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★3 | 誰も守ってくれない(2008/日) | リベラによる美しい主題歌が1.5倍は感動度を増しているが、善も悪も全て、自明視された「家族」に収束される点は大いに疑問。前日譚のTVドラマの方が出来が良い。 [review] | ぽんしゅう | [投票(1)] |
★3 | ハプニング(2008/米) | 他者とコネクトすること。その切断という恐怖。「手を繋ぐ」画の反復も、この主題に沿うものだ。単に人が立っている、或いは顔が映っている、ただそれだけのことで恐怖がかき立てられるという一点に於いて既に、シャマランの演出は成功している。 [review] | CRIMSON, 3819695, けにろん | [投票(3)] |
★3 | 追憶(1973/米) | 大きな時間的スパンをもってこそ描かれ得る、人間の、変わりゆくものと、変わり得ないもの。ケイティ(スーザン・サランドン)の容姿の変化は、視覚的にも主題的にも、最大の見所の一つ。 [review] | ジェリー | [投票(1)] |
★4 | 鬼畜(1977/日) | 反復される愉しげな旋律が、むしろ呪いのように聞こえ、まだ何も起こっていない冒頭から既に、何やら不穏かつ凄絶な空気が立ち昇る。 [review] | ダリア, りかちゅ | [投票(2)] |
★4 | チェ 39歳 別れの手紙(2008/米=仏=スペイン) | 革命という言葉の華々しさとはまるで無縁の、鬱な行軍。だが、この徹底的に無感動にも見える、砂を噛むような虚しさにこそ、むしろ胸が打たれる。 [review] | おーい粗茶, 3819695 | [投票(2)] |
★4 | めがね(2007/日) | 柔らかな素振りで、さり気なく排除と囲い込みを行なう宿の雰囲気は確かに薄気味悪いが、「めがね」の機能性も含め、何重もの仕掛けでその「空気」に人を溶け込ませていく巧妙さには感心せざるを得ない。シンプルな画と長回しで、意識もいつしかチルアウト。 [review] | 3819695 | [投票(1)] |
★4 | 松ヶ根乱射事件(2006/日) | これは、事件。 [review] | クワドラAS, パグのしっぽ, Santa Monica, NOMほか8 名 | [投票(8)] |
★3 | アイ・アム・レジェンド(2007/米) | 無人島的状況に陥った男の、ナルシシズム的倒錯を描いた映画、という角度でも観られる。有るべき心理描写が無く、意味不明に見える言動が有る点は、この角度から見れば一応は納得の範囲内、かなと。 [review] | けにろん, Lostie, Lacan,J, おーい粗茶ほか5 名 | [投票(5)] |
★2 | 醜聞(1950/日) | 志村演じる弁護士は誠実に描かれているが、作品が取り上げた問題に対して全く責任を持って描こうとしていないような不誠実さ満載。 [review] | 3819695, ゑぎ, づん | [投票(3)] |
★4 | E.T.(1982/米) | 全篇これ光と闇のフェティシズム。暗がりに差し込む強烈な光へのスピルバーグの偏執的な好みは、要所要所で必ず発揮。霧や蒸気の的確な活用。ストーリー云々以前に、好きな画ばかり撮る監督の映画小僧っぷりが微笑ましい。[20周年アニバーサリー特別版] [review] | 3819695, Myurakz, ナム太郎 | [投票(3)] |
★3 | ダイアリー・オブ・ザ・デッド(2007/米) | ドキュメンタリーとフィクションの入れ子構造。劇中の教授はロメロ御大の化身かと思わせるが、作品全体の説教臭さには正直鼻白まされる。 [review] | CRIMSON | [投票(1)] |
★4 | 告発のとき(2007/米) | 眼前の光景に耐えかねたかのような、デジタル映像の、光景が砕かれて色の粒が散るノイズ。携帯動画中の兵士らの表情も含めて、役者の顔が語る映画。『クラッシュ』よりも抑制された演出が、却って心に沁みる。 [review] | 3819695 | [投票(1)] |
★2 | 生きものの記録(1955/日) | 妄想ではなく、感受性の問題としての、強迫観念。 [review] | 3819695, ジョー・チップ, 水那岐 | [投票(3)] |
★3 | ネバーランド(2004/英=米) | 前半はかなり退屈な出来だが、蓄積されていった感情が後半で活かされていく。映画からの、演劇の「貧しさ」への讃歌。 [review] | ぽんしゅう | [投票(1)] |
★3 | 俺たちに明日はない(1967/米) | 官能としての犯罪。犯罪行為そのものは即物的でしかないが、犯罪を通じて結びつくポニー&クライドの関係性が官能的。 [review] | けにろん | [投票(1)] |
★3 | SF ボディ・スナッチャー(1978/米) | 視聴覚的な、肌を這うような不気味さの演出にはこだわりが感じられる。隣人が、或る日別人に見えてしまう、という精神病理学的な不安には、あまり興味が無さそうだ。 [review] | MSRkb, ダリア | [投票(2)] |
★4 | ジーザス・クライスト・スーパースター(1973/米) | キリストをロックスターに擬した、というより、ロックスターをキリストに擬したと言うのが正解か?社会からはいかがわしい犯罪者扱いをされ、信者=ファンの一方的で過剰な期待に押し潰されつつ、僅か三年間の活動と急死によって伝説となった男、ジーザス。 [review] | 天河屋, けにろん | [投票(2)] |
★3 | 虹の女神(2006/日) | 失われゆくレア・アイテムとしてのフィルムと、世界の終焉というヴィジョンとのアナロジー。身近なるものへのノスタルジーとしての「映画」。 [review] | セント | [投票(1)] |
★3 | ブレス(2007/韓国) | 言葉や‘息’の扱い方、四季の届け方など、発想は巧いが、それらが充分に映画的な旨みが出るほどに展開し得ていないのが惜しい。中盤では既に退屈になりかけているし、終盤は収まるべき所に大人しく収まった観がある。 [review] | セント | [投票(1)] |
★3 | フル・モンティ(1997/英) | 失業のみならず、「体を品定めして楽しむ」事の男女逆転にも気落ちするオヤジらの脱ぎは、自身を縛っていた空虚な「男のプライド」を脱ぎ捨てる事の苦行と、その先の解放感へと向かう行為。「脱ぐしかない」と「むしろ脱ぎたい」のせめぎ合いと交錯のドラマ。 [review] | けにろん | [投票(1)] |