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★5 | 夜を賭けて(2002/日=韓国) | ベタに生きることを恥ずかしいと思うことが恥。復興の余韻冷めやらぬ狂熱の時代を描くにはエネルギーが要る。嘗ての今村や浦山が持ち得たそれをダルな時代に叩きつけ今の時代を問い直させる。オーソドックスなカメラの縦オペレーションが新鮮。 | 水那岐, Linus | [投票(2)] |
★4 | 戦場のピアニスト(2002/英=独=仏=ポーランド) | ホロコーストへ移送される家族との別離をも瞬く間に流して行き1歩間違えればコメディになりそうな流される主人公の流転の果てが傍観者を経ての終末的孤独というオリジナリティある作劇。前半のゲットーが圧倒的なだけにCG依存の後半は惜しまれる。 | tkcrows, ナム太郎, 町田, 水那岐 | [投票(4)] |
★3 | マイノリティ・リポート(2002/米) | プリコグによる予知が、ああいう具体的映像になる発想をした時点で負けてる。それをパズルみたいに絵解きする様は子供っぽすぎて萎える。喪失感を薬で埋める虚無感がもっとハードに突き抜けて欲しいし、2段構えの構成の後者が余分に見えちまうのも痛い。 | ペンクロフ, おーい粗茶, peacefullife, あき♪ほか6 名 | [投票(6)] |
★4 | リフ・ラフ(1990/英) | ほぼ1建設現場に絞られた舞台設定で見せきってしまうのは働く男達のリアリティに尽きるのだと思う(現実にロバート・カーライルは建築労働者出身らしい)。淡々と流れた物語が終盤畳み掛けるように露呈させる制度の矛盾も地に足が着いている。 | kazby | [投票(1)] |
★3 | アメリカの友人(1977/独=仏) | 物語を正面から語れない典型的シネフィルの「ごっこ映画」でヒッチもどきの列車内サスペンス等パロディにさえなっていない稚戯の極みだ。しかし、不遇のホッパーを掘り起こしコッポラへと繋いだ慧眼などキャスティングセンスは伊達じゃない。 | ina, 町田, sawa:38 | [投票(3)] |
★4 | エンジェル・アット・マイ・テーブル(1990/英=豪=ニュージーランド) | 作者のリアルタイムに近似となる成年期よりも幼年時代が輝くのは年代記ものの宿命なのだろうが、ノスタルジイにオブラートされただけでなく、演出は文句無くオリジナルな個性を感じさせた。とりわけロングはどのショットも素晴らしい。 | ぱーこ | [投票(1)] |
★4 | ザ・ペーパー(1994/米) | スクリューボールなシテュエーションコメディの伝統を正統的に受け継いだオーソドックスの素晴らしさを再認識させられる。とは言ってもシーンの継ぎの巧さなんて意外なほどの凝り方。とにかくアメリカ映画らしいアメリカ映画を久々に見た気がした。 | elliott | [投票(1)] |
★1 | ボーイ・ミーツ・ガール(1983/仏) | 80年代を代表するインディーズ出の3人(ジャームッシュ、カラックス、スパイク・リー)のブレイク前の作品が揃いも揃って青くて観念的なのは或る意味出来過ぎだったような気さえする。 | Linus | [投票(1)] |
★3 | のど自慢(1998/日) | コクあるヘヴィな映像も新旧織り交ぜたキャスティングの妙も優等生的な達成度で予定調和の罠にはまっている。井筒に求めたいのは「もっと破壊を!」…って言ったって無理か…安直にマスメディアに露出し出した映画監督は大概ダメになる。 | ぽんしゅう | [投票(1)] |
★3 | 沓掛時次郎 遊侠一匹(1966/日) | 筋を通した生き方が出来れば、何事にも後ろめたさは持たなくていい。解ってくれる人は必ず居る。しかし、通す筋がお互い相容れなくば地獄行き。侠道の天国と地獄をロジカルに構築した素晴らしい脚本。ただ、加藤泰の様式演出に一貫性がない。 | ぽんしゅう | [投票(1)] |
★3 | ミッドナイトクロス(1981/米) | デ・パルマに深淵なるものを求めちゃあいないが、そもそも劇画的なスプリットスクリーンやダブルフォーカスの使いまくりは余りに表層的すぎて幼稚だ。カメラのグルグル回転は思い入れが上滑りしまくっている。 | ダリア | [投票(1)] |
★4 | みゆき(1983/日) | 可愛い女の子と仕方なく同居し煮え切らない甲斐性なしでも何故か女の子にモテモテという露骨すぎる夢物語をお仕着せ企画であろうが何とかしようとしたとき希に映画は歪な輝きを獲得する。映画史的(?)に相米のデビュー作と並ぶ作品であったかも。 | ナム太郎, ぽんしゅう | [投票(2)] |
★4 | トリコロール/白の愛(1994/仏=ポーランド) | 寓話だとしても調子良すぎてシラけるが、男が異郷でしたのであろう辛苦と望郷の思いはマジ泣ける。そっぽ向かれれば尚愛おしい男の愛憎入り混じる思いも納得性がある。脇の賭博師が単調な物語に好アクセントを付加し、長焦点レンズの駆使も冴えまくる珠玉品。 | らーふる当番 | [投票(1)] |
★3 | モンパルナスの灯(1958/仏) | オーソドキシイな題材をベッケルが、いじり回して焦点ボケにしちまったんじゃなかろうか。モジリアニを取りまく人々がどうにも表層的で唯単に通過するのみでヴァンチュラだけが場面をさらっても仕方ない。アヌーク・エーメの美しさは目の保養。 | 町田 | [投票(1)] |
★2 | 初恋・地獄篇(1968/日) | 四畳半的寺山の怨念がアナーキーに解放されずに日常に埋没し糞詰まりのようで、更に羽仁の演出がゴダールの洗礼を受けた60年代シネアストの悪しき典型とでもいう舌足らずさで追い打ちをかける。 | 町田 | [投票(1)] |
★4 | 2001年宇宙の旅(1968/米=英) | 原始の猿の道具の発見をひたすら延々と見せた果ての宇宙空間への飛躍が全てで、それだけにHALに関するサスペンスは常套の規範に堕したと感じる。とんでもない大風呂敷を広げたものの時空を越えてからの終盤は謎解きの範疇に収束してしまった。 | 町田 | [投票(1)] |
★3 | 弾丸ランナー(1996/日) | 役者を走らせれば映画も疾走するとでも思ってるのだろうか?余りに短絡的で幼稚。必然のエモーションが決定的に欠如している。ミニスカ姉ちゃんが物拾う仕草に劇的に性欲を刺激されるとこだけは脳内シナプスが激しく感応したが…。 | 水那岐 | [投票(1)] |
★4 | ピカソ 天才の秘密(1956/仏) | 1枚の絵の創作過程に於て写実から抽象に向かい何十重にも上塗りされるその躊躇の無さに勿体無えと思いつつも一種のトランス状態に嵌っていく快感。ピカソ本人も製作側も申し訳程度にしか出さず、ただひたすらに絵そのものを映し続けるカメラが潔い。 | ギスジ, ナム太郎 | [投票(2)] |
★5 | サウンド・オブ・ミュージック(1965/米) | 大甘お子様ランチでも贅の限りを尽くし冴えた演出にかかるとヒネた大人でも涙する。結婚式や音楽祭の巨大なリアリティとアルプスの大パノラマの美しさに素直に感銘した。そして、今でも「エーデルワイス」を聞くと胸が熱くなる。 | ペンクロフ, ぱーこ | [投票(2)] |
★2 | 地獄の7人(1983/米) | ベトナムは生々しいと言っても、戦争を描くのに必ずしも敵を描く必要はないと思うし、黒澤好きなのも結構なことだと思うからミリアス脚本が悪いとは思わない。問題はアクションとしての見せ方が平凡で緩いことだ。 | ナム太郎 | [投票(1)] |