コメンテータ
ランキング
HELP

水那岐さんの人気コメント: 更新順(46/82)

人気コメント投票者
★2キトキト!(2006/日)フィクションであれNFであれ、永遠のテーマとしての「母親讃歌」であり、それゆえの大竹しのぶの女神化なのであろうが、ここまで高らかに情緒的に母子愛をぶち上げてくれると、正直こっぱずかしくてDVDを叩き割りたくなる。武田鉄矢の『母に捧げるバラード』のCDとともに、マリアナ海溝の底深く沈めて忘却したい嫌らしさだ。直人[投票(1)]
★5コリーナ、コリーナ(1994/米)世の中には、ユーモアに溢れているが優しくない者と、ユーモア精神を持たないけれども優しい者、そして僅かな例外がいる。コリーナはよい意味での例外だったけれど、あの時代ですら白人親子が黒人を愛するのは、「鳥と魚の愛」だった。時代ゆえの「コメディの皮をかぶったシリアス・ドラマ」。 [review]りかちゅ[投票(1)]
★4幸福のスイッチ(2006/日)上野樹里の憎まれっ子演技で、彼女も一皮剥けたと感ずる。もとより性格俳優の素養はあったのだから、立派に今後も「顔だけじゃない女」を演じてくれるだろう。そして、カッコ良くない沢田研二が、今になってやっと許せてきたような気がする。この物語の暖かい構造がそう見せてくれたのだろう。安田真奈、注目の作家である。立秋, デナ, TM(H19.1加入)[投票(3)]
★4バチ当たり修道院の最期(1983/スペイン)堕落しきった尼僧たちを呑み込んで、轟音のなか崩壊してゆく汚濁の修道院…かと思っちまったじゃねえか、邦題。実際は世間の目から見ればほんのちょっと職から逸脱した尼僧の哀しい、でも人間臭いコメディ。哀切なテーマ音楽は彼女らの心を映すように厭世的だ。アルモドバルらしい「洗練された下品さ」はこの時点で既に完成していた。りかちゅ[投票(1)]
★0ファンタスティック・フォー[超能力ユニット](2005/米)これは絶対日本語版で!しかもマイケル・チクリスの吹き替えは関敬六で(無理)、「行くど〜、ムッシュムラムラ、ガンロック!!」と唸りながら敵を粉砕してくれないと観る気はしない。なお、ジュリアン・マクマホンは名古屋弁を喋ること。ALOHA, tkcrows[投票(2)]
★5鍵がない(2005/日)お伽噺としての、ひとりの女の子・つぐみが恋に決着をつける物語。彼女をめぐる夜の街はあくまでも優しく、ファンタジックに味付けされている。つぐみも年をとらない娘だなぁ、なんて考えるのは野暮。そっと心にとっておきたい小品である。ことは[投票(1)]
★3ゲド戦記(2006/日)偉大すぎる親父を持つ者の苦悩。 [review]freetree, SUM, TOMIMORI, アルシュほか14 名[投票(14)]
★2幻魔大戦(1983/日)全宇宙規模で襲いくる巨悪を、全世界規模のメンバーで迎え撃つ、その実セコい大戦。音楽と大友克洋のキャラだけ評価。ジェリー, のの’, ボイス母[投票(3)]
★4ヒポクラテスたち(1980/日)医大生たちの苦悩と煩悶といい加減さが炸裂するフィルム。この試練に耐えてあえて医者にならんとする者は、大きな使命感に突き動かされているか、それとも何も考えていないかのどちらかなのだろう。とはいえ、死の重さと生の軽さが等価値としてあるこのフィルム、「あの」ラストつきで自分は好きです。デナ, TOMIMORI[投票(2)]
★3いちばんきれいな水(2006/日)菅野莉央の大人びた演技の自然さに対して、加藤ローサは子供の心をもったティーンの娘を演じる努力を怠っている。菅野の成長をこそむしろ楽しむべきだろう。 [review]づん[投票(1)]
★5春夏秋冬そして春(2003/独=韓国)キリスト者、キム・ギドクの描く仏僧の一生は、やはり彼なりのスタンスから産み出される哲学に貫かれている。小坊主に背負わされた「原罪」は、その後彼が重ねてゆく行動への道標となり、それに対する老僧の「許し」は仏の慈悲であると同時に、イエスの許しとも繋がる。 [review]TOMIMORI, Santa Monica, sawa:38, makoto7774ほか6 名[投票(6)]
★4氷点(1966/日)決して美しくはなく、演技も主役級とはいえない頃の安田道代が、なんと聖性を帯びて映ることだろう?むきだしの憎悪で彼女を襲う若尾文子の凄絶さとおぞましさ。彼女は女と母親の業を一身に体現して歳をとらない。 [review]直人[投票(1)]
★2四十七人の刺客(1994/日)真相を最後まで高倉健は知らなかったし、知ろうともしなかった。というより真相は撮り続けるあいだに見えてくるだろう、とスタッフが匙を投げてフィルムに収めたかのような、ビジネスライクな四十七士像。天下の大根高倉健に、こんな大石といった大役を演じさせた市川監督はこの時点で老いていた。 [review]直人, けにろん, sawa:38[投票(3)]
★2バックダンサーズ!(2006/日)本来天邪鬼な性格の所為か、人が誉める作品よりはけなされたり無視される作品に肩入れしたくなる俺なのだが、これは映画だから、じゃなくテレビで放映したとしても失敗作だ。 [review]あちこ, わっこ[投票(2)]
★3月曜日のユカ(1964/日)馬鹿は死ななきゃ直らない、と言うか、気づかない。 [review]づん, セネダ[投票(2)]
★5受取人不明(2001/韓国)何者かに魂を引きちぎられた少年少女の傷は、民族の分断を生んだ戦争から幾十年を経てまだ癒えない。復讐の相手を求めて這いずるかれらの視線が遠く見晴るかす空に、何物も解決してはくれなかった米軍機の姿が。 [review]TOMIMORI, sawa:38[投票(2)]
★3エリザベス(1998/英=インド)「図解・エリザベス1世ができるまで」。う〜ん、それ以上でもそれ以下でもないなあ。舞台や衣装の豪奢さは一見に値するけれど。りかちゅ, , かける, ウェズレイほか6 名[投票(6)]
★3私は二歳(1962/日)つまらない素材というわけではないが、このストーリーで飽きさせないとは市川侮れずと感ずる。しかし、こと赤ん坊の立場に立ってみれば、親たちが己を癒す「大人だまし」の域を脱せないのが正直なところ。(レビューは「大人だまし」関係のグチ) [review]山本美容室, TOMIMORI, けにろん, ゑぎほか5 名[投票(5)]
★4包帯クラブ(2007/日)一体、偽善などという言葉をこねくり上げたのは、何処の誰だったのだろう?他の若者たちの傷を癒して廻る少年少女たちは、彼らなりに傷を負っている「普通」というカテゴリーには収まりきれないクセモノたちなのだ。 [review]林田乃丞, ペペロンチーノ[投票(2)]
★3真空地帯(1952/日)古参兵の初年兵への冷酷ないたぶりは、何も軍隊に始まったことではない。日本の階級社会は虐げられる者の下に必ず憂さを晴らす対象を用意し、それをおのれの痛みの代償とさせてきた。その子孫といえば体育会系の運動部などがそうだが、どうやら現在では言論界においても、この幼稚な復讐の連鎖は続いているようだ。 [review]甘崎庵[投票(1)]