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★2 | JM(1995/米) | 何だか小賢しい癖に『ブレードランナー』の呪縛から1歩も脱け出せないという情けない代物で3大スターの競演といってもロクな見せ場をもらえないラングレンが気の毒だ。期待のたけしも柄じゃない。 | サイモン64 | [投票(1)] |
★3 | ダイナマイトどんどん(1978/日) | 明らかに深作演出を意識した前半がパロディだと言うなら汁がしたたる位の本気が欲しい。設定が甘すぎ。東映実録常連組と岡本組とのコラボも食い足りなく岸田にもう1枚天本が欲しいところ。辛うじての終盤の狂騒がなければ救われない出来だった。 | DSCH, はしぼそがらす, sawa:38 | [投票(3)] |
★3 | るろうに剣心 伝説の最期編(2014/日) | 結局とっ散らかした前篇を回収する為にだけ奉仕するプロット郡で、その間を繋ぎ止めるエモーションが欠落。気合入りのシークェンス構築力で一応は吸引力を維持するが体育会系一辺倒の殺陣も飽きる。福山登板は意外に成功だが神木や10本刀は蔑ろだ。 | プロキオン14 | [投票(1)] |
★3 | LUCY ルーシー(2014/仏) | エイゼンシュテインも墓場で真っ青な冒頭のチーターモンタージュを気力で乗り越えると後はどうなっても平気だった。寧ろ無心でスカヨハのおっぱい調度いいでかさだなとかに念を注力した。ただ、ミンスクがどうにもコケにされた感があって残念だ。 | セント, 3819695, ペペロンチーノ | [投票(3)] |
★4 | 殺人の告白(2012/韓国) | あれっ?…なカーチェイスに目を瞑れば、近来稀に見る展開の妙だが、演出の大半は韓国ジャンル映画の追随でしかない。だが、それでも心を撃ち抜かれるのは、尽きせぬ愛惜の想いと激烈な怨嗟の持続が心揺さぶるから。白黒の犯人の造形も臨界ギリギリまで徹底。 | まー | [投票(1)] |
★3 | クロニクル(2012/米) | 全てのクスブリ少年の為のトラディショナルな物語なのだが、上げて落とすのではなく上げずして落とすので居たたまれない。それを、ほんまウンザリなフェイクドキュの主観カメ制約により輪をかけ非情に突き放す。主人公に対し無責任でサディスティックである。 | まー, Lostie | [投票(2)] |
★5 | 昭和おんな博徒(1972/日) | 描法が原理主義的に頂点を極めた『花札勝負』から写実に崩れ寄り腐る前の唯一の賞味ポイントで高潔な美学とキッチュな写実が融合した。枷が外れた加藤泰の全てをブチ込んだ何でもあり世界だが旧来の任侠映画システムが未だ抑制を効かせ破綻から免れる。 | ゑぎ | [投票(1)] |
★3 | 猿の惑星 創世記(ジェネシス)(2011/米) | 猿のシーザーが施設で自我を確立するまでの展開は、『ジャングル大帝』から『トイ・ストーリー』に至る王道のトレースで悪くもないが、抗人類へと舵を切って以降は戦略無き場当たりで、局地戦な橋での勝利程度ではカタルシスには遠い。語り切る気概に欠ける。 | 水那岐, おーい粗茶 | [投票(2)] |
★2 | 赤ひげ(1965/日) | 煮詰まって袋小路に入った黒澤イズムは『七人の侍』を超える2年の撮影期間の果てに、独裁者の孤立と最善共闘者三船との別離と自殺未遂を含む4年の空白をもたらした。似非ヒューマニズムの臭いの裏側に垣間見える災厄への誘いが心底気持ち悪い。 | ぽんしゅう, Sigenoriyuki | [投票(2)] |
★2 | まあだだよ(1993/日) | これだけの提灯持ちに囲まれたお山の大将を演ずるには松村では線が細すぎる。又囲む連中も愚物にしか見えず、それが老年期の黒澤にダブって映画の存在自体さえも老醜の極みである。らしいと言えばらしすぎる遺作。 | ぽんしゅう | [投票(1)] |
★3 | 北国の帝王(1973/米) | 走行中や停車中の列車の脇や屋根上をボーグナインがひたすら行ったり来たりする。そこに直線運動の映画的ダイナミズムがあると言えばあるし画としても魅力的。ただ、頂上決戦的な男の確執のドラマが淡白でキャラダインも不要。音楽も牧歌的すぎ。 | DSCH, ぽんしゅう, disjunctive | [投票(3)] |
★3 | エンド・オブ・ホワイトハウス(2013/米) | 自国中枢を白昼蹂躙される。覚悟を決めたテロルの呵責無いジェノサイド。ナウな時代感覚で掴みは良かったのだが、まんま『ダイ・ハード』展開が透けてくると一気に冷めた。1人のヒーローと能無し上層部。お決まりのお膳立てが誂えたアメリカ賛歌は虚しい。 | まー, カルヤ, 3819695 | [投票(3)] |
★5 | ぼんち(1960/日) | 船場ブルジョワジーの凋落と時代のエネルギーを呑んで生きながらえる女たち。栄華を極めた60年大映の女優陣揃い踏みの圧倒を諧謔で受ける崑も雷蔵も鯔背だ。3人の女たちが高らかに談笑する入浴場面。ここに至って映画は神話の域に達したかのよう。 | 3819695, ペペロンチーノ, ぽんしゅう, 緑雨 | [投票(4)] |
★5 | 喰女 クイメ(2013/日) | 劇中劇とリアルワールドのシンクロは間々あるが、稽古場をジャンクションとして噛ませ錯綜の3次元がクロスオーバーする妙味。美術・音楽も良いが三池演出もカメラサイズを含め縦横。知れてる筈の「四谷怪談」アレンジも想外の『悪魔の首飾り』で来たよ。 | ペペロンチーノ | [投票(1)] |
★3 | 無理心中 日本の夏(1967/日) | 自分が誰かに殺されることにこそ意味が或るという机上の論理的モチーフを、これ又記号化されたアナーキスト達の中に投げ込み禅問答を繰り広げる。記号が記号に留まるので突き抜けないが方法論としては解る。イメージの飛躍は部分限定で好み。 | 寒山拾得, 水那岐 | [投票(2)] |
★4 | 飾窓の女(1945/米) | ラング的な表現主義なショットは余り観られないが、とにかく脚本が全く緩まず緻密そのもので緊張の間断を許さない。加えてベネットの前面からはともかく後姿の生唾を飲む思いがする色香が見物でファムファタールってのはこういうのを言うのだ。 | 寒山拾得 | [投票(1)] |
★2 | マタギ(1982/日) | 西村晃の演技から頑固さは感じ取れるが「凄み」が感じ取れないので、対決に至るまでの長い前フリが殆ど無駄。そして、期待もしてなかったが案の定クライマックスも食い足りないものであった。感動的な部分もあるが鼻につく説教臭もある。 | ぽんしゅう | [投票(1)] |
★3 | 愛人/ラマン(1992/英=仏) | 植民地に於いて貧困領主が富裕領民に犯されるという被虐も少女が中年男にという背徳も全て絵画のようなフォトジェニーで粉飾されスルーされて行く。おばあさんの理想化された過去は綺麗事にならざるを得ない…にしても溜息ものの美しい映画ではある。 | ペンクロフ, 直人 | [投票(2)] |
★3 | 愛のメモリー(1976/米) | デ・パルマタッチと言うのは、どうでもいいような部分でも偏執的なまでに情緒過多になるから、そこに面白味があり見てられるのであって、こういう真っ当に切ない物語で、輪をかけて情緒を垂れ流されまくると正直見ててしんどい。 | ぽんしゅう | [投票(1)] |
★4 | 愛情物語(1955/米) | 陳腐化を免れて輝きを持続する奇抜は希なのであって、豊穣な資本に裏打ちされた王道な通俗ドラマは永遠性を保持する。ジョージ・シドニーの奇を衒わない作風と物語に対する確信の強度は並ではない。趣味ではないが認めざるを得ない。 | マカロン | [投票(1)] |