コメンテータ
ランキング
HELP

寒山拾得さんのコメント: 投票数順

★4トラック野郎 故郷特急便(1979/日)すぐ殴りかかる原田大二郎がいい。文太とのパーティ会場での喧嘩が月夜の海岸に場所を移して継続される辺りに、得も云われぬ妙味がある。 [review][投票(2)]
★4トラック野郎・爆走一番星(1975/日)シリーズ中コメディとして最も充実している。研ナオコ山城新伍由利徹なべおさみ鶴光と序盤の数珠繋ぎギャグが素晴らしく、被害車両で口開けているためだけに登場する三原葉子が最高。 [review][投票(2)]
★4ある精肉店のはなし(2013/日)牛捌きの詳述を見るのは生まれて初めてだったが、人として知っておくのが当然だったという感想。そういえば牛の輪切りの件のある『木靴の樹』と本作は似たテイストがある。 [review][投票(2)]
★5気違い部落(1957/日)「善良」な大衆への興行的配慮など何もない振り切れた嫌がらせ映画(含『台風騒動記』のネタバレ)。 [review][投票(2)]
★4立ち去った女(2016/フィリピン)リュミエール回帰とでもいうべきキャメラ置きっぱなしのプリミティブ感がとても好ましく、主題を呼び寄せてもいる。4時間弱使ってなお細部が隠されたままという物語話法も独特の味がある。 [review][投票(2)]
★2彼女がその名を知らない鳥たち(2017/日)まさかのハーレクイン・ロマンス。銀色夏生みたいなタイトルで感付くべきだった。 [review][投票(2)]
★5わたしたち(2015/韓国)これほど鮮やかなラストは稀、コマネチ並の着地。残酷の含み旺盛でイ・チャンドン監督作と騙されても判らなかっただろう。 [review][投票(2)]
★3神々の深き欲望(1968/日)日本=沖縄という図式が決定的に古びてしまっている。琉球語は一言も話されず、当時は和製ポップス全盛のはずだが、三線で「ヨ・バ・イ」などと唄い踊る音楽センスがひたすらダサい。 [review][投票(2)]
★3三度目の殺人(2017/日)ドローンの空中移動撮影は見事な構図。比べて接見室の件はあれこれ工夫しているが面白い画はない。クロサワはオーバーラップ一発で決めたよ(含『天国と地獄』のネタバレ)。 [review][投票(2)]
★3パターソン(2016/米)イラン人のゴルシフテ・ファラハニから日本人の永瀬正敏まで、マイノリティの天国のような町だ。アメリカの現下の情勢に対してジャームッシュが何を云いたいのか明快である。 [review][投票(2)]
★4ローサは密告された(2016/フィリピン)この光景が主役だ。何でもいいけど、例えば『ブレードランナー』冒頭の屋台など、これからは本作のパロディに見えるようになるだろう。この際製作の時系列は関係がない。 [review][投票(2)]
★4素晴らしき哉、人生!(1946/米)毒薬と老嬢』のブラックユーモアが継続されているのが嬉しい。伯父が失敗するたびに出てきてカウンターを闊歩するカラスが好きだ。 [review][投票(2)]
★5拳銃魔(1949/米)男女の愛憎を描いて神話の域に達した弩級の傑作。『気狂いピエロ』『俺たちに明日はない』への影響は明白だが、『イタリア旅行』も強く想起される。トランボ他のホンがまた素晴らしい。 [review][投票(2)]
★5妖婆・死棺の呪い(1967/露)稚気溢れ猥雑で一筋縄でいかない。墜落して草叢に横たわるナターリヤ・ワルレイの誘惑を画に描いたような美貌がまた破格。このスチール、どこかで入手できないものか。引き延ばしてポスターにしたい。 [review][投票(2)]
★4遠雷(1981/日)夜明けの「わたしの青い鳥」はあの時代を代表する名シーン。リアリティなきリアリティが実に多くのことを語っていて、私ら世代の運命とすら感じる。その昔なら与謝野鉄幹だもんなあ。 [review][投票(2)]
★4残像(2016/ポーランド)主人公と距離を置く娘を介入させて成功、この第三項により単純な善悪構図に留まらぬ国家社会主義の愚かしさが生々しく伝わる。ブロニスワヴァ・ザマホフスカというこの子役だけが優れた「演技」を繰り出す瞬間が続く。 [review][投票(2)]
★5三姉妹〜雲南の子(2012/香港=仏)リアリズム版アルプスの少女ハイジ [review][投票(2)]
★3メッセージ(2016/米)大風呂敷の広げ方は堂々たるものだが、回収はセカイ系の受難劇 [review][投票(2)]
★4悪童日記(2013/独=ハンガリー)過激な言葉が充満した、ゴダールの見え隠れする作品。どうせならテロップで画面を覆うぐらいのことをしてもいいのではなかったか。 [review][投票(2)]
★1その後の仁義なき戦い(1979/日)ヤクザ映画は煩瑣な手続きを踏んで始めて観られる繊細なジャンルであり、これを省くとただの屑どもの自慰行為になる、という典型例 [review][投票(2)]