる作品です。◎音楽 (Ikkyū)[投票]
★2ありがちな風景と、ありえない差別。 [review] (りゅうじん)[投票]
★4是枝裕和は日常の些末なシーンを切り取って暮らしぶりを視覚的に表現するのがうまい監督だと思う。そして、良い人そうに見える人物が実は鋭い人であるというエピソードを盛り込むことで、人の心の内をチラッとみせるのだ。 [review] (jollyjoker)[投票]
★4親にしてもらった事を子供が同等にお返しなどどうあがいても出来ない程、親の存在は大きい。と同時に老いていく親を自身に重ね鬱陶しく遠ざけてしまう。一見賑やかな帰省に内在する親・子・孫のわだかまり。そうやって時は流れていく。でも、決して悪い事ばかりではない、互いを内に秘めている限り。 (クワドラAS)[投票(1)]
★3川端賞狙いの私小説といった趣。巧みな小ネタをいかに積み重ねるかに腐心する姿勢ばかりが目に付く。 [review] (寒山拾得)[投票(2)]
★5家での会話はホラー映画に近いような冷や汗を覚えるが・・ [review] (蒼井ゆう21)[投票]
★5普通の人がみせる悪意とは言えないほどの残酷さがヒリリと染みる様に痛い。 (週一本)[投票(3)]
★4役者ひとりひとりの存在感に+1点。こういう、なんでもないいちにち、だけど積み重ねられた歳月が感じられる映画、好きです。 (カフカのすあま)[投票]
★4樹木希林YOUの掛け合いが絶品。 [review] (ガチャピン)[投票]
★4ずいぶんと前に家族と故郷へ帰った時の事を思い出した。映画と同じような会話が飛び交った。そしてまた来年―と言いながらいつしか行かなくなっていた。「親孝行したいときに親はなし」なんてそんなものだと思う。(自分を正当化する弁でした)。 (KEI)[投票(1)]
★4冒頭の料理の場面から田舎の生活の一端がリアルなほど伝わってきて、引き込まれた。特に大きな出来事が起こるでもないのだが、日常の中に潜む何気ない場面に、ドラマがあり、目を離せない何かがあった。会話の中から、ふいに、時折でてくる人間の「怖さ」がドキッとさせる。印象に残らないようでいて、すごく印象に残る映画だ。終わってみれば樹木希林の言葉がフラッシュバックする。いろいろな意味で「恐い」映画だ。 (ことは)[投票(1)]
★4樹木希林とYOUの会話劇が好き。家族の間のわだかまりと遠慮の間も絶妙。チクチクと心が刺される映画でした。 (NAO)[投票(1)]
★4会話劇としてべらぼうに面白い。樹木希林YOUも、「間」のとり方とか天才じゃないかと思う。夏川結衣も見た目とは違って柔らかい切り返しが絶妙。高橋和也のコメディリリーフぶりもいい味。 [review] (緑雨)[投票(6)]
★5おぞましいまでのリアル、いつ吹き出るかわからない家族の狂気。緊張感あるドラマと映像が私の琴線に容赦なく刺さる。戦慄するのはこれが温かさに隠されたドラマとして提起されているからだ。 (sawa:38)[投票(3)]
★4冒頭とラストの電車が通るシーンなど随所に小津映画の影響が見られる。オチの詰めが甘いものの、久々に良い映画を観たと思う。演技陣も立派。 (赤い戦車)[投票]
★4この映画自体は好きだけど、断じて言っておこう、私はYOUの演技が大嫌いだ。『誰も知らない』の母親と大して変わらないし。なんでこんなに評価されるのか、全く理解に苦しむ。 (はっぴぃ・まにあ)[投票]
★49割が無駄な台詞で構成されているこの作品。でも、生活なんてまさにこの9割が大事なのだ。普通ならダラダラと感じるこの台詞群だが、ああ家族ってこういう会話するよな、とクスクス笑いながら最後まで見ていられた。ラストが唯一「映画的」であり、賛否があるのは分かる。しかし、作品の「納め」としてはこれで正解だと思った。 (tkcrows)[投票]
★5辛辣な現実 [review] (chokobo)[投票(1)]
★5言葉の攻防戦。いや、防御無しの殴り合いと言ったほうが正しいか。お寿司をつまみながらの長回しは、下手な戦争ものよりもドキドキしてしまった。 [review] (パグのしっぽ)[投票(8)]
★4平成版『東京物語』かとも思えるが、そこまで言い切っていいものかと躊躇してしまう出来。思い出しただけでも胸が苦しくなる『東京物語』に対し、こちらはしんみりと涙したものの、人の胸に深い痕跡を残すだけの打撃力がない。 [review] (づん)[投票(7)]
★5どこにでもいる、ひとつの家族の、ある一日。それがこんなにもジワァーっと来るひとつの作品になるんだからすごい。結婚もしていない私の未経験の領域も含め、「家族・他人」のそれぞれの感情が面白く感じられる。 (あちこ)[投票]
★5静かで、淡々としていて、超リアリティ。優しくて、ユーモラスで、でも時折見せるホラーかと見紛うほどに恐ろしい人間の残酷さと毒。一つ一つのシーン、一つ一つのセリフに全く無駄が無い。『誰も知らない』『花よりもなほ』『歩いても歩いても』と、これだけの完成度を持つ作品を連発するって、ちょっと尋常じゃない。['08.11.15新文芸坐] [review] (直人)[投票(4)]
★4さらっと怖いことを言う映画。会話の距離に変化をつけることで空間が立体的に感じられる演出が新鮮だった。「孝行をしたい時分に親はなし、さればとて石に布団も着せられず」と、ならないようにしたいものだ。[ギンレイホール.08.11.10] [review] (TOMIMORI)[投票(1)]
★5いまの日本に、これだけリアルに「家族」を描ける映画作家がどれだけいるだろうかなどと考えてしまった。久々に映画が終わって欲しくないと、思いつつ鑑賞した傑作だった。2008.11 劇場 [review] (チー)[投票(1)]
★3上手い、確かに上手い。特に台所や食事のシーンなんて半端なく上手い。脚本もまさに優れている。けれど何かあと一歩が足りない。だけど何が足りないのかが分からない。実は観ている側が「歩いても 歩いても」だったりして。 (リヤン)[投票(3)]
★4歩いても歩いても、行き先も無く、人々は心にわだかまりを抱えたまま、家族として生きていく。081013 [review] (しど)[投票(2)]
★4まさに細密画。とうもろこしや仏壇の写真や蝶々やパジャマや古い作文用紙など、フレームの中に取り込まれた小道具が、画面に予想外の転換を起こす様がなんとも素晴らしい。家屋内の映像であるにもかかわらず、映画が活劇として振幅を始め、ユーモアをもたらす効果の鮮やかさ。 (ジェリー)[投票(1)]
★5わずか二日間の日常風景を描きながらも、10年、20年という時の積み重ねを感じさせる。味のある役者たちがいい芝居を見せ、ああ、いい映画だなあとしみじみ思える。 [review] (シーチキン)[投票(11)]
★5「そんな小さなことで・・・」。何度か交わされる言葉だ。人は心の底にある大きな不安や不満など、簡単に口に出したりしない。それは、たいていカタチを変えて些細な不満として現れる。何故なら、そこには相手を傷つけまいとする無意識の思いやりがあるからだ。 [review] (ぽんしゅう)[投票(3)]
★3樹木希林が演じる横山家の母親の怖さにぞっとした。50歳代以上の観客の反応の良さに驚いた。 (Passing Pleasures)[投票]
★4樹木希林がすごい良かった。ラストは?? [review] (夢ギドラ)[投票(3)]
★5現代版小津の東京物語とも言えようか、この映画は家族の姿を現代という立脚点から探り出すことに成功している。 [review] (セント)[投票(4)]
★3これだけ芸達者が揃ったなかで阿部寛が主人公を務めるというのには少しく辛いところもあるのだが、阿部の硬さがいつもの是枝的巧さ=厭らしさを減じるようにも働いており、印象は悪くない。見え透いた小細工のためにやはり窮屈になっているものの、以前の是枝作品と比べれば観客に「開かれた」映画だ。 [review] (3819695)[投票(2)]
★5これだけそれぞれの視点で脚本が書けるだけでも立派 (kenichi)[投票]
★4タイトルの出所が分かった時「そこを切り取るんだ」「そういう視点の映画なんだ」と膝を打った [review] (ペペロンチーノ)[投票(4)]