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★3 | さんかく(2010/日) | 現実に起きたエピソードを拾って映画の中にちりばめた、と監督は言うが、だからといってリアリズムが生まれるわけではない。瑞々しい会話、艶かしい少女、美しいラストカットも、脚本の致命的な欠陥がすべて帳消しにしてしまう。 [review] | サイモン64 | [投票(1)] |
★3 | アイガー北壁(2008/独=オーストリア=スイス) | 山岳シーンのスペクタクルはAクラスだし、役者もいい。だが時代背景とメロドラマ要素の出来が悪いから、人間ドラマとしては凡庸だ。もっとうまくやれたはずなのにもったいない。 [review] | ぽんしゅう, takamari, 佐保家, 3819695ほか5 名 | [投票(5)] |
★3 | ヒア アフター(2010/米) | 欧州キャストが失敗している。『ミュンヘン』のスピルバーグや『イングロリアス・バスターズ』のタランティーノほどのヨーロッパへの執着がイーストウッドにはないにしても。 [review] | 緑雨 | [投票(1)] |
★4 | ザ・タウン(2010/米) | インディペンデントの香り漂う上質なクライムアクション。アフレックを引き立てる脇役もいいし、何よりヒロインのレベッカ・ホールのエレガンスに惚れる。組織犯罪の描写は弱いが西部劇のような情緒があって気に入った。 | 3819695 | [投票(1)] |
★4 | ステラ・ダラス(1937/米) | 陽気な社交性といい、自由意志による決断といい、国民に好かれるヒロイン像をスタンウィックが好演。娘との友だち親子で少女のように若々しい容姿が、最後のシーンで年相応の老け姿になる。この大河ドラマ的スケール感は、観客が親世代へ思いを馳せる移民国家ならではの泣かせどころだ。 | りかちゅ, ジェリー | [投票(2)] |
★4 | ウォンテッド(2008/米) | アンジェリーナ・ジョリーのヘン顔を笑って見てればいいのかな、と楽に構えていたら、予想外にヘヴィな世界観に敬服した。つまりこれは、オーソン・ウェルズの『審判』なのですね(なぜ弾丸が曲がるのかについての考察を加筆しました)。 [review] | Orpheus, 煽尼采, Zfan, TMほか9 名 | [投票(9)] |
★4 | クライマーズ・ハイ(2008/日) | 後発の映画版では、123便墜落事故に踏み込むのではないかという期待、というより懸念があったのだが、原作のアプローチを外さず、むしろフィクションに大きく振ったことが成功した。 [review] | 緑雨, uyo, ぽんしゅう | [投票(3)] |
★2 | 地球が静止する日(2008/米) | 褒めどころが無くて苦慮するが、強いて挙げれば導入部の緩急リズムによるサスペンス演出か。 [review] | Orpheus, けにろん, TOBBY, 煽尼采ほか7 名 | [投票(7)] |
★4 | トワイライト 初恋(2008/米) | ヴァンパイア映画でまだこれほどのオリジナリティを創出できるとは。あるいは少女文学という一点以外まったく似ても似つかないのに、相米慎二の『雪の断章 情熱』と脳内リンクしてしまったほどの、アイドル=偶像=虚構の作り込みの上手さを称えてもいいだろう。(ちょっとでも興味があるのならぜひ劇場で観賞を!) [review] | ゑぎ, きわ, レディ・スターダスト, inaほか6 名 | [投票(6)] |
★4 | ダイ・ハード4.0(2007/米) | ワイズマン監督の格段の進歩に驚いた。ジョナサン・モストウの重量級メカアクションと、ポール・グリーングラスの臨場感溢れるスタントアクション、マイケル・マンばりのガンファイトと、近年のアクション映画のいいところ取り。 [review] | おーい粗茶, FreeSize, 煽尼采, ジェリーほか10 名 | [投票(10)] |
★4 | アイアンマン2(2010/米) | ジョン・ファヴローの演出力は前作を凌ぐ。人間関係を柔軟に捌きつつ、それぞれのキャラクターが独立して振る舞うところが面白い。 [review] | YO--CHAN, ロープブレーク | [投票(2)] |
★1 | シャッターアイランド(2010/米) | 駄作。スリラーはスコセッシの資質ではないにしても、ここまで酷く間延びした演出はあんまりだ。映画館を監獄に変える拷問のような一品。 | chokobo | [投票(1)] |
★4 | バーン・アフター・リーディング(2008/米=英=仏) | ブラッド・ピットのあれは『パルプ・フィクション』への目配せにも感じるし、相変わらずの同工異曲はウディ・アレン映画のようでもあるのだが、しかしこの映画を批評する言葉が見当たらない。映画ファンとしての私の立ち位置はどこなの?と煙に巻かれた気分になった。すごく上手い映画であることは間違いないと思います。 | 緑雨 | [投票(1)] |
★3 | 真昼の死闘(1970/米) | 現在の目から見るとキャラクターが説明過多とも感じるが、それでもマクレーンの多面性はおもしろい。豹変は想定内ながら、襲撃作戦直前の本気度でイーストウッドのリビドーが刺激される関係性のエスカレーションがいい。 | ゑぎ | [投票(1)] |
★4 | 天然コケッコー(2007/日) | とりわけ前半部分にいいシーンが多い。初日下校時の移動ショットを始め、画面の手前と奥で同時進行する芝居のおもしろさ。魅力的な縦構図は橋、線路、トンネル以外にも随所に出てくる。 [review] | ジェリー, sawa:38, おーい粗茶, 3819695ほか6 名 | [投票(6)] |
★4 | ぼくのエリ 200歳の少女(2008/スウェーデン) | 思春期に見たらトラウマになってしまいそうな怖い映画。ヴァンパイアという設定が、人と人とが理解不能であるという断絶を際立たせている。 [review] | ぽんしゅう | [投票(1)] |
★4 | 劔岳 点の記(2008/日) | 俳優や脚本家が監督する、それは自分だったらこうやりたいという理想の追求であることだろう。だが本作はそれとは様子が違う。これだけのキャリアを持つ木村大作だから、いまさら映画監督として名を成そうとは思ってはいまい。 [review] | sawa:38, ぽんしゅう, 煽尼采, おーい粗茶ほか5 名 | [投票(5)] |
★4 | ダーティハリー4(1983/米) | 犯罪被害者の復讐とは、司法の代わりに断罪を下すことでも、神の手で天誅を加えることでもなく、犯罪者が背負った罪を我が身に移動させるだけである。その先にあるのは人間の尊厳への洞察だ。イーストウッドはここぞというときに人物の顔へのライティングで彼の倫理観を仄めかす。 [review] | 緑雨, 3819695 | [投票(2)] |
★4 | あなたは私の婿になる(2009/米) | 邦題が示すようなサンドラ・ブロック視点のドラマではないところが成功要因の一つ。都市と田舎の関係性、海辺の嘘といったロメール的なテーマ性が底辺にあるから、画一的なプロットもさほど飽きずに見ていられる。 [review] | tkcrows, プロキオン14, 3819695 | [投票(3)] |
★3 | パラノーマル・アクティビティ(2007/米) | サム・ライミ「スペル」が贅沢な映画だと改めて思うものの、こちらもまた工夫が凝らされていて感心する。 [review] | はしぼそがらす, けにろん | [投票(2)] |