姫田真佐久の映画ファンのコメント
太陽と戦慄のコメント |
キューポラのある街(1962/日) | 吉永小百合、絶品。彼女が弟たちを叱る、父親に刃向かう、走る、泣く、笑う、その全ての所作の圧倒的な輝きだけでも、この映画は完璧。素晴らしい。 [review] | [投票(6)] | |
赤い波止場(1958/日) | 裕次郎がいつも誰かに命を狙われているという設定が好きだ。シネスコの横長画面で、男二人が両端に向かい合って立っているという構図もカッコいい。清順のようなハッタリには欠けるかもしれないが、舛田利雄のツボを押さえた演出は見事だと思う。 | [投票(1)] | |
「エロ事師たち」より 人類学入門(1966/日) | 寄り過ぎず引き過ぎない、微妙なカメラの距離感が面白い。今村昌平の視点は一貫して観察者のそれであり、理解や共感よりとにかく「凄いものを見せられてる」という感覚を与えてくれる。特に、異様な凄味が漂う後半の展開には驚かされる。 [review] | [投票] | |
当りや大将(1962/日) | 舞台となる釜ヶ崎の猥雑なムードや、長門裕之の台詞回しが生み出すグルーヴ感も楽しいが、何と言っても凄いのは、映画のトーンを一瞬で一変させてしまう轟夕起子の怪演だ。この精神的パニック描写の凄味は半端じゃない。 [review] | [投票(1)] | |
黒薔薇昇天(1975/日) | 肉欲より愛のほうが尊いものだなんて誰が決めたんだ。真っ直ぐにセックスへと向かっていく主人公たちは見ていて清々しい。 | [投票(1)] | |
トラ トラ トラ!(1970/日=米) | リチャード・フライシャーにとっても舛田利雄にとっても代表作とは言い難い。しかし、深作欣二は本作のギャラで『軍旗はためく下に』という大傑作を撮ったのだから、無駄な作品ではなかったようだ。 | [投票] | |
豚と軍艦(1961/日) | 冒頭シーンのカメラワークなど素晴らしいし、長門裕之のチンピラ役も感動的にハマっていたが、アナーキーで猥雑な世界を描いてる割には描写の迫力に欠ける。台詞が聞き取り辛いのも難点。 | [投票(2)] |