人気コメント | 投票者 |
★4 | (秘)女郎市場(1972/日) | 素晴らしい。なんというおおらかさ。なんと豊かなスプーフ時代劇。それは殆ど主人公−牛と共に百両で品川宿に売られるお新・片桐夕子−の全きイノセンスに拠っている。 [review] | ぽんしゅう, 寒山拾得 | [投票(2)] |
★4 | ラストミッション(2014/米) | まず、アバンタイトルがよく出来ていて映画が走り出す。ホテルのキャノピー(玄関庇)の上の悪役達と庇を挟んでの銃撃。或いはホテルの上階の窓。高低を活かしたアクションがいい。 [review] | Sigenoriyuki | [投票(1)] |
★4 | 緋ざくら大名(1958/日) | 男女が同じ膳に腰を下ろす。ややあって同時に立ち上がる。このような所作の演出だけでどうしてこんなに濃密な時間を定着することができるのだろう。或いは長屋の人達を切り返しで見せるシーンの動的なことといったら。他愛も無いコメディ時代劇だが凡百の演出家の仕事とは一線を画している。姫のかんざしの使い方も加藤泰らしい。 | 赤い戦車 | [投票(1)] |
★4 | 続・荒野の用心棒(1966/伊=スペイン) | レオーネがハリウッド製西部劇の枠組みを全く壊せず、しかし美しいハリウッド的西部劇を再生産したのに比して、コルブッチはハリウッド製西部劇とは全く異質のルックを生み出した。 [review] | Sigenoriyuki, sawa:38, にくじゃが, べーたん | [投票(4)] |
★5 | 四十挺の拳銃(1957/米) | 傑作。聞きしに勝る素晴らしいオープニング。大俯瞰の馬車。右手に雲の影。馬車を御するのは主人公バリー・サリヴァン。停止する馬車の前から40頭の騎馬が走り抜けていく。一番前は女主人のバーバラ・スタンウィックだ。何が良いって馬車の馬の驚いて慌てる様がいい。ここまでがアヴァン・タイトル。 [review] | 袋のうさぎ, 3819695 | [投票(2)] |
★4 | 摩天楼(1949/米) | クライマックスは裁判でのクーパーの大演説。それは設計者の独創性についての擁護論だ。まるで映画製作における、プリプロダクションと撮影現場以降の関係を云っているようにも聞こえてくるが、しかし、決定的に本作も演出の映画だ、ってところが皮肉っぽくて愉快。やっぱりキング・ヴィダーって面白い! [review] | 袋のうさぎ | [投票(1)] |
★4 | テキサスの死闘(1958/米) | ジョセフ・H・ルイスの演出はもう信じられないくらい凝りに凝って頑張って見せてくれる。アヴァン・タイトルからタイトルバックにかけてもいかにもB級ぽいながら映画らしさに溢れている。西部劇として極めて突出した道具立てを持った映画である。ダルトン・トランボ(ベン・L・ペリーは別名)のアイデアかも知れない。 [review] | 袋のうさぎ | [投票(1)] |
★3 | セックスと嘘とビデオテープ(1989/米) | カンヌが認めた才能は理解できるけれど、この映画はあんまり好きじゃない。まず、アンディ・マクダウェルとジェームズ・スペイダーの「関係」にカメラが肉迫しない、というところが気に入らない。 [review] | 緑雨, トシ, じぇる | [投票(3)] |
★4 | ポネット(1996/仏) | オフ・スクリーンスペースを意識させる演出 [review] | 赤い戦車, トシ, tredair, maoP | [投票(4)] |
★3 | ダークナイト ライジング(2012/米=英) | どうしても前作と比べたくなるのだが、それを我慢して置いておくとしても、本作の一番よろしくない点は矢張り悪役ベインだ。つまり、ジョーカーと比較するまでもなく、単体でこの悪役を評価してもイマイチなのだ。特に中盤からこのキャラクターは飽きてくる。 [review] | DSCH, G31, ぽんしゅう, 緑雨 | [投票(4)] |
★4 | あらくれ(1957/日) | 高峰秀子にはすっごく映画的な聡明さを感じる。数ある喧嘩シーンの中でも加東大介にホースで水をかけるシーンの高峰の憎憎しげな顔!もうたまりません。そしてその後、夏枯れで店を畳んだ後に加東とやり直し始める下宿の2階のシーンの高峰は打って変わってメチャクチャ可愛いのである。 [review] | 寒山拾得, 3819695, づん, ぽんしゅうほか5 名 | [投票(5)] |
★4 | フィツカラルド(1982/独) | あゝ幸福な映画だ。こんな映画を見ることができてしまうこと(ということは、こんな映画を撮ることができてしまった、ということ)が、それだけで映画の至福だと思う。 [review] | けにろん, DSCH, KEI | [投票(3)] |
★2 | メイド・イン・U.S.A.(1966/仏) | つまらない。それは、移動も教育も、犯罪ですら描かれていないからだろうか。 | 赤い戦車, たかやまひろふみ, けにろん | [投票(3)] |
★5 | 偉大なるアンバーソン家の人々(1942/米) | 鬼気迫る傑作。階段を使った恐ろしくハイテンションな演出はどうだ。 そしてそして特筆すべきはアグネス・ムーアヘッドの「すねた」演技だ。彼女の上手さには全く舌を巻く。ムーアヘッドがこの映画を支えていると言っても過言ではない。
[review] | 赤い戦車, 3819695 | [投票(2)] |
★5 | 肉体の冠(1952/仏) | ドアや窓の内外を異空間として演出する術に監督の才能の有り無しが如実に現れるのだ。 [review] | 赤い戦車, 山本美容室, ルッコラ | [投票(3)] |
★4 | 冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(2009/香港=仏) | 『エグザイル 絆』に比べても映画的な道具立て(記憶障害、写真、沢山のシール等)がシンプルかつ鮮やかな反面、大きなゴミのかたまりをバリケードにした銃撃戦のような幼稚とも云える荒唐無稽さもアップ。視覚的に分かりやすいということは、常にいいことだ。
[review] | 3819695 | [投票(1)] |
★4 | 白い巨塔(1966/日) | 原作を上手く纏めて実にスピーディかつスリリング。この面白さは人物の性格付けの判り易さにも拠っている。多くはある意味類型的だ。田宮二郎の鬼気迫る演技。強烈な視線。小川真由美の悪女っぷり。舅役・石山健二郎の汚らしさ。加藤嘉の融通の利かない高潔さ。田村高廣と藤村志保の正義感。そんな中で滝沢修だけが際立って複雑であり、この映画に幅と奥行きを与えている。
[review] | 緑雨, はしぼそがらす, 赤い戦車, ぽんしゅうほか11 名 | [投票(11)] |
★3 | ゲット・ショーティ(1995/米) | 悪くないし面白いんだが、パンチがない。いや、物足りないと言った方が正解。
[review] | けにろん | [投票(1)] |
★3 | 俺たちに明日はない(1967/米) | 映画史に残るような傑作とは思えない、中程度の出来。有名なラストを除けば良いのは殆ど冒頭の数分だけ。有無を言わさぬ牽引力あるオープニングで本編中でもフェイ・ダナウェイが最もセクシーだ。しかし銃による男根の隠喩はありきたり。ジーン・ワイルダーのシーンの違和感や母親と会う場面だけルックが異なる等全体的には統制が取れていない。 | けにろん, DSCH, ハム, 緑雨 | [投票(4)] |
★5 | エレニの旅(2004/ギリシャ=仏=伊) | なんの説明もない。理屈もない。なんの説明も要らない、理屈も要らない。たゞ画面のスペクタクルがあるだけ。これは最も純度の高いアンゲロプロスかも知れない。私も自分の好みで云えば、「アンゲロプロスの中で本作が一番」と云ってもいい(と書いた途端に例えば『狩人』に、例えば『永遠と一日』に置き替えたくなりますが)。 [review] | 赤い戦車, けにろん | [投票(2)] |