★3 | 力のある画面が多いことは確かだが(特に屋外シーン)、技巧の露骨さがどうも好きになれない。左幸子のすばらしさは云わずもがな。たかが爪にあれだけ悶えることができる女優が他にいるだろうか。しかし私が最も感動したのは彼女の初登場シーン、握り飯の包み紙を列車の外に放り投げる所作の、その自然さだ。 [review] (3819695) | [投票(3)] |
★4 | 3時間を超える超長尺であることを意識させない力作。[フィルムセンター] (Yasu) | [投票(1)] |
★4 | 怖い。三國連太郎 、左幸子 、伴淳三郎 三人三様の飢餓感が、痛々しく心に突き刺さってくる。冒頭部と終結部に船が登場するが、千尋の海に板子一枚隔てて浮かぶ頼りないこの乗り物は、本作品ではしるべなく漂うしかない人生そのものの暗示でもある。 (ジェリー) | [投票(5)] |
★4 |
しっとりとしたそれでいて壮絶な人間ドラマ。その合間に終戦後の赤線廃止までの日本の庶民の生活もしっかりと描かれている。この辺りは原作の匂うぐらいの人間くささがストレートに反映されており素晴らしい。
[review] (セント) | [投票(2)] |
★4 | もともと内田吐夢という監督は、しっかりした原作を脚色できる日本映画界を代表する厳格な監督である。晩年の名作には、その後の松本清張や横溝正史らが映画化される刑事もののきっかけを生み出している。 [review] (chokobo) | [投票] |
★5 | たった一夜の出来事であったとしても、忘れられない男がいる女は幸せ。 [review] (青山実花) | [投票(5)] |
★4 | 首を絞められていく左幸子のしあわせそうな表情が、とても悲しい。 (動物園のクマ) | [投票(4)] |
★4 | 慈悲心はあったとしても、純粋な愛情を持つことができなかったことが男(三国)にとって最大の不幸であり、そんな男に純粋な愛情を抱いてしまったことが女(左)にとって最大の悲劇なのだ。愛情の欠落と希求の激しさは、貧困が生む必然と偶然の落差に比例する。 (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★4 | 三国連太郎さんはこの時代では大男だったのですね・・・高倉健さんはまだ本来の健さんになってないですね。 (RED DANCER) | [投票(1)] |
★4 | 前半の左幸子の演技に対し、敬意を払って甘めの☆=4。「すべて貧乏がワルイ」のだったら警察はイランわ!! [review] (ボイス母) | [投票(4)] |
★4 | 駅伝映画。長距離、往路と復路。復路での既視感に気持ちよく酔えました。 [review] (町田) | [投票(10)] |
★4 | てふてふが一匹、津軽海峡を渡って行った [review] (TOMIMORI) | [投票(1)] |
★4 | 人間の想像力の欠如による意思の不通。心情に訴えるという点において鉄壁に論理的。なぜ「飢餓」海峡なのか・・・難しい。 [review] (G31) | [投票(4)] |
★3 | 中だるみする部分もあるが、この巨大さは捨てがたい。演技も皆素晴らしい。 (赤い戦車) | [投票] |
★5 | 良い映画に飢えたらこの映画を観るといい。これは「ギリシャ悲劇」だ。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票] |
★4 | 上辺ではなくかつてのこの国の社会の底辺に確かに広がっていた貧しさの存在を思い知らされる。左幸子と伴淳三郎が体現する貧しさに根ざした奥深い情念。 [review] (緑雨) | [投票(1)] |
★5 | 巨視的な空間と時間の連鎖の中で唯1日の出来事の追憶が全てを統御してしまうというロマンティシズムが根底にある。2人の瞬間的に調和した心根は異なるベクトルで延伸しクロスして消滅するが、その儚さはご詠歌とともに来世に託される。吐夢辞世の句だ。 (けにろん) | [投票(3)] |
★5 | 三國、伴淳、左の三つ巴の演技にこの頃の健さんはまだ勝てなかった・・・。 (直人) | [投票(2)] |
★4 | 左幸子なかりせば存外平凡な倒叙殺人劇だろう。脇役に過ぎない彼女の背中を一時間追いかける破格の構成こそが素晴らしい。 [review] (寒山拾得) | [投票(3)] |