★5 | 三船敏郎以下全登場人物が、逃れようのない現実とがっぷり四つに組んでいる姿勢が崇高である。特に千石規子がさめざめと嗚咽する演技に、ピカソの『泣く女』に通ずる強烈で真率なエネルギーを感じて鳥肌の立つ思い。 (ジェリー) | [投票(3)] |
★5 | 三船敏郎最高の演技です。千石規子も素晴らしい。 (kenichi) | [投票(1)] |
★5 | 助けてやった男が、ただのろくでなしだった時の虚しさといったら…。90/100 (たろ) | [投票] |
★4 | ダンディな三船敏郎、清楚で可憐な三條美紀、いや、これら美男、美女にまして光輝く千石規子! [review] (いくけん) | [投票(11)] |
★4 | 三船が、願わずして梅毒に冒されることによって「聖人」の道を歩まされようとしている時、恋人よりもむしろ実情を知るはねっ返りの看護婦見習い、千石規子の存在がその歯止めになり、彼を「人間」に押し留めているのだと感ずる。その逞しい「人間」さぶりが物語を暖かいものにしている。 (水那岐) | [投票(6)] |
★4 | ともすれば「明日があるさ」的根拠のない希望を観客に押しつけたまま終わりそうなところを、ラストの志村喬の言葉がそれを許さなかった。そういう意味では『羅生門』と対照的。ブラックジャックとピノコみたいな三船と千石も良い。 (リーダー) | [投票(6)] |
★4 | 自分の思い通りに生きるのは難しい。それでも自分を理解してくれる人はいる、そんな黒澤的理想郷。 [review] (モモ★ラッチ) | [投票(3)] |
★4 | 冒頭オペシーンのあの不快な雨音。その後もずっと、言葉にしない苦悩の叫びが、耳を塞ぎたいぐらいに聞こえてくる。身近にこの設定に近い状況の医師がいるので、居たたまれず文字通りのたうち回った。 (mal) | [投票(3)] |
★4 | 設定が、普遍的だと思います。そういう状況で、人間がどうなってゆくかの、思考実験みたいなもの。三船が、その迷いには正解はない、ということを、深く理解して演じているところがすごい。というか、そういう演出がすごい。 (エピキュリアン) | [投票(3)] |
★4 | 70年も前の映画だが、コロナ禍が世を覆う今、きわめて新鮮で現代の課題の一つに驚くほどかみ合っている。まさに名作は時代を超越する。 [review] (シーチキン) | [投票(1)] |
★4 | 三船渾身の演技、と思いましたが、やはり千石規子さんにぜんぶもっていかれた感じがありますね。彼女がいたから、物語が動いていった。本当の意味で存在感のある女優さんなんだなと思いました。 [review] (カフカのすあま) | [投票(1)] |
★4 | 柵、雨、光。 [review] (煽尼采) | [投票(1)] |
★3 | 一から九まで千石規子の映画で、だから地味に映るのかも知れないが、彼女が最期までその魅力の中心である「皮肉っぽさ」を失わないところに非常な好感を持った。 [review] (町田) | [投票(4)] |
★3 | 昭和29年、日本人が大なり小なり“不幸”を背負っていた時代。わが身を奮い立たせて前進するためには生真面目な勇気と誠実さがきっと必要だったのだろう。千石規子さん演じる見習い看護婦。その不器用な愛情表現と生きかたに共感。 (ぽんしゅう) | [投票(3)] |
★3 | とても怖いテーマを扱っているのに演出は変に深刻ぶっていないところが良いとも間が抜けているとも云える。ラスト前の数分以外は黒澤作品として傑出しているとは思えないが、それでも画面の緊張感は大したものがある。主人公・三船敏郎やヒロイン・三條美紀よりも脇役の千石規子の方がずっと印象深い。 (ゑぎ) | [投票(2)] |
★3 | 紳士の台詞を三船敏郎に言わせた所に違和感があるが、情熱が迸る演技は観る者を圧倒する(大根ともとれる)。落ち着いたカメラワークが安堵感を与え、ドラマをじっくり堪能させる。千石規子の存在感がスゴイ。台詞まわしはオバンくさいけど、なんともいぢらしく愛らしく可愛い。 (トシ) | [投票(2)] |
★3 | 黒澤自身が失敗作と認めている作品らしい。確かに主張がボケていてわかりにくい点も感じたが、「失敗作」でありながら、ここまで見応えがあるというのはさすがと言うべきか。 [review] (緑雨) | [投票(1)] |
★3 | 無理にも背筋を張ろうとする、青年医師三船が青くていじらしい。〔3.5〕 (鷂) | [投票(1)] |
★3 | 演出の意図より雨の音、水滴の音を聞くの好きなんで良かった。子供のガスは臭そうだと思った。笑う人達のアップの連続のあざといケレン味が黒澤らしいのかなぁと思った。三船さんイケメンだけど終盤の吐露っぷりに笑った。 (モノリス砥石) | [投票] |
★3 | 世間体と見せた生理的な嫌悪感、ないしは自身に振り掛かる理不尽への反発なのだろうか。純潔ということへのこだわりがはかりかねる。 (G31) | [投票] |
★3 | 前作で制御しきれなかった三船に、全く違うテーマ性が強く感情を押し殺した役柄を演じきったことで、監督はこれからずっと組むことに自信を持ったと思う。 (タモリ) | [投票] |