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★3 | 歩いても 歩いても(2007/日) | 上手い、確かに上手い。特に台所や食事のシーンなんて半端なく上手い。脚本もまさに優れている。けれど何かあと一歩が足りない。だけど何が足りないのかが分からない。実は観ている側が「歩いても 歩いても」だったりして。 | 動物園のクマ, ことは, ジェリー | [投票(3)] |
★4 | 兵隊やくざ(1965/日) | 日本映画だからこそ成し得た“娯楽映画の一つの形”を体現している。この作品は、娯楽映画の代表作というより、その“一つの形”を限りなく完成形にまで近づけたところに価値がある。風呂場と炊事場、この喧嘩シーンだけでもこの作品の存在価値は高い。 | irodori | [投票(1)] |
★3 | おとし穴(1962/日) | モノクロの良さが堪能できる作品。遺体の周りをうろつく少年の姿、一瞬挿入されるザリガニのショット、そのほか結構スタイリッシュな風景描写、川面に映る白い光などが映画を引き立てている。こういった各パーツが良好。 | ゑぎ | [投票(1)] |
★3 | 大番頭小番頭(1955/日) | 勉強中に歌い出しちゃう娘。その進行と間合い、そしてカメラが妙に滑らかで映画特有の奥深さを感じた。限りなくオーソドックスな喜劇系作品だけど、ちょこっとしたところでカメラが光る。何気に撮影が「上意討ち 拝領妻始末」の山田一夫さん、なるほど納得。 | ゑぎ | [投票(1)] |
★2 | 「可否道」より なんじゃもんじゃ(1963/日) | “コーヒー道”と謳っている割には、普通にコーヒーをいれているとしか思えないところが愛嬌。映画鑑賞中にタバコのシーンを見ると、ついつい自分もタバコを吸いたくなる時があるが、この映画を見ても別にコーヒーは飲みたくならない。そこがこの映画のミソ。 | 寒山拾得 | [投票(1)] |
★4 | 秋津温泉(1962/日) | 上手い。なんて上手い映画なんだろう。秋津の自然とのコントラストも美しい。抽象的な言い方だけど、映画的な空間が詰まった作品。 | けにろん | [投票(1)] |
★2 | 続大番 風雲編(1957/日) | 無一文から立ち直るも、また無一文になってしまうギューちゃん。前作の青春篇と比べると幾分は見応えが増しているが、次作の怒涛篇への“つなぎ”的な印象が拭えない。それにしても、ギューちゃんを支えるおまき(淡島千景)さんのイイ女ぶりがたまらない。 | tredair | [投票(1)] |
★4 | 近頃なぜかチャールストン(1981/日) | こういった社会派喜劇は邦画界にとって存在価値がある。閣僚たちがちゃぶ台を囲んで飯を食い、酒を飲みながら、国家を語る。ナンセンスな作品だけれども、最後まで見入ってしまう。面白い。 | 寒山拾得 | [投票(1)] |
★3 | 海よりもまだ深く(2016/日) | 家庭の物語というより、生活の断片、それもことごとく日常的な料理であったり、家具の配置といった、そういう極めて標準的すぎる日々の「砂粒」を集めた映画。あまりに標準的すぎて馴染みにくいけど、その違和感が観ていて妙に心地いい。そんな不思議な作品。 | 水那岐 | [投票(1)] |
★3 | そこのみにて光輝く(2013/日) | 綾野剛さんの痩せた身体、池脇千鶴さんの豊満さ、あとは弟の半端に染まった金髪。この3点こそがこの作品の三本柱だ。鑑賞の最中、ふと、荒井晴彦監督の「身も心も」を思い出した。三本柱が時折“キラッと”輝く分、柱がなかった「身も心も」より質は高い。 | 3819695 | [投票(1)] |
★2 | 復活の日(1980/日) | 大作は駄作になりがち、これを地で行く作品。邦画界は復活どころか“低迷の日”を迎えてしまった。 | はしぼそがらす, モノリス砥石 | [投票(2)] |
★4 | 犬猫(2004/日) | 静と動、はたまた内と外といった二元性を上手く利用し、女の感情の機微を浮き彫りにすることに成功している。窮屈な部屋ながら工夫された室内撮影も良好。外のシーンでの遠景と近景のバランスも妙味。センスが良い。 | ゑぎ, shiono, ぽんしゅう | [投票(3)] |
★3 | 永遠の0(2013/日) | 赤城に感動。こんなにも空母「赤城」を丁寧に描写した映画に出会えたことに感謝。赤城のような立ち位置のキャラ、すなわち上手にスルーすれば問題ない赤城を、緻密に描いたところにこの映画の価値がある。これでやっと邦画界がプラモデルの呪縛から卒業する。 | ゑぎ | [投票(1)] |
★3 | 許されざる者(2013/日) | ていうか、柳楽優弥君にビックリ。「誰も知らない」主演から早十年。いつの間にか「誰だか分からない」ぐらい、大人の演技しています。作品自体は無駄に長いのが気になるけれど、重厚な絵作りは近年の邦画でトップクラス。 | yasuyon | [投票(1)] |
★2 | コクリコ坂から(2011/日) | って言うか、“ジブリ作品”というだけで、いつも過度な期待をもって観ている自分がイヤだ。それは幻想だ、ということに最近よく気付いているはずなのに、それでも期待しちゃう。これって国民病? だけどこの映画、風景描写だけは凄い。 | あちこ | [投票(1)] |
★5 | にごりえ(1953/日) | 炊事といった家事の描写、その表現が特に素晴らしい。オムニバスの繋がりも良く、三部目「にごりえ」のパーツが最も優秀。アゴの下を懐中電灯で照らし“お化けだぁ”と遊ぶようなライティングがたまに出現するけど、それがまた愛嬌。最強のオムニバス。見事! | ina, ジェリー | [投票(2)] |
★3 | うなぎ(1997/日) | 悲劇なのか喜劇なのか、よく分からないところに映画の核を一旦置いて、粘りのある演出、映像、展開でその核心を浮き彫りにしていった今村監督。晩年の作品であっても同じようにそれが堪能できる。これもそんな一本。 | DSCH, けにろん | [投票(2)] |
★1 | 海猿(2004/日) | 久しぶりに駄目な映画を観た、と心の底から思わせてくれたという意味では貴重な作品。はじめから迎合を狙った映画をタレ流すから、いつまでたっても観客の視聴レベルも上がらない。 | nob, ノビ | [投票(2)] |
★4 | 私は二歳(1962/日) | 未見の人から「どんな映画?」ともし質問されたら、迷わず「カルトムービー」と教えてあげたい。単に落ち着きがないのか、斬新なのか、味わい深いのか、何だか不明。オススメ作品ではないが、監督の魔性を感じた。これを観なければある意味、邦画は語れない。 | 緑雨, 直人 | [投票(2)] |
★3 | 血と骨(2004/日) | もしこの映画が70年代以前につくられていたら、邦画界の最高傑作のひとつに数えられていたかも。21世紀に入ってからの映画にしてはパッションが足りない。暴力シーンそのものは火花自体は散るけど、決してパッションには成りえない。そのあたりが厳しい。 | けにろん | [投票(1)] |