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★3 | どこまでもいこう(1999/日) | 少年時代は大抵の事に落とし前をつけられないままに、どんどん時間が過ぎていってしまうもので、リアルと言えばそうなのかも知れぬが、たとえ虚構だと言われるにせよ映画は矢張り落とし前をつけて欲しい。唐突なハッピーエンドで全てが過ぎ去るのでは軽すぎ。 | torinoshield, 水那岐 | [投票(2)] |
★3 | 映画女優(1987/日) | 撮影をはじめ市川作品として技術的にトップクラスだとは思うが、粘着的な田中絹代にノーブルな吉永小百合を配したのが致命的。文太の溝口もこそばゆく、2人の男と女の営みに触れもしないのでは表層的の誹は免れない。 | きわ, ペペロンチーノ, 水那岐 | [投票(3)] |
★2 | ファイナル・レジェンド 呪われたソロモン(2001/米) | 体技の出来るスターのアクションなのにコマ切れ編集されると台無しになる。監督としては自分の力量を誇示したいところなのだろうが、グッと我慢の子で見せきる度量がないならやめた方がいい。 | わっこ | [投票(1)] |
★2 | ブロークバック・マウンテン(2005/米) | 隔絶された2人だけの理想郷が何十年も煌き続けるにしては、恋の形成過程が早急に過ぎるのを始めそこでの心理的駆け引きが薄い。代りに写真のように綺麗なだけの風景描写を積み重ね自己満足している。アン・リーの話法は形骸的ノスタルジーに堕している。 | mal | [投票(1)] |
★4 | メル・ブルックスの大脱走(1983/米) | この脚本を忠実に映画にすれば面白いものが出来るに決まってるとも思うが、それなりに闊達な役者を揃え、ブルックスの泥臭さも程良いスパイスとなって快調そのもので気分がいい。ルビッチ版の品を求めるのは野暮だろう。 | 小紫 | [投票(1)] |
★2 | 風林火山(1969/日) | 何もデヴィド・リーンを期待したわけでもないが、大河感が無さすぎる。歴史の陰にスポットを当てる井上原作の滋味を三船が仕切って台無し。土台解釈が違いすぎる。謙信裕次郎登場に至っては最早哀しく笑うしかない。 | おーい粗茶, 代参の男 | [投票(2)] |
★4 | ケイゾク/映画(2000/日) | 80年代アニメとの関連付けは誤読と思いつつ、危難待つ牙城に潜入する前半に『カリオストロ』、構造が崩壊する後半に『ビューティフルドリーマー』を感じた。斜に構えたキザも堂に入り原シリーズ未見でも楽しい。寧ろ背景を想像する余地が余韻を増幅させた。 | Shrewd Fellow | [投票(1)] |
★3 | 竹山ひとり旅(1977/日) | 現実のモデルがいる以上、さして起伏のある物語にもならず、何を骨子に置きたいのかよくわからない上に、竹山本人のインタビューとドラマの噛み合わせも効果をあげたとも思えない。この衒いの無さが新藤兼人の持ち味なんだろうが矢張り物足りない。 | ぽんしゅう, 水那岐 | [投票(2)] |
★4 | ごめん(2002/日) | ああ…俺も今一度小六に戻り中学生のお姉さんに恋したい。少年が異性を意識し始める極めてヴィヴィッドな瞬間を最強の設定ですくいあげた佳篇。やむにやまれぬ気持ちで走り続ける彼には誰もが重ね合わせる自分を持っているだろう。 | 林田乃丞, Myurakz, コマネチ, 水那岐 | [投票(4)] |
★2 | K−9 友情に輝く星(1989/米) | 退屈だが犬で多少もつ。しかし、もともと犬なんて出さなけりゃ、そんなもんに依存することなく、もうちっとマシなストーリーでも考えるだろう。わかっているのに負のスパイラルはこれまでも又これからも続く…。救われない。 | ボイス母 | [投票(1)] |
★3 | シンプルメン(1992/英=米=伊) | 稀代のコンピューター強盗の指名犯の兄と哲学専攻学生の弟が50年代の元有名大リーガーにして60年代の国防省爆破犯の親爺を捜す…設定だけはやたら大風呂敷を広げた割には物語は終始ちんまりとして地味変世界に終始する。 | Santa Monica | [投票(1)] |
★3 | ドラゴン・プロジェクト(2005/香港) | まあ何一つ目新しいことも無いのだが、スティーヴン・ファンはジャッキーの隠し子に違いない…とそんなことばっかり思いながら見ていたので話なんかどうでも良かったとも言える。しかし、体技はジリアンちゃんにも負けている。 | わっこ | [投票(1)] |
★3 | 戦争と人間 第1部・運命の序曲(1970/日) | 同じ五味川原作でも東宝色強い『人間の條件』が文芸調なら日活のこれは講談。ハッタリ親爺薩夫節も新劇系の伍代ファミリーにはフィットしてもルリ子や英樹や裕次郎の明朗さとは合わない。大陸浪人の三國は突出した怪演。 | disjunctive, 水那岐 | [投票(2)] |
★3 | 座頭市血笑旅(1964/日) | 妥協せず生身の赤ちゃんを使い続けたから勝新・ひづるの打算カップルにも真摯な縁が降りて来る。が、そこが本作の最大の肝なのが弱いか…。濡れた農村風景の切り方に多くの冴えたショットを挟み按摩集団との3度の邂逅別離は無常感を際だたせる。 | 水那岐 | [投票(1)] |
★3 | 48時間(1982/米) | キャラの設定に過剰さが足りなく過不足なさすぎで物足りない。「白と黒」「重と軽」「暗と明」といった設定は使い回されたコンビネーションなのだから、満を持してのマーフィ登用なら更なる劇薬たり得てほしかった。ヒル演出もルーティーン。 | サイモン64 | [投票(1)] |
★5 | にあんちゃん(1959/日) | 少年は自我と親愛の狭間で悩んだりしない。前進あるのみで真摯であり、しかも当たり前の如く情愛も持ち合わせている。こういう自立し行く世代の芽生えは何時の間に摘み取られてしまったのだろうか。後の今村一家総出の脇役陣も充実。 | TM(H19.1加入), 水那岐 | [投票(2)] |
★3 | ニューオーリンズ・トライアル(2003/米) | 最初と最後の銃社会へのカウンターメッセージが本篇たるドラマに些少な関与しかしないので、どうにも軽々しい。トイレでのハックマンVSホフマンが圧倒的な演技濃度で見せ場なのだが構造の本流からずれてるので勿体ない。惜しいとこで噛み合わない。 | わっこ, ハム, 死ぬまでシネマ, トシほか6 名 | [投票(6)] |
★4 | 兵隊やくざ(1965/日) | システムに根ざす悪を駆逐するに圧倒的暴力が必要で知識はそれを補完する。その暴力の呵責無き徹底振りとそれを完全担保する勝新の魅力。一方で小林節雄の白黒カメラの艶が妙に色気充分で絶妙な臨界線上に映画を位置させた。 | 直人 | [投票(1)] |
★2 | 千里眼(2000/日) | 冒頭の米軍との遣り取りの子供じみた描写で気が滅入り、その後の展開の安直さにも辟易。要するに実体験を伴わないメディアガキの戯れ言の羅列に過ぎない。水野美紀のワイヤーアクションは寧ろ封印さえして欲しい。こいつには手に余る。 | ぽんしゅう | [投票(1)] |
★5 | ウェスト・サイド物語(1961/米) | 原作でテイボルトやマキューシオが担う役割を集団に置き換え前面に出し、不良グループ同士のみならず不良と警官、男と女など多様な対立の劇的緊張の連続をモダンバレエで描いてド迫力。加えて映画史を正味塗り替えたワイズのテクニカル編集は極み。 | りかちゅ, 甘崎庵, G31, ナム太郎ほか7 名 | [投票(7)] |