人気コメント | 投票者 |
★4 | 青い春(2001/日) | ありがちな家庭環境とかの背景を一切削ぎ落としたのは映画の純度を高めてはいるし、語り口も切れが良いが、傍系人物のわかり良さに比べ主人公の虚無感がどうにも借り物臭い。演じる松田龍平が所詮ボンボンだからだろう。 | Myurakz, セント, tamic | [投票(3)] |
★3 | あずみ(2003/日) | テロリズムに苦悩する主人公が逆説的に強く、しかも可愛い少女というのは鉄板の設定で、前半はプロットの立て方も時宜を得て良いが、結局、救出劇になっちまうのはすり替えだろう。ロジックが崩壊している。演出は個対個では良いが集団になると途端に陳腐化。 | Myurakz, かける | [投票(2)] |
★3 | キル・ビル(2003/米=日) | 序盤には曲りなりにも垣間見えた復讐と言うパッションは後半のお遊び三昧の中で雲散霧消。そもそも前篇も後篇もない一気呵成の展開の中でこその東京シークェンスだろうにダルに引き伸ばされクライマックスに配置されたんじゃ何もかもおじゃんのアッパラパー。 | ドド, ぽんしゅう, おーい粗茶, RED DANCERほか8 名 | [投票(8)] |
★4 | わが街(1991/米) | カスダンによるアルトマン的人間タペストリーは平易でストーリーテリングのテンポも良く、現代と四つに組んだ真面目さが好印象。人種問題を簡単に流しちまうのは一種のスノビズムだとは思うが真面目だから鼻につかない。 | ナム太郎, tkcrows | [投票(2)] |
★4 | 突然、嵐のように(1977/日) | 郷は一貫してまんまアホで無軌道な若者であり、秋吉も健気で真面目だが堕ちてしまう女そのもの、そういう直線的なキャラを弾ける乗りで一気に見せ切る勢い。しかも急転直下のラストの再反転が衝撃的。それが『祭りの準備』の2番煎じとしても…。 | ナム太郎 | [投票(1)] |
★4 | リベリオン(2002/米) | 設定が恥ずかしいまでに稚拙なのが幸いし物語の強度を増幅させる。終盤では不覚にも目が潤んでしまった。親が思うほど馬鹿じゃないってことだね。そうあって欲しいよ。統計的推学「ガンカタ」も嘘だろうと思う間もない位決まってた。 | おーい粗茶, わっこ, すやすや, ボイス母 | [投票(4)] |
★4 | 北京好日(1993/中国=香港) | シネマヴェリテという古語を彷彿とさせるインタビュー場面の創造を混じえた劇作がとてつもなく洗練されていると思う。ある種のいかがわしさを交えたドキュメンタルな作風から香り立つ60年代風味が堪らない。 | ぽんしゅう | [投票(1)] |
★3 | 亡国のイージス(2005/日) | ぶれない思想軸を持つのは北鮮工作員(中井)とダイス工作員(勝地涼)のみであり、ポーズにせよ日本国体の現状を撃つと言うのなら、グダグダ言わずに東京都内にミザイルをブチ込め!2人のインサートされる背景描写だけはそれなりに切実味があった。 | ペペロンチーノ, すやすや | [投票(2)] |
★2 | 父 パードレ・パドローネ(1977/伊) | 父と子の確執の話から子が解放され飛翔するというベクトルではなく何時の間にやら教条主義的展開へとすり替わったかのような座りの悪さを感じる。平易な教育テレビのドラマの如き深みの無い映像も含め何がいいのかよくわからない。 | 山本美容室, セント | [投票(2)] |
★3 | バウンディン(2003/米) | 苦境に陥っても実はそれは全然苦境なんかではなく、気の持ちよう次第で幾らでもクリアしていける…しかし、それに気付くのが至難なのだ。人生に於いては多くの先輩や友人がアドバイスしてくれるだろう。耳を傾け謙虚にそして前向きに生きたい。 | Yasu | [投票(1)] |
★2 | 炎のランナー(1981/英) | 仰々しいお洒落な音楽に乗って、とんでもなく在り来たりなスローモーションで疾走する選手達。コマーシャリズムの極北とは言え露骨過ぎ。より速く走る肉体という原初的テーゼは懐古趣味でピューリタニズムな形骸に囚われ陳腐なる醜態を晒す。 | ペペロンチーノ | [投票(1)] |
★1 | 226(1989/日) | 時として若者の狂熱的思想が国家の道筋を引いてきたのであり、226が革命かファッショな軍事クーデターかは表裏に同一なのだ。でも、この映画はそのへんを何も語れず能面役者の稚拙な学芸会を延々と見せるだけ。ただ唯一三浦友和は少し良い。 | 町田 | [投票(1)] |
★3 | グッバイ、レーニン!(2003/独) | 東独近代史に於ける劇的なターニングポイントが国民にもたらしたものが、パノラミカルなスケールではなく、後半では1人の女性に仮託され、シテュエーションコメディの定型に沿ってのドタバタに終始するのが全くつまらないし、何かにつけ詰めが甘い。 | ボイス母, 水那岐 | [投票(2)] |
★4 | 愛しのタチアナ(1994/フィンランド=独) | 冴えなき男と女への偏愛を紡ぐカウリスマキが不動の4番打者オウティネンとペロンパーをもって1時間の短尺で織りなす小粋な中編ロードムービー。まとまってて破綻は無いが、いかにも短く小品すぎの感も。 | Keita | [投票(1)] |
★4 | 人生とんぼ返り(1955/日) | マキノお手の物の題材でルーティーンなのだろうが、ため息が出る程の安定感がある。森繁と山田五十鈴のかけ合いの巧さは『夫婦善哉』の淡島とのそれに匹敵する至芸と言って良い。 | トシ | [投票(1)] |
★3 | いちご同盟(1997/日) | 少年の思春期の悩みが今ひとつ共感を覚えるものではない(若しくは覚えるように納得させる演出力がない)ので病気の少女と出会って再生していく過程に乗り切れない。一方、父子の関係描写が良く古尾谷が父を好演。 | 水那岐 | [投票(1)] |
★3 | エクソシスト・ビギニング(2004/米) | 何もかも整合性をつけようとし過ぎるから、わけの解らない恐ろしさが薄まるのだ。悪魔バズズの最大の武器は人の心の弱みにつけ込む巧みな対話というオリジナルコンセプトを踏襲してるのに部分的に今風ケレン描写を見せる演出が印象を散漫化した。 | クワドラAS | [投票(1)] |
★3 | あふれる熱い涙(1991/日) | 主線の話とサブストーリーが乖離し、しかも演出者の思い入れは明らかにサブの方にある。どっちについて行けばいいのか迷う。ルビーは神妙に演じているだけだが、代わりに佐野と戸川がここぞとばかりにグダグダ世界を漲らせ秀逸。 | ぽんしゅう | [投票(1)] |
★3 | ゲロッパ!(2003/日) | あれほどの前フリをしてながら西田がどれ程の狂気を体現できるかにかかっていた筈。その狂気と娘を思う愛とのコントラストが映画の肝にならないといけない筈。クライマックスのショーは淡泊すぎ、内閣調査室は噴飯もの。ただただ常磐貴子が良いだけ。 | 山本美容室, ざいあす, ピロちゃんきゅ〜, RED DANCERほか6 名 | [投票(6)] |
★4 | まぼろしの市街戦(1967/仏=伊) | 「何が正気で何が正気でないか」では如何にも生硬だが、それを「こっち側に留まるかあっち側に行ってしまうか」にすり替えたのが堪らなく文学的なのだ。そして、留まっても越境しても孤独感は拭われない。そこが痛切に胸を打つ。 | わっこ | [投票(1)] |