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disjunctiveさんのお気に入りコメント(19/40)

スパニッシュ・アパートメント(2002/仏=スペイン)★3 異文化体験としての留学のすすめ、アメリカになびきがちなイギリスを少し皮肉ったEU映画、と2重のテーマだが、「他者」は決して出てこないがゆえに自己完結したユートピア映画になっているのだ。 [review] (_)[投票(1)]
眠狂四郎多情剣(1966/日)★4 恐るべし井上昭。殆ど全てのカットが実によく考えられている。気合入りまくりの構図、格子や戸や木立などでマスキングされた画面。歩く人物の横移動トラベリングも目を引くし、また手持ちのセンスもいい。 [review] (ゑぎ)[投票(3)]
恋に落ちる確率(2003/デンマーク)★3 男にも女にも感情移入できなかった。もっと胸を鷲づかみにされるような物語を期待した。 (ドド)[投票(1)]
ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005/米)★4 クローネンバーグの『許されざる者』。このカナダ人監督によるカナダロケ映画が本質的に「アメリカ映画」であるのは製作会社の国籍の問題ではむろんなく、これが『捜索者』や『ミュンヘン』のように「家に帰ること」の映画だからだ。私たちは「家」に帰らねばならない。家族がそれを受け容れるかは二の次である。 [review] (3819695)[投票(3)]
KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016/米)★2 お母さんが顔から声から役処から岸田今日子そのもので面白かった。製作者の理想的な日本人像は岸田今日子なのだろうか。 [review] (寒山拾得)[投票(2)]
15時17分、パリ行き(2018/米)★4 いっそ少年時代と事件の顛末も省略すればいいのにと思わされる野郎同士の欧州コンテンポラリーそぞろ歩き。散文は枝葉を削がれ俳句寸前まで迫る。侘び寂びの境地とでも言おうか。80歳のイーストウッド翁には世界は肯定的に映るのだろう。羨ましい境地。 (けにろん)[投票(8)]
15時17分、パリ行き(2018/米)★3 映画には達者な演技なんて全然必要じゃないのは、リュミエールの頃から分かっていることだ。素人ばかりを主要な配役に起用している映画なんて数多あるし、正直私は、ジュディ・グリア(スペンサーの母親)やジェナ・フィッシャー(アレクの母親)といった玄人俳優の演技よりも、主演3人の若者の方がずっと好感が持てる。 [review] (ゑぎ)[投票(5)]
リアリズムの宿(2003/日)★3 尾野真千子登場シーンの作り過ぎの画づらだとか、意味が無いのに意味深に見せる横移動ショットだとか、本作でもちょっと鼻につく演出がちらほら。でもこれらを含めて「写実主義」−現実らしさを映す−という意味での「リアリズム」の真逆を志向してるところは良い。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
ドント・ブリーズ(2016/米)★4 往々にしてありがちな超常やサイコの陥穽に落ちぬのが良い。全篇、爺さんの行動は元軍人で盲目ならの妥当性に裏打ちされてる。演出も骨太。カメラ位置の必然を感じるし長回しも適宜。ただねえ馬や牛の種付けじゃあるまいし人間もあんなんでそうなるのかね?。 (けにろん)[投票(2)]
ドント・ブリーズ(2016/米)★4 事故で娘を失った盲目の退役軍人という一見、弱者設定の復讐鬼。一方、被害者側の主人公たちが盗賊という感情移入を遮断させるような設定とが相まって、単なる追いかけっこホラーの幼稚さから見事に脱却している。 [review] (まー)[投票(2)]
アレクサンドリア(2009/スペイン)★4 命を賭して貫く信念と言うより、ふとした身の処し方への拘りから袋小路へ追い込まれ引き下がれず抗えない女。愛しい女の苦境に男が成すべき誠実。宗教戦争の現代へと連なる普遍を背景にマクロとミクロの往還技法の冴えとピン送りの必然。傑作だが短いのが難。 (けにろん)[投票(2)]
エイプリルの七面鳥(2003/米)★3 いかにもサンダンス好みらしいといえばらしい。ただ、登場人物のキャラクター描写がいまいち浅くて、それぞれの行動の動機がはっきり見えてこない。もっと丁寧に掘り下げて2時間弱くらいの尺にしても罰は当たらなかったのでは?[ヤマハホール (試写会)/SRD] (Yasu)[投票(1)]
ワイルド・レンジ 最後の銃撃(2003/米)★3 雨や泥濘の西部劇を志向するケヴィン・コスナーというのは誠に好ましいと思うし、正直これだけ堂々たる本格西部劇が臆面も無く作られるとは思ってもみなかった訳で、西部劇ファンとしてはとても嬉しいのだが、反面、どこか違和感のある画面が繋がる。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]
そして父になる(2013/日)★3 ちょっとすれ違ってしまった感じ。 [review] (ペンクロフ)[投票(4)]
パーフェクト・ワールド(1993/米)★2 イーストウッドだからと持ち上げると、却って失礼なくらい弛緩した映画だと思う。全ては御大の八方美人と逃げに起因。ローラ・ダーンを起用しながらこの有様なのも気に入らない。 [review] (DSCH)[投票(3)]
海街diary(2015/日)★3 一見素敵でいい匂い、しかし小さな苛々は積み重なるばかり。 [review] (ペンクロフ)[投票(4)]
サクリファイス(1986/スウェーデン=英=仏)★3 オープニングの海辺に松を植えるシーン。超長回しで微妙にカメラが動いていく。それを眺めているだけでこんなに面白い。 [review] (緑雨)[投票(3)]
この国の空(2015/日)★4 男と子供が消え精気をなくした街に降りそそぐ爆弾は、とどめを刺すように残された女を焼き尽くす。二階堂ふみの抑揚のない女言葉の口跡が諦観の日常に艶めかしく響く。抑圧された生命の証であるエロスが、生き物が生き続ける欲望となって暴発するのは必然。 [review] (ぽんしゅう)[投票(4)]
皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ(2015/伊)★2 鋼鉄ジーグに感化されて映画を創るのは大いに結構だし70年代アニメを浴びてきたオレ的には嬉しいが、ジーグのどこに惹かれたのかが全く分からず、主人公に「オレの名は司馬宙」と言われても全く盛り上がらない。とりあえず個人的に本作はナックルボンバーで粉砕しておこう。 (クワドラAS)[投票(1)]
ある日どこかで(1980/米)★3 SFでもファンタジーでもロマンスでもなく、私にはホラーですね。処女(?)の一念「時」をも通す。ポートレートのジェーン・シーモア、綺麗ですね。でも、怖いですね、あの微笑み。写真に写った想い(呪い)の深さは『シャイニング』のJ・ニコルソンと同根ですね。 (ぽんしゅう)[投票(1)]