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寒山拾得さんの人気コメント: 更新順(7/61)

人気コメント投票者
★5愛と希望の街(1959/日)オーシマは常にマイナーな人々に寄り添ったが、松竹的な弱者に寄り添ったのではなかった。 [review]t3b, ぽんしゅう, けにろん[投票(3)]
★5茶目子の一日(1931/日)当時のエロ・グロ・ナンセンスの一角を今に伝えてインパクト大。平井英子の調子外れのアニメ声の歌唱もの凄く、手あたり次第の擬人化と伸縮自在な体型というアンチリアリズムの方針徹底で、テリー・ギリアムを想起させる異世界がすでにすっかり達成されている。 [review]DSCH[投票(1)]
★5怒りの日(1943/デンマーク)検閲通過の韜晦として史上屈指のダブル・ミーニング。凍りつくような沈黙が支配する、『奇跡』の前哨戦に相応しい傑作(含『尼僧ヨアンナ』のネタバレ)。 [review]ジェリー, けにろん, セント, ぽんしゅう[投票(4)]
★4妻よ薔薇のように 家族はつらいよ III(2018/日)西村まさ彦に一票 [review]死ぬまでシネマ, ロープブレーク, ぱーこ, けにろんほか7 名[投票(7)]
★3家族はつらいよ(2016/日)引用される傑作群に比べればどうしようもなく薄味だが、目指されたのがタイトルバックの回顧趣味に見合った気持ちの良い軽喜劇なのだとすれば、これはこれでいいのだろう。 [review]ロープブレーク[投票(1)]
★4亡霊怪猫屋敷(1958/日)現代篇が秀逸。『狂った一頁』以来の伝統を感じるし中田秀夫は随分頂いているに違いない。ラストも面白い。 [review]はしぼそがらす, ゑぎ[投票(2)]
★3ゴッド・スピード・ユー! BLACK EMPEROR(1976/日)ヤンキーはなんでこんなに口が巧いのだろう。微妙な親子関係や文無し放浪の告白も味がある。この際だから警官のフォローも是非ほしかった。 [review]けにろん[投票(1)]
★4桑の葉(1985/韓国)藤村志保似のイ・ミスクを中心としたポルノコメディで、設定は今村好みでギャグは鈴木則文。呑気な農村の描写は天国のようだ。 [review]KEI, pori[投票(2)]
★5赤い影(1973/英=伊)陽気なイタリアは他国から嫉妬される運命にあるらしく、本作もベニスを英国らしい湿気で塗り込めてしまった。展開されるのは象徴界と想像界の迷路のように入り組んだアラベスク。 [review]けにろん[投票(1)]
★3シェイプ・オブ・ウォーター(2017/米)「助けられないのなら、私たちは人間じゃないわ」(含『美女と野獣』のネタバレ) [review]おーい粗茶, 水那岐, ぽんしゅう, けにろん[投票(4)]
★4わたしは、ダニエル・ブレイク(2016/英=仏=ベルギー)ケン・ローチの不条理(マヌケ)行政もの。まだ撮らんならんのかいと静かに怒っている。 [review]太陽と戦慄, プロキオン14, けにろん, jollyjokerほか5 名[投票(5)]
★5真夏の夜の夢(1935/米)何より三度繰り返される妖精乱舞の長尺シーンが驚異的。ひとつひとつのカットに心血が注がれており、物量投入とスピード感が圧倒的でカット割のリズムが心地好くしばしばシュールにまで至る。フェリーニも宮崎駿もこのレベルには達していない。ジェリー, ゑぎ[投票(2)]
★4狼をさがして(2020/韓国)東アジア反日武装戦線、元活動家の三名について語られ、うち一名は出所の様子が記録される。暴力革命の是非はじめ動機の在り様が生々しい。短尺で不足感は否めないがこれ以上の主張は憚られたのかも知れず。 [review]ぽんしゅう[投票(1)]
★5阿賀に生きる(1992/日)ゆきゆきて神軍』と一対の趣のある穏やかな老人たちの素敵な佇まいにより、第二水俣病もまた歴史として語られる。残したい風土と残したくない風土を折り重ねる語り口により、独自の方法論が編み出されている。 [review]ぽんしゅう[投票(1)]
★4アンネの日記(1959/米)本作が価値高いのはまず本物のアンネの隠れ家で撮影されたことだろう。相当セットが混じっているが、それでも感応させられる磁場が確かにある。 [review]KEI, ぽんしゅう[投票(2)]
★5路傍の石(1938/日)本作の出来事全てが片山明彦のひとつの呟き「天は人の上に人を作らず」の周りを巡るという極めてロジカルな作劇。番頭に吾一を五助と名前を変えられる件を『千と千尋』は引用したに違いない。撮影充実、鉄橋の件がとりわけ素晴らしい。 [review]けにろん[投票(1)]
★3怪竜大決戦(1966/日)ただで観る分には素敵な映画だ。70年代の子供向けテレビドラマみたいな東映特撮が芳しいし、小川知子鈴村由美も可愛いし、蝦蟇道人金子信雄も蜘蛛婆原泉も笑えるし。 [review]水那岐[投票(1)]
★4ポルノの女王 にっぽんSEX旅行(1973/日)ひとりで缶爆弾つくる荒木一郎の徒党組めないナルシストの究極の分派闘争は、言葉の通じない外国人の軟禁強姦からの一方的な純愛に至る。これが連帯なき孤立のなれの果てというシニカルに時代の空気が詰まっている。 [review]ぽんしゅう[投票(1)]
★5妹(1974/日)旭日旗の王冠目に嵌めてソープ嬢にだけ告白を始める「器量が悪い」秋吉久美子。本作は図式的で判りやすく、苦手な敏八映画の観方が呑みこめる処があった。この主人公総否定は若松=大島的作劇の延長にある。 [review]ぽんしゅう[投票(1)]
★5二十才の微熱(1992/日)袴田吉彦を道化にして周辺人物を彫琢する作劇。なかでも石田太郎との夕餉の件が秀逸で、なんという悲喜劇だろう、彼の滑稽さに日陰者を強いられたLGBTQの歴史が刻みこまれている。 [review]DSCH[投票(1)]