週一本さんのお気に入りコメント(23/32)
野火(2015/日) | review] (ぽんしゅう) | 飢餓がもたらす人心の錯乱と非情。手足がちぎれ、内臓が飛び散る遺体。そんな定型的な描写よりも、ふり注ぐ陽光に輝く白雲と山の稜線や、波のようにうねる常緑の木立が放つ生気と、ぼろ布のような軍服をまとう泥まみれの兵士の髭面との対比に無慈悲な地獄を見た。 [[投票(9)] |
奇跡の丘(1964/伊) | 若尾好き) | マルキストのパゾリーニだからこそ見えた「革命家=キリスト」という視点。ローマ教皇庁もびっくり! 信仰のないおれもびっくり! ([投票(2)] |
奇跡の丘(1964/伊) | review] (ゴルゴ十三) | 真のマルキストは「奇跡」に関する映画ではなく、奇跡の集積としての「映画」を志向する。二つのショットを不連続に接合することへの、飽くなき自己批判もしくは仮借なき異議申立て。 [[投票(7)] |
ダンケルク(2017/英=米=仏) | review] (HAL9000) | IMAXでもう一度見たい傑作なのだけど、躊躇してしまうほどのあの体感 [[投票(6)] |
ブギーナイツ(1997/米) | Yasu) | 「何をどう見せるか」ということが計算し尽くされている作品。例えばプールサイドの人物が水に入るのを追って一緒にプールに入るキャメラ。あるいはチープな劇中劇。そしてあのラストショット。負けたぜ。[Video] ([投票(1)] |
ブギーナイツ(1997/米) | review] (DSCH) | どんな姑息でクソッタレな人生でも、それと決めて始めてしまったら続けるしかない。一見華やかで脳天気なセックスとドラッグの饗宴はしかし、いずれ勃たなくなる男根が象徴する終わりや破綻への恐怖の裏返しのようだ。終わりを予感しながら「騒ぎ続ける夜」の、何という残酷さ。しかし、そんな人生達にも帰る家はある。というより、彼らは寄り添って家を「作る」だろう。優しい物語。 [[投票(3)] |
ダンケルク(2017/英=米=仏) | クリストファー・ノーランは、高踏的な気取り屋どころか段取り下手で空回ってばかりのファイト先行型だ。だから憎めない。無言活劇たる第一シーンの緊張感が白眉で、モブ演出もさすがに気合十分で嬉しい。しかしノーランでダンケルクなのだから、もっともっと人頭の過剰で圧倒してほしい。 (3819695) | 演出家としての[投票(9)] |
プレイス・イン・ザ・ハート(1984/米) | あちこ) | 大切な人を失った。ハリケーンがきた。失いたくないものがある。そういうときこそ真価を問われる。この映画で大きな愛を見た。嫌なこともあるし、嫌な人もいるけど、人間って素晴らしい。 ([投票(1)] |
ノーカントリー(2007/米) | review] (shiono) | 最高に面白い。コーエン兄弟は社会派ではないから、アントン・シガーの行動原則にキリスト教的原罪意識を絡ませたりしない。生粋のストーリーテラーというわけでもないので、物語を収束させることも嫌う。 [[投票(22)] |
ハドソン川の奇跡(2016/米) | review] (disjunctive) | 職業病というべきトラウマと失業の恐怖をブースターにした老人の譫妄が見せ物にはなっているものの、劇全体におけるこれらの役割が見えてこないために不可解でもある。 [[投票(2)] |
ジャッキー・ブラウン(1997/米) | review] (KEI) | 元来私はタラの暴力的な所が好きではない。E・レナードはちょっといい話を書くので好きな作家、だった。レナードのいい小説にタラが見事な演出をしている―登場人物が皆な演技派だ。タラらしくない作品と言われるが、私にとれば、タラ色が濃いレナード作品だ。 [[投票(3)] |
台風クラブ(1984/日) | 動物園のクマ) | 台風なんて、感じられない年ごろになってしまったことが悲しい。 ([投票(1)] |
ジャズ大名(1986/日) | review] (DSCH) | 「希望」としての「馬耳東風」。留まって高まるのは音楽だけでいい。「それ以外」で去来するものは「ま、(そんなことは)どうでもいい」。この世界観に嘲笑や虚無のノイズがないという奇跡的純度に感動。心の底から笑ったし、だからこそ泣いた。最強の喜劇だと思う。 [[投票(4)] |
エド・ウッド(1994/米) | ぽんしゅう) | 観客のために映画を作る人というのは投機という私利のために作る人で、自分のために映画を作るべきだという人は自己顕示という私欲のために作る人のことだ。ただひたすらに映画が作りたいという人は、仲間とともに制作の過程に夢を見ることのできる人のことだ。 ([投票(4)] |
インヒアレント・ヴァイス(2014/米) | ウィルソン登壇辺りから流れを見失い気が付けば終盤だった。そういう迷宮世界の混沌に酩酊する物語だとしても、キャストの鮮度落ちの熟成が足りなく生腐りで旨み成分が出てない。天使のようなキャサリンちゃん再登場で覚醒したが物語は終わってた。 (けにろん) | [投票(1)] |
ワイルドバンチ(1969/米) | ALPACA) | 男汁が見事にフィルムにのっかってます。でも、男汁ってば、臭いたつけどサワヤカ。これ大事。覚えておこう。 ([投票(5)] |
ワイルドバンチ(1969/米) | review] (氷野晴郎) | ミニガン鬼強ぇぇぇ! [[投票(6)] |
道(1954/伊) | review] (イライザー7) | 言葉にすると陳腐になってしまうすべての真実、を語った映画。 [[投票(5)] |
ジャージー・ボーイズ(2014/米) | review] (イライザー7) | 最初はね、このカメラの切り返し!とかこのアップ!とか、いろいろチェックしてたんだけどね、でもすぐに、この心地よさに身を任せちゃう。このテンポとユーモア、歌とリズムの快楽。そしてときどき妙に柔らかく響く、画面の外のハイヒールの音。 [[投票(3)] |
刑事物語(1982/日) | review] (pori) | 端々に武田鉄矢の独善が隠し切れない。しかし・・・ [[投票(2)] |