★5 | 時に心の拠り所となり、時に厄介となる「祖国」という問題を、「家族」というミニマムな集団との対比に置きつつ「観せる」ことを忘れずに描き切ったことは素晴らしい。それにしても「モサド」って名前はカッコいい。 [review] (Myurakz) | [投票(18)] |
★4 | “Home”とは祖国か?それとも家族か? [review] (kiona) | [投票(16)] |
★4 | ジャン・ピエール・レオみたいなヤサ男がバンデラスの形相になるまでの物語 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(14)] |
★4 | 『プライベート・ライアン』以来、凡作駄作を連発していた(と俺は思っている)スピルバーグだが、これを観て安心した。彼はまだ映画の力を信じている。 [review] (JKF) | [投票(11)] |
★5 | 間違いなく、本作はスピルバーグ以外には作り上げることが出来ない作品です。 [review] (甘崎庵) | [投票(10)] |
★4 | この醜くも美しい世界 [review] (たかやまひろふみ) | [投票(9)] |
★3 | 冴えるショットは自重気味? いっそ「秘密戦隊ゴリンジャー」とかだったら、どんなに面白いスパイアクションを撮っただろうか…。テーマの重さが正直恨めしい気も。本作をとりあげる上で監督の態度の正直さはまぎれもないんだが。 [review] (おーい粗茶) | [投票(8)] |
★4 | 目に見える国の形と想い描かれる国の形 [review] (スパルタのキツネ) | [投票(8)] |
★4 | 70年代風スリラーの雰囲気、任務と家族の間で揺れる男のドラマ、イスラエルへの警告・・・。観るべき映像、感じるべき物語、考えるべき問題が、バランス良く詰まっている。(2006.02.04.) [review] (Keita) | [投票(7)] |
★3 | タイトルは「ミュンヘン」だが、ローマ、パリ、キプロス、ベイルート、アテネ、ロンドン、そしてニューヨーク・・・舞台となる都市の美しい顔を眺めているだけで興味深く、スピルバーグってこんなに魅力的に「街を描く」ことができたんだ〜と新たな発見。 [review] (緑雨) | [投票(6)] |
★3 | 死に様さえたっぷり描ければ題材はもう何でもいいや、と言いたげな監督。 (黒魔羅) | [投票(6)] |
★4 | 『シンドラー』の時代とは違い明快な答を出せない題材を選択したスピルバーグの立ち位置が物語的には苦しい。テロルの連鎖を断ち切る答は無く詠嘆的に鎮魂するしかない…というのは在り来たりと思う。随所の唸らされる表現とクールさには瞠目した。 (けにろん) | [投票(5)] |
★2 | 選手村襲撃、報復テロ、悔悟と恐怖。3要素の配列バランスが悪く、全て緊張感のない凡庸描写。しかも、アヴナー(エリック・バナ)の苦悶は国家と家族という今更感一杯の矮小さから一向に抜け出すことなく、いつまでたっても現代の世界観とは交わらない。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(5)] |
★3 | 緊張感のあるシーンが沢山あると思う。ホテルの女にまつわる顛末や情報屋ルイ−マチュー・アマルリックのキャラ造型も印象深い。しかしラスト近くのセックスシーンのクロスカッティングは一体なんなんだろう。観客に隠喩を押し付けても構わない。しかし画面として品が無いことこの上ない。『A.I.』のジャンクフェアを思い出した。
(ゑぎ) | [投票(4)] |
★3 | 3時間近い映画と思えないそつのない演出。スピルバーグとしてはまずまずの演出振り。
内容も面白いが、テロのお返しはテロで、という感じで、そのうち見ているにつらくなる映画であった。こんなことやって何になるのか、と思っていたら [review] (セント) | [投票(4)] |
★3 | 主人公はそれなりに任務を楽しんでと言うか、自分の仕事としてこなしている感じで、人を殺すことに対する葛藤とか苦悩とか言うものは映像からはあまり感じられない。 [review] (わっこ) | [投票(3)] |
★3 | 映画としての完成度は極めて高く、非常に面白い。太鼓判押します。ただ、「面白い」って素直に言えないんだよなぁ… [review] (牛乳瓶) | [投票(3)] |
★2 | 大衆うけ狙い丸出しのおざなり演出の羅列。スピルバーグなんざアメリカ人以外の何者でもないわけさ。飛び散る汗なんて失笑だ。
[review] (mal) | [投票(3)] |
★4 | 政治的問題が聖域であるべきはずのオリンピックを舞台に悲劇を巻き起こすのが、やりきれない哀しみを生む。この実在の事件が、この映画のすべての始まり。観る者は、動揺する暇も無いままに70年代の緊張感伴う作品の世界へと、気が付けば入り込んでいるはず。 [review] (TOBBY) | [投票(3)] |
★5 | 国家という組織の前では、真実すら意味を成さない。1年ほどの間に「宇宙戦争」とこの作品を撮りきった、この作家の胸の内に去来する思いはいかに。 [review] (HAL9000) | [投票(3)] |
★5 | 「報復の連鎖」とイスラエルモサド。おっかなくて誰も手が出せないテーマに御大が果敢に挑む。血みどろの暗殺シーンの合間に執拗に描かれる食事のシーン。主人公も執拗に食事を作り続ける。食べきれもしないのに。それが意味するものとは? (すやすや) | [投票(3)] |
★2 | 「殺しという行為は、とやかく言う以前に、つまるところ肉体の損壊なんです」と割り切った上で、「ほら、ここをこうやって壊すとびっくりでしょ」と宣うアルトラ放出の病的なキレと、空中分解する説教のいびつなギャップ。制度化された永遠の殺し合いは、告発の対象ではなく、確かにおいしい題材であるだろう。端的に、延々と殺しまくれるからだ。「怒り」よりも、「趣味嗜好」。血に酔うにはシリアス題材選択の動機が不純過ぎる。 [review] (DSCH) | [投票(2)] |
★4 | セイヤクの中で作られた物語。 [review] (たかひこ) | [投票(2)] |
★5 | ヤサ男が報復の旅を通して一人前の父親として成長していく叙事詩みたいなもん。スピルバーグの冷めた描写は本作で一つの到達点を迎えた。これまでの「どうだい?凄いだろ?」みたいな押し付けがましさが無くスッキリ観られる。抑揚の無い、どちらかと言えば地味な演出が却って効果的だった。 (SODOM) | [投票(2)] |
★3 | アル・グリーンの「レッツ・ステイ・トゥゲザー」が珠玉の名曲だってこと、それは証明された。 [review] (jun5kano) | [投票(2)] |
★3 | スピルバーグの(ユダヤ人の)訴えは、ひしひしと伝わってきます。ですが、見終えて思ったことは・・・
[review] (映画っていいね) | [投票(2)] |
★4 | 実力相応の仕事をしていない、と苛立たせる監督だった。いまは予想を超えた、しかし彼にしか創れないと思わせる作品を繰りだしてくる。… まさに<巨匠>の領域に入ってきたスピルバーグ。 [review] (死ぬまでシネマ) | [投票(2)] |
★3 | みせる作品にはなっていた。が、やはり事件が何故起こったかには触れないため、どうしてもその被害者の視点で観る事になってしまう。このテーマはやはり同じ尺度で両側の視点で観れる作りになっていないと評価が難しい。そこが『シリアナ』には及ばない。でも、この作品が知識を深めるきっかけになれば良いと思う。06.02.05 (hess) | [投票(2)] |
★5 | この映画のキーパーソンはジェフリー・ラッシュ。彼に「国家」を演じさせた時点でこの映画が傑作となることは決まったようなものだ。 [review] (ナム太郎) | [投票(2)] |
★5 | この題材をこの規模でこの方向性で成立させる監督は彼しかいない。 [review] (t3b) | [投票(1)] |
★4 | 日本人として、どのように対応してよいものか大変悩ませる作品だった。感動よりは衝撃が強い印象だった。 [review] (chokobo) | [投票(1)] |
★5 | 答のない問いに対して、現時点でヒトが示すことのできる精一杯の答えだと思う。余計な修辞を排した語り口がかえって雄弁ということがある。 (TM) | [投票(1)] |
★5 | 「父であること」と「戦うこと」は切り離せない。しかし一体何と戦うのか?9.11以降、それはもはや明瞭ではない。現実に決然と「否」を突きつけスピルバーグは孤独な戦いを挑む。 [review] (淑) | [投票(1)] |
★4 | いつの頃からか、スピルバーグ=カミンスキーの映像の質感が心地好く感じられるようになった。ヨーロッパの都市ってきれいですね。手垢にまみれたエピソードを積み重ねられても、面白く見られるのはそのためだろうな。 [review] (ハム) | [投票(1)] |
★5 | 70年代、深作欣二は『仁義なき戦い』でヤクザ世界を政治と国際情勢の暗喩として描き、サム・ペキンパーは『戦争のはらわた』で第二次世界大戦を通してその実ベトナム戦争を描いたが、スピルバーグは別のアプローチとして、個人レベルの殺人行為そのものを描くことによって、戦争の本質を暴くという試みである。 [review] (ジョー・チップ) | [投票(1)] |
★3 | あえて「超大作」にしなかった見識。浪々と語られ、ひな壇に祭り上げられるのとは別の相貌をもつ見えにくいナショナリズムを、手持ちキャメラのようなショットで、細かく丹念に拾って表現した映画だ。これをメジャーが配給したのだ。何かが映画史に起こっている気がする。 (ジェリー) | [投票(1)] |
★5 | テーマは重いが、さすがに映画作りがうまいスピルバーグだけあって、そんじょそこらのスパイ・サスペンスをはるかに凌駕する、緊張感みなぎる迫真の出来。特にカメラワークが抜群に良く、光と陰の使い方も非常に印象的というか、映画の内容とうまくかみあい、このカメラワークがあってこそのテーマの扱いという感じがする。 [review] (シーチキン) | [投票(1)] |
★4 | すごい!!この映画に込められたメッセージ・・・、全てを受け止めるのは難しい。重すぎる。 [review] (じょばんに) | [投票(1)] |
★4 | 悲しみの連鎖。堂堂巡り。それが悔しくてならない。 (リア) | [投票(1)] |
★4 | カタルシスもなく、映画としての美しさも求めず、ただあなたを民族間の禍中に巻き込む。 (浅草12階の幽霊) | [投票(1)] |
★5 | スピルバーグが語るまでもなく、これは復讐劇の始まりでもなく終わりでもない。綿々と積層していっては吹き消されていくの歴史の断片。情報源、「安全な」アジト、国家、家族、ラストの残像。 (chilidog) | [投票(1)] |
★0 | (見てないけどごめん)先日、あの、浜村淳の映画紹介だけ聞きました。作品は見てない、でもこの浜村淳のはよかった! 前半のベランダのシーンなんて最高で、説明だけで感動しました(笑)是非観ようと思います。仮に観てガックリでも、あれだけ素晴らしいの映画紹介を浜村淳にさせたという事実だけで、十分評価に値するかも。 (YO--CHAN) | [投票(1)] |
★3 | 息子のエグそうな告白を拒絶し、殺しの果実だけを受け取る母親の邪悪さが印象に残る。あれが我々小市民の邪悪だ。 (ペンクロフ) | [投票] |
★4 | 原作の標的は11人の方がやっぱりディティールが詳しい。できれば原作を読んで欲しい。(2023/08/25/KOBCL)
[review] (USIU) | [投票] |
★4 | 同胞の悲劇への復讐。一義的には正義だろう。だが、本当に正しいのかと考えさせられるに重苦しさ充分。これぞ映画的というか、テーマ・オブ芸術のよう。
[review] (G31) | [投票] |
★3 | やられたらやり返す。それが痛快なのはTVドラマの世界だけでいい。実際はただただ虚しく愚かなだけで何も残らない。スピルバーグの演出は快調だが、この人はちょっと殺人行為を楽しみすぎでは...。 (Ryu-Zen) | [投票] |
★4 | 政治テーマの描き方は温いかもしれんがこれはべらぼうに面白い映画。最上級の冒険小説のように、一度観始めたら最後まで止まらない吸引力を持つ。題材が何であれ楽しめるように作っちゃうのがこの監督の長所であり、また短所でもあるよね。ただし終盤のセックスシーンだけダサすぎるのでマイナス1点。 (赤い戦車) | [投票] |
★5 | 「復讐と報復」というテーマよりも、場面を変え国を変え、新たなターゲット新たな登場人物、その美しく展開する映画的興奮の味わえる前半部に感動を覚えた。 (週一本) | [投票] |
★5 | ユダヤだアラブだなんて日本人の私には正直どうでもいい。結局の所・・・ [review] (Soul Driver) | [投票] |
★4 | スタイリッシュで、醒めていて、でも人間味があって、しかし情に流されすぎない。芸術映画であって、娯楽映画である。この絶妙なバランスの上で 民族問題が冷静に語られる。スピルバーグ、ブラボー。
(SUM) | [投票] |