★4 | 是枝が演出するダッチワイフのペ・ドゥナさんをリー・ピンビンが撮る――スタッフィング・キャスティングも含めた総合的な企画力で勝負するという現代日本映画のひとつの指針。アジア圏一位のカメラマンの招聘はやはり決定的であり、その仕事は圧倒的だ。このような東京の撮られ方は『珈琲時光』以来の事件だろう。 [review] (3819695) | [投票(11)] |
★3 | 高い批判性と映像の希少性とが無理なく共存した作品。人間と同じ心を持った無生物という設定の論理的な帰結として身体感覚の欠如した主人公の起こした悲劇を通じて、同じ身体感覚を有するはずの人間同士がまともに他者理解できなくなっている寒々とした現実を逆照射する。 [review] (ジェリー) | [投票(5)] |
★3 | 板尾創路が「ゆりかもめ」に乗って帰宅する場面がファーストカット。アバンタイトルで既に胸をさらけ出すペ・ドゥナ。これは鮮烈なオープニングだ。 [review] (ゑぎ) | [投票(1)] |
★4 | 人形が心を持つこと。精神を持つというのではない。物質が心を持つということ、、。その反面、人間が心を捨てるということ。心を所有しないということ、、。
[review] (セント) | [投票(5)] |
★4 | エアー(=空気)で生きている自分たち。 [review] (chokobo) | [投票(1)] |
★5 | 持ってはいけない心で眺めた世界は、綺麗で汚くて、フワフワで重たくて、楽しくて辛い。 [review] (青山実花) | [投票(14)] |
★5 | 人形が心を持ち人間になる話しだど思っていた。違っていた。人形は人間のような「もの」になるだけだ。そして、人間のような「者」たちの狭間で嬉々として、生に憧れ、愛を模索する。「されること」と「してあげること」。燃えないゴミと、燃えるゴミの交歓が切ない。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(13)] |
★5 | 映画の要所要所で脇役である余貴美子、富司純子、高橋昌也が屹立している。秀作の証(あか)し。 見ること、触れること、発音すること、動くこと、存在すること、記憶すること、伝えること、観ること。様々な醍醐味に溢れた、『空気人形』。
[review] (いくけん) | [投票(7)] |
★3 | 鉄砲洲あたり?と思って見てたが、新大橋や両国橋に近いのだとするともちっと北方か。話を考えると不思議なのだが、詩情ある映画でした。 [review] (G31) | [投票(2)] |
★3 | 正直前半は思わせぶりなことしすぎで苛立ったものの、後半でかなり持ち直した。ペ・ドゥナの演技は完璧にハマってる。 (赤い戦車) | [投票] |
★4 | ダッチワイフはオンリー・ワンの夢を見るか? [review] (ペペロンチーノ) | [投票(11)] |
★3 | 人形の哀しみ、人間の悲しみ。「孤独」と「性欲処理」のプリミティブな関係を赤裸々に描く敢闘精神は買いたい。 [review] (緑雨) | [投票(4)] |
★5 | バーチャルでないリアルなビニール性欲処理人形という実存はペ・ドゥナの緩んだ太股や汗ばんだおでこに継承され、死滅しゆく閉塞都市を彷徨い血と塵芥にまみれて消えるしかない。ピンビンの温もりの風景に包まれた是枝の冷炎の如き怒りの都市論。 (けにろん) | [投票(6)] |
★4 | 是枝さんはリアルからまたファンタジーへ。リー・ピンビンの映像は空気が映っている。 (ina) | [投票(2)] |
★3 | 日活ロマンポルノの切なさから泥臭さを取り除いたげな印象。この撮影がいいとは思えない。侘しさが伝わってこない。往年の姫田真佐久の凄さが判る。 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] |