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けにろんさんの人気コメント: 更新順(88/143)

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★4渇き。(2014/日)善悪・正邪はともかくとして登場人物皆ロジックが一貫してるのだが、一貫しすぎて物語が単線的にしか転がらないのがつまらなく、ましてやあの帰結はないやろ思うのだが、そこを補うべく投入された振り切り演技の博覧会はマジ見物である。一見の価値はある。worianne, いくけん[投票(2)]
★5フィフス・エレメント(1997/米=仏)第5のエレメントがこれか?の呆れた幼児性を、自己満足を貫徹する変てこ極まりない設定や意匠の釣瓶打ちで粉飾。豊穣な資金とパートを担う才能の結集と有無を言わせぬ展開の奔流により具現化された一大奇想天国。とにかくシーンごとの裏切り方が図抜けてる。mal, DSCH[投票(2)]
★3ブエノスアイレス(1997/香港)冒頭のハードなからみも「イグアスの滝」も「売り」の為の記号としての体裁はあっても本筋の世界とは殆ど関与せず空虚である。腐れ縁からの脱却が最果ての地よりの帰還と巧妙にリンクするのが作劇的には成功したと思われる。緑雨, ボイス母[投票(2)]
★5罪の手ざわり(2013/中国=日)人が事に及ぶに当然あるであろう葛藤や躊躇は描かず、状況や空気を丁寧に描くことで演繹的にアプローチするのだが、結果、非情緒的なのに惻惻とした慈しみが横溢している。特に第3話が傑出し、大陸を流浪するチャオ・タオで締めるラストは荘厳である。セント[投票(1)]
★3ウルヴァリン:SAMURAI(2013/米)葬儀場から新幹線を経て長崎に至るシークェンス。四つ巴のチェイスが縦横の錯綜を絡めつつ移動する佳境なのだが、マンゴールド演出が、どうにも理詰めのキレを欠きいただけない。で、他は正直どうでもいい。尚、抜擢のTAOリラは悪くない。ロープブレーク[投票(1)]
★3莫逆家族 バクギャクファミーリア(2012/日)宴の後を描いたものだとしても、敵も味方も明確な境界を失くし、諦念として閉じることもなく再起への希望も見出せない曖昧な混沌。家族或いは家族的なるコミューンに関し随所で言及するが正直形骸的だ。素晴らしいオールスターだが、中心軸徳井も弱い。ジョニー・でぶ, ペペロンチーノ[投票(2)]
★5異人たちとの夏(1988/日)主人公宅を名取が訪れる場面や寄席の外での片岡との邂逅シーン等、尋常じゃない世界との接触を日常に埋没させる山田の巧妙な台詞回し。浅草シークェンスは全て突出するが、マンションのパートも都会の孤独を表出させ冷めた金属のように心を穿つ。MACH, ケネス, ジェリー, 緑雨ほか6 名[投票(6)]
★3ニード・フォー・スピード(2014/米)ほんまにCG無しかいなという疑惑が頭をもたげないでもないのだが、中盤のタイムトライアル的大陸横断疾走が否が応でも『バニシング・ポイント』を懐旧させつつ、イモージェン嬢の加速的な魅力増大が色を添え緩みが無い。ただ終盤がお行儀良過ぎるのだ。3819695[投票(1)]
★5家族の灯り(2012/仏)真面目なドライヤーブレッソンを装いつつ舌を出すオリヴェイラ。凪の水面の湖底では悪意と洒落っ気が絶妙に混在する。老妻の偏狭を撃ち、善人ぶった老父の妄執を叩きのめす呵責の無さは怖いもの知らず。銅版画のようなベルタの撮影も絶品。ぽんしゅう, 水那岐, セント[投票(3)]
★4WOOD JOB!(ウッジョブ)〜神去なあなあ日常〜(2014/日)居場所探しの映画として異文化との邂逅を描き越境する覚悟に共振する点に於いて『ダンス・ウィズ・ウルブズ』と通底する。長澤伊藤の役所を知る快演は想定内としても優香の抽斗が奥行きをもたらす。しいて言えばクライマックスの破壊度が不足。3819695[投票(1)]
★4緋牡丹博徒 鉄火場列伝(1969/日)クライマックスをお竜と共闘する立役を退場させシリーズのつま若山と場違い感のある丹波に委ねざるを得ない展開が、それでも筋が通って見えるのは待田の明晰なブレの無さがあるからだ。笠原的ロジックは何故か山下耕作と相性がい良い。ぽんしゅう[投票(1)]
★5ぼくたちの家族(2013/日)絶望的にアウトな状況となった長男が自問し打破するドラマを石井は与えずに弟のセカンドオピニオン巡りの作劇にかわすのだが、絶妙だ。それだから2人のパブシーンの兄のキャバ嬢へのメール話が効く。そこには地獄を見た者だけが吐露できる真実味がある。セント[投票(1)]
★3太陽を盗んだ男(1979/日)時代の空気に乗ったアナーキズムとノンシャランが横溢し味を醸してはいるが、所詮は投げ遣りなので構築されたカタルシスに遠い。原爆製造の4畳半と皇居前のシーンは流石の粘り腰だが、一方でカーアクションは陳腐。終盤の若干なシュール味も逃げに思える。ぽんしゅう, DSCH, Bunge, ペペロンチーノほか5 名[投票(5)]
★4ボディ・ダブル(1984/米)ヒッチコックから気取ったユーモアや英国風厳格を取り除き欲望のままの悪趣味な嗜好を抽出した合せ鏡のようなパロディ。しかもデ・パルマにはテクニックもあるから本気のフリをしても様になる。サバけた世界に、どっぷり浸かるのも快感。おーい粗茶[投票(1)]
★5アデル、ブルーは熱い色(2013/仏=ベルギー=スペイン)出会いと別れに纏わるザ・シンプルな内容で、物語的なギミックは皆無。同性愛をめぐる周囲との軋轢が後半放逐されるあたり寧ろ興味がないのだろう。ひたすら2人の射抜き射抜かれる視線の交錯と最深部まで味わい尽くす肉体の連結をカメラは凝視する。圧倒的。袋のうさぎ, ぽんしゅう[投票(2)]
★2ウォーム・ボディーズ(2013/米)初期設定にこれ程違和感を覚えたことは無く、「ゾンビ映画」なるものに些かの愛着も持たぬ俺でさえも、これはジャンルの新たなステージの開拓などではなく終焉をもたらす冒涜に思える。腐りズルムケる表現を回避し、骸骨野郎を敵に設定する茶番は噴飯ものだ。mal[投票(1)]
★4ディア・ハンター(1978/米)凍てつく山間部の鉄鋼タウンから高湿度なジャングルへの容赦ないカットイン。青から緑へ、静寂から狂騒へとの鮮やか過ぎる転調の基底には狂気が通低する。ベトナムは彼らの運命を狂わせたか?潜んだ狂気が表面化しただけだ。圧殺の移民史の反アメリカ賛歌。ゑぎ, 3819695[投票(2)]
★3セックスと嘘とビデオテープ(1989/米)人の深部を抉るにビデオという魅力的媒介がアイデアに留まり映像的にも物語を転がす上でも充分に活かされたと思えない。又アングロとラテンが結局収まるべきとこに収まるのが構成としては逆だと思う。排他的保守思想が垣間見えると思うのは穿ちすぎだろうか。緑雨, disjunctive, デナ[投票(3)]
★3最強のふたり(2011/仏)リアルワールドでシャレにならぬほど蔓延した「介護」と「貧困」を基軸とした物語だけに一物を溜めて観ることを避けられないのだが、「王様と乞食」的教育と発見の喜びが牽引する。富豪の2人の秘書女性が随所でジャンクションとして機能し胡散臭さを減殺。緑雨[投票(1)]
★5ソナチネ(1993/日)ルイ・マル鬼火』と並べてもいい「死にたい男」の厭世観が蔓延するキタノ・ブルー代表作。死に場所を探すでもなく唯待ち続ける倦怠感が沖縄の海と空の空虚さに助長される遣り切れなさを精緻に描いて奇跡的な達成度と思う。DSCH, ishou, ふかひれ, torinoshieldほか7 名[投票(7)]