★5 | 生きる(1952/日) | 人間一回は死ぬが、死そのものを考えた黒澤映画ってあまりなかったのでは。(現象面での死はやたらあるが) ま、公園を作るための住民運動は寓話と考えていいはず。そういう意味では、意外と真面目な黒澤映画です。日本より世界の方が評価が高いのも肯けます。 | [投票(1)] |
★5 | 流れる(1956/日) | 成瀬の集大成といえる日本映画の名品。傾き始める柳橋の遊郭に日本の滅びを描く。なんといっても女優の演技でしょう。 [review] | [投票] |
★4 | かくも長き不在(1960/仏) | 静かにゆったりと流れる映像すべてに哀しみの余韻が残っている。この静けさがあまりにも非人間的な戦争というむごさを訴えている。時だけがすべてを解決してくれるわけでもないのだ。人間はそれでも生きていかなくてはならないのだろうか、、。秀作。 | [投票] |
★4 | となりのトトロ(1988/日) | 言わずもがな、大人もメルヘンに戻れる素敵な映画です。すすのような虫は好きになれませんが、、、。また、こういうの作ってくれないかな。宮崎ではこれが唯一好きな作品です。 | [投票] |
★2 | さらば箱舟(1982/日) | すみません。「田園に死す」に続いて見たんで退屈でした。寺山の思いがこちらに伝わらなかったのは私の至らなさだと思いますが、、、。それにしても、ごちゃごちゃしてこなしてないように思ったんですが,,。 | [投票(1)] |
★5 | サテリコン(1970/伊) | やはりセットでのフェリーニの世界。人工的だからこそよく出ているし、面白い。意外と展開にスピードがあり、退屈なしにフェリーニショーが観られる。充実していた時の作品なんだろう。 | [投票] |
★4 | 沈黙(1971/日) | やはり「ころび」の問題でしょう。人生多かれ少なかれ同じ問題に対峙してしまう。奴隷のようになった武家の奥方を演じた岩下志麻が出番が少ないもののテーマの重みを背負っている。 | [投票] |
★4 | ジョニーは戦場へ行った(1971/米) | 生ける屍になっても、人間は愛さえあれば最低限現状維持は出来る。病室のコップ水の一輪の薔薇の花、とそれをいけた優しい看護婦の人間性。考えさせられる映画ですねえ。 | [投票(1)] |
★5 | 映画に愛をこめて アメリカの夜(1973/仏=伊) | ビゼットの優しい、人間的なところがさらりと出るシーン。大女優なのに、、という驚き。それは映画の架空であるがそういう心の宝石がいっぱい散りばめられている。トリュフォー流81/2.
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★4 | TOMORROW 明日(1988/日) | うーん。原爆が投下されるまでの日常をただ描いただけなのだが、当然彼らはその瞬間終わる。でも、だからって何なんだろう。そういう運命を私たちは知っているけど、彼らは知らない。だから彼らは普通の日常を生きてきた。 [review] | [投票(1)] |
★5 | 利休(1988/日) | 冴えきった色彩たっぷりの映像、しかも豊熟した美術。全編これ日本映画の粋を集めた様式美。ため息つきます。スゴイです。ラストの球形であろう茶室。利休の根ざしていたものは、 [review] | [投票] |
★4 | 大理石の男(1977/ポーランド) | ヤンダの早口・スパスパ煙草が印象に残る。どうしても、党という政治を題材にしているので、退屈ではあったが、そこがワイダ。演出できりりとまとめていた。映像も秀逸。 | [投票] |
★5 | 叫びとささやき(1972/スウェーデン) | ベルイマンの集大成。カラーがなぜか印象に残っている。ひょっとしてベルイマンの初めてのカラーだったか。20ごろの映画は今でも脳裏に残っています。彼はその後「自分とは何か。人間とは何か。」から離れ始め、ある結婚の風景(夫婦)、秋のソナタ(母と娘)、ファニーとアレクサンドル(劇場、これがラスト)と多少通俗的になる。 | [投票(1)] |
★5 | シベールの日曜日(1962/仏) | 公園の水辺の情景、木々、池の波紋の家、木に刺したナイフ、__二人だけの世界。外見は大人と子供。内面は名前(カラダ)を捧げるオンナとオトコの純粋な愛の物語。やはり周りが許さない。男は何故至福の表情で死ななかったのだろう。 | [投票(5)] |
★5 | 野いちご(1957/スウェーデン) | 若いとき見ました。ベルイマンも結構若いときに作っってしまったんですね。ひとの生と死(若さと老い)を見つめた映画です。後の映画はある意味ではこの映画の説明にすぎないのかもしれない。 | [投票(3)] |
★5 | 旅芸人の記録(1975/ギリシャ) | 「オイディプス王」と対象的な「エレクトラ」をベース。それにギリシャの歴史、現代をオーヴァーラップさせている。西洋ではエレクトラコンプレックスは大常識だが日本ではそうでもない。知識人風のご婦人が多かったけど、ホントご理解されたんでしょうか。 | [投票(1)] |
★5 | ベニスに死す(1971/伊) | 立派過ぎるぐらい完璧な映画。若さと老い。生と死。自然と文明。美と醜。人間はかくして誰でも死ぬ。死は美しくない。汚い。死ぬために人間は生きて行く。そのすべてをあからさまにしてゆく。 | [投票(3)] |
★4 | 彼岸花(1958/日) | 田中絹代が入ると小津調が乱れる。家庭の人間劇から夫婦の確執に変貌する。それは冒頭とラストで明らか。内面が出すぎても駄目なんだろうな。田中が傑出した女優たるを証明してるんだけどね。 | [投票(2)] |
★5 | 二十四の瞳(1954/日) | 先生と子供の学校お涙ものかと思いきや、昭和3年から終戦までの日本の戦争史を字幕で物語り、映像は国民の悲惨をえぐってゆく。痛烈な反戦映画。今まで見なかったことを大きく悔やむ。「禁じられた遊び」と並ぶ名作。 | [投票(1)] |
★5 | 野良犬(1949/日) | 刑事の心臓の音、汗、草むらの風、熱気がストレートに感じられる秀作。作ろうとすることより、黒澤の体力をそのままぶっつけてる勢いが感じられ、躍動感がある。エネルギッシュだ。 | [投票] |
★4 | 8 1/2(1963/伊) | 名画、巨作、、、。イメージが先行して評価しづらい映画です。作家が創作の苦悩を映画化するのは自己満足です。そんなの当たり前に思う。一般観客がそこに入っていけない尊大なもの、のようなものを感じる。 | [投票] |
★5 | 麦秋(1951/日) | 今見てもなお現代的主題をもった映画です。斬新なストーリー展開。「晩春」の逆バージョン。 | [投票] |
★5 | 真夜中のカーボーイ(1969/米) | 切なかったよな、あの時のぼろぼろの青春。映画、本でどうにか自分を保っていたあの頃。二人の生き方、息、歩き方、色、すべて私の日常に投影していた。いままたこの歳になって映画を見始めている。 | [投票(5)] |
★5 | 東京物語(1953/日) | 先日たまたまBSで放映した東京物語を見た。デジタリーマスター版ということで、雨がなくなり音も明瞭。素晴らしい映像になっている。
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★5 | 黒い雨(1989/日) | 登場人物が画面に出てはそのつど死んでしまう。それも、時代劇で人がばったばったと殺されるように。最初は沈痛だが、そのうち漫画チックになる。そこが、今村のダイナミズムなんでしょう。原爆の指先が溶けてるシーンだけは合点が行かない。 | [投票(1)] |
★4 | リラの門(1957/仏=伊) | まさにフランス映画の趣。人間の光と影を描いて素晴らしい絵画を見せてくれた。深みのある表現はさすがルネ・クレール。絶妙。 | [投票] |
★4 | ソフィーの選択(1982/米) | いい映画だとは思うんですが、日本人には「選択」するシーン以外は分かりづらいのでは。あまりに文芸的過ぎます。すなわち、演技が目立つ。 | [投票(1)] |