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けにろんさんの人気コメント: 更新順(112/142)

人気コメント投票者
★5トイ・ストーリー(1995/米)初めてのトーキーや初めてのカラーや初めてのシネラマ等に遭遇した人々の衝撃を夢想した。度肝を抜かれる解像度と抜けの良さ。そして、信頼や団結やチャレンジし続け諦めないという古き良きアメリカ映画の伝統は最早寓話の中でしか成立し得ないという感慨。りかちゅ[投票(1)]
★5Hole(1998/台湾=仏)世紀末・疫病・雨と1歩間違えればあざとさキワキワのキーワードのオンパレードだがダサ直球を混じえて巧くすり抜けた。シュールな意匠は純なハートと表裏を成し、人は孤独地獄から救済されねばならないという確信が胸を打つ。ぽんしゅう[投票(1)]
★2私がウォシャウスキー(1991/米)ハードボイルドは綺麗事ではダメなのであって、男なら完膚無きまでに叩きのめされ尚且つ勝ち取る勝利を女ならどうするか…ってのが呈示されてない。所詮、性としての「女」を使わないキャラなんて飯事世界の戯れ言だ。ターナーが良いだけに惜しい。トシ[投票(1)]
★4マイライフ・アズ・ア・ドッグ(1985/スウェーデン)不幸な少年の物語は映画の世界では山ほどあるのだが、これは彼の独白台詞が随所に出てきて幼気なのに必死で自分を鼓舞するのだ。そこが泣かせる。多くの変人が彼の気を紛らせ救うのだが、とりわけボーイッシュな女の子。彼女の存在は映画の肝でもある。青山実花[投票(1)]
★4黒い画集 あるサラリーマンの証言(1960/日)清張橋本忍が脚色という正に王道的正調推理人間劇であり誰が監督したって面白くなっちまいそうな気がする。ただ一方でどれも同じに見えてきちまうのが辛い。寧ろ主題が今のアンチモラルな時代には最早、風化したと感じてしまうとすれば恐ろしい。牛乳瓶[投票(1)]
★3熱いトタン屋根の猫(1958/米)凄まじい閉塞状況をこれ又閉塞的な一本調子のハイトーンで綴られるものだから酸欠状態になりそうなしんどさ。AS仕込みのニューマンは押しつぶされて埋没したがテーラーの濃厚なフェロモンだけが状況に風穴を開けている。草月, わっこ[投票(2)]
★3フィクサー(2007/米)参照したという70・80年代映画の内『ネットワーク』的物語構造と『評決』的キャラのリミックス。鳥瞰的に社会悪を燻しだす気もなく主役3人の浅い相克に終始するだけで、悦に入るクルーニーも虚しい限り。徒に豪華な製作面子も又大概にしてほしい。牛乳瓶, muffler&silencer[消音装置], 死ぬまでシネマ[投票(3)]
★4お熱いのがお好き(1959/米)巧緻なパロディを織り交ぜた高品質な喜劇映画とは納得するが、キワどい題材だけに「高品質」であることが物足りなくもある。ラストも破壊的とまではいかない。ただ、何と言ってもモンロー!彼女のオーラだけはエターナル・サンシャイン。picolax, デナ[投票(2)]
★3理由なき反抗(1955/米)反抗とか言っても大人は判ってくれない的スネ坊世界の戯れ言なので真面に観れば退くし、ディーンの演技が路線に忠実に走行するのも少し鼻につく。ましてやレイの作家性なんぞあるのかどうか知らないので今更どうしようもない。りかちゅ[投票(1)]
★5世界最速のインディアン(2005/米=ニュージーランド)爺さんのロードムービーと来ればリンチのそれを想起するが、ドナルドソン演出は物語にあくまで準拠しギミックを廃して自然体。出てくる人は孤独でも何ものにも依存せず後ろ向きな姿勢とは皆無縁。ここには紛れもない理想郷が現出している。カフカのすあま, NAO, デナ, ぽんしゅうほか5 名[投票(5)]
★3シュリ(1999/韓国)ユンジンの刹那とミンシクの非情は自由への憧憬を孕みつつ、可逆的に韓国の北への想いを露呈させる。その辺は胸を打つが、コマーシャルな戦略がダサ過ぎ。『踊る大捜査線』あたりと卑近な空疎感。どこかで見たような設定やキャラが多すぎる。Myurakz[投票(1)]
★4拝啓天皇陛下様(1963/日)映画では地獄みたいな軍隊ばかり描かれるが、良き上官と良き戦友に恵まれ、案外このヤマショーみたいのが実感の人も多かったかも。やがて、大陸で殺戮マシーンと化して行くとしても…なんて考え出すと楽しめないからやめといた。甘崎庵, 死ぬまでシネマ, りかちゅ, tredairほか9 名[投票(9)]
★2背徳の囁き(1990/米)ギアの悪役は、女をたらし込むくらいしか取り柄が無さそうなので何ともパンチ力に欠け、警察の裏側で隠然たるカリスマを発揮するには役不足。ガルシアも彗星の如き登場から時を経ずしてルーティーンの陥穽にはまり、ダルいことこの上ない。カフカのすあま[投票(1)]
★3僕らのミライへ逆回転(2008/米)弛緩した展開は確信的なのだろうが、ならジャック・ブラックのゲロ芸みたいなので風穴でも開けて欲しいのに妙にマトモ路線の映画愛謳歌の展開。本気でもなかろうと思いたいが本気か?…そうなら居心地が悪い。あと、撮った映画は多少でも見せるべき。tkcrows, ぽんしゅう, Lostie[投票(3)]
★3私は二歳(1962/日)野暮を承知で言うと大体乳児が意志を持つわけなく胡散臭いこと甚だしい。微温的且つ無変化を穿つ毒視線が不在なままで平凡な庶民生活から何かを汲み取るにはのケレンもスター山本富士子の存在も阻害要因でしかない。青山実花, TOMIMORI, ジェリー, 水那岐[投票(4)]
★3美しさと哀しみと(1965/日)閉塞世界の京都を舞台にした、しんねりむっつりの耽美的世界。余りにしんねりむっつりし過ぎるあまり加賀まりこのヴァンプまでが埋没し、パッションの無い形骸世界のお人形さん達に見える。八千草の過去挿話も全体のバランスを崩した。TOMIMORI[投票(1)]
★2柔らかい殻(1990/英)アメリカの片田舎の黄金色の麦畑と猟奇的な子供殺しや、あくまで明晰な陽光と悪魔儀式めいた室内描写等、解像度の良すぎるフィルムの中の2項対立が全く心に沁みて来ず、これ見よがしにしか思えないのは、アイデア先行型のはまった陥穽の典型に思える。ヒエロ, Madoka, 町田[投票(3)]
★3ビフォア・ザ・レイン(1994/英=仏=マケドニア)挿話は人の死で綴じられるのだが、民族悲劇の構造を浮かび上がらせるには至らない。トリッキーであることは構わないのであろうが、マケドニアとロンドンを往還する構成が何故に必要なのか。そのへんがどうにもピンと来ないのだ。なつめ[投票(1)]
★4サード(1978/日)閉塞世界に穿たれた風穴から見える幻影の「九月の町」は蜻蛉のように儚いが、一方で確固たる現実世界は劇画チックに暑苦しい。モラトリアムということの平熱での表現。底流では通暁する寺山の相反する共闘を大人子どもなサードが嘲笑う。くたー[投票(1)]
★4ハプニング(2008/米)一種異様とも言えるほど底浅の夫婦を登場させたことで、臭いまでのクライマックスに真実味が降臨。わけても妻デシャネルの造形は素晴らしい。更にそれがシャラマンの計算ではなく天然ボケらしいのも好ましい。変態だけがヒッチの継承者たり得る。FreeSize, ドド[投票(2)]