寒山拾得さんのお気に入りコメント(80/167)
コントラクト・キラー(1990/フィンランド=スウェーデン) | カウリスマキも閉じた自家籠中の世界に拘泥せずに、もっと芸域を広げられる筈とも思わせる。神経症的な緻密さと縦移動を始めとした技巧が冴えわたる珠玉作。 (けにろん) | こういう芸当が出来るのであれば[投票(2)] |
夏の遊び(1951/スウェーデン) | review] (muffler&silencer[消音装置]) | 「あの夏」を終えると、人は残りの人生を「劇場」で過ごすことになる。いつまでたっても「化粧」を落とすことができずに、楽屋の鏡の前で自問自答を続ける。 [[投票(3)] |
白い花びら(1999/フィンランド) | 町田) | 国民的古典の映画化作品ということならば話の古臭さには目を瞑ろう。しかし音楽がうるさ過ぎて従来のカウリスマキ作品が持つ豊潤な「間」が消え失せてしまったのは余りに残念、そして皮肉だ。「さくらんぼの季節」を唄うトーキー部分にのみ胸がときめいた。 ([投票(1)] |
コントラクト・キラー(1990/フィンランド=スウェーデン) | カウリスマキ(とティモ・サルミネン)の色彩設計は、寒々とした風景と人間の暖かみを両立させるマジカルな力を持っている。マージ・クラークのブロンド・ヘアも眩しい。 [review] (3819695) | この作品に限らず、青を基調としてところどころに赤を配する[投票(2)] |
コントラクト・キラー(1990/フィンランド=スウェーデン) | review] (ゑぎ) | 梗概を記すならば、メジャーが企画してもおかしくない「喜活劇」になりそうな物語だろう。しかしこれはカウリスマキ映画なのだから、ストレートなコメディ映画にもアクション映画にもなろうはずがない。 [[投票(2)] |
コントラクト・キラー(1990/フィンランド=スウェーデン) | review] (tomcot) | ジョー・ストラマーのギターはしっかりボロボロの黒のテレキャス! [[投票(2)] |
コントラクト・キラー(1990/フィンランド=スウェーデン) | ミイ) | ツッコミ入れるところでちゃんと待ってくれるから笑うしかない。 ([投票(3)] |
フランケンシュタイン(1931/米) | ペンクロフ) | 「高所で命を得る怪物」「水面に浮かぶ花」「水に沈む少女」「水平に運ばれる少女の亡骸」「高所へ逃げる怪物」 映像で示される高低の設計。世界の頂上で鏡あわせに向かい合う、博士と怪物、造物主と被造物、神と人間。美しい。 ([投票(3)] |
スペース カウボーイ(2000/米) | review] (ロープブレーク) | 70歳越えの父母に楽しんでもらおうと実家でAmazonプライム鑑賞。ところが…。 [[投票(4)] |
男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(1976/日) | review] (ぱーこ) | 倫理と人情 [[投票(2)] |
愛しのタチアナ(1994/フィンランド=独) | カウリスマキのエッセンスが詰まっている。簡潔な物語と画面。すっとぼけたユーモア。孤独で寡黙な男。不器用なボーイ・ミーツ・ガール。ロックンロール。アルコール。煙草。 [review] (3819695) | 小品ながら[投票(1)] |
愛しのタチアナ(1994/フィンランド=独) | review] (立秋) | 「ロードムーヴィー」からヴェンダース的哲学観とジャームッシュ的お洒落感を取り除き、カウリスマキ的諦観で包み込むとこうなる。 [[投票(3)] |
男はつらいよ 寅次郎相合い傘(1975/日) | review] (ぱーこ) | この説得力は何だ。 [[投票(10)] |
男はつらいよ 寅次郎紅の花(1995/日) | review] (disjunctive) | カットを細かく割っていられない現場の焦燥が期せずしてホラー映画の画面を構成する。冒頭の美作滝尾の駅舎の窓口に顔を出す寅。奄美で満男と遭遇するそれ。どちらもワンカットで彼は現れギョッとさせる。もはや亡霊であり、それが廃墟を彷徨うのである。 [[投票(3)] |
ブラックボード(1986/日) | セント) | イジメに真正面から対峙した真面目映画。その実態の構造、本質にやはり驚く。誰が被害者で、誰が加害者か全く混沌としてくる。原因を探っても、解決法はないのだろうか。その大きな壁の前に僕らは立ちすくむばかり。 ([投票(2)] |
男はつらいよ 寅次郎子守唄(1974/日) | review] (ぱーこ) | 人情ものとして過不足ない出来。こじんまりバランスをとった印象。 [[投票(6)] |
野いちご(1957/スウェーデン) | review] (くたー) | 正視にたえない思い出は、いつ、何のきっかけで封印が解け、「刃物」となり急所を切りつけてくるか分からない。その「いつ」が人生の終わりにさしかかる時だとしたら・・・なんて恐ろしく、残酷な話なんだろう。 [[投票(10)] |
野いちご(1957/スウェーデン) | coma) | 罰は死んでから受けるのでは無い。 ([投票(3)] |
野いちご(1957/スウェーデン) | review] (ミイ) | 野いちごって「Rebirth」の象徴なんですと。そんだけ自己愛があれば仕合わせじゃないですか。 [[投票(4)] |
硝子のジョニー・野獣のように見えて(1962/日) | review] (町田) | 当時、日活は愚にも付かないカスみたいなアクション映画を濫造する一方で、その間隙を縫うように、こういう傑作を確かに産み落としていた。その福音は東宝・松竹・大映を遥かに越え、最盛期のイタリア映画に肉薄している。川島と今村、中平とこの蔵原の幾つかの作品に見られる軽さと重量感に、いつまでも俺は翻弄されていたい。 [[投票(3)] |