姫田真佐久の映画ファンのコメント
ゑぎのコメント |
かぶりつき人生(1968/日) | どうにも中途半端で臭い演出が目立つけど、それでもいい。映画は完成度で評価できない。黒澤の完全主義なんかよりずっと生き生きしていると言えるだろう。 | [投票] | |
キューポラのある街(1962/日) | 自転車二人乗りで、荷台に座って登場する吉永小百合(ジュン)。終盤、この自転車はジュンのものになる。本作でも、自転車は自由や喜びを象徴する。これも「幸福な自転車の映画」だ。 [review] | [投票(3)] | |
赤い波止場(1958/日) | 裕次郎には「赤い」から始まる映画が3本あり、いずれもが舛田利雄監督作だ。中でも『赤いハンカチ』は裕次郎の代表作というだけでなく日活ムードアクション屈指の傑作だが『赤い波止場』もやや雑な印象を与えるが決して悪くない。特に舞台となる神戸の情景がいい。それは木村威夫の美術と姫田真佐久の撮影がいいということだ。 [review] | [投票(1)] | |
赤い殺意(1964/日) | 私にとっての今村の最高作はこの映画。文句無く面白い。2時間半があっと云う間だ。春川ますみのすっとぼけた演技が何よりも楽しい。全てまるく収まったラストは少々都合が良すぎるかも知れないが、この御都合主義も含めてこれはまさしく「映画」だと思う。電車の扱いは『生まれてはみたけれど』を想起させる。 | [投票(1)] | |
恋人たちは濡れた(1973/日) | 走る自転車の車輪のカットから始まる。乗っているのは大江徹。荷台にフィルム缶を積んでいる。海辺。海岸の道。自転車が横転して転がるフィルム缶。回転運動の連打。道に尾を引くようにフィルムが繰り出される。 [review] | [投票(1)] | |
悶絶!!どんでん返し(1977/日) | エリートサラリーマンの鶴岡修とチンピラヤクザの遠藤征慈という男優二人が主人公の日活ロマン作品。 [review] | [投票] | |
危いことなら銭になる(1962/日) | 黒バックに札が舞うタイトルバック。誰があなたを殺すのかしら〜という女性(マーサ三宅なのか!)の歌。こゝからもうふざけているのだが、全編ふざけた魅力に溢れた映画だ。 [review] | [投票(2)] | |
心の日月(1954/日) | 序盤と最終盤は飯田橋の映画。中盤は、銀座の映画。三越と有楽橋が印象的な舞台となる。また、これも木村恵吾らしく、全編アオリの映画。鉄橋を走る汽車の遠景ぐらいか、仰角じゃないのは。 [review] | [投票] | |
「エロ事師たち」より 人類学入門(1966/日) | クライマックスと云ってもいいのだろう、坂本スミ子が、病院の窓の鉄柵のところで身を乗り出して、わめき叫ぶ場面がある。こゝで寝間着(患者衣)の前がはだけるのだが、胸元を押さえるのはどうか。これでOKを出すというディシジョンが理解できない。 [review] | [投票] | |
黒薔薇昇天(1975/日) | 映画製作を舞台とする映画の系譜。岸田森が監督。高橋明がカメラマンで、庄司三郎が照明係。冒頭は、ホテルの部屋の窓から撮った海。 [review] | [投票] | |
明日は咲こう花咲こう(1965/日) | 確かに全ての登場人物が類型的に過ぎるかも知れない。ただそういったマイナス面を差し引いても本作は傑作だ。姫田真佐久と安藤庄平による見応えある画面造型。私が見た吉永小百合の中でも一二を争う可愛らしさ。そして、あゝこの映画も紛れも無く西部劇なのだと諒解する時の感動。 [review] | [投票(1)] | |
霧笛が俺を呼んでいる(1960/日) | この時代の日活映画ってホントいいなぁ。まず冒頭の霧の表現から、気合が入っていてシビレる。全編に亘って要所要所で小さな前進後退移動が散りばめられ、スピーディなリズムを作っていく。 [review] | [投票(1)] | |
にあんちゃん(1959/日) | 確かに教育映画のようだ。「今村としては」という前置きは必要だが、画面がお行儀良すぎて面白くない。 [review] | [投票(1)] | |
愛と死の記録(1966/日) | 『愛と死をみつめて』の二番煎じのようなタイトルでこちらも吉永小百合主演の難病もの。しかし出来はこちらの方が上だと思う。中盤までの恋愛譚の蔵原惟繕らしい瑞々しい演出もいいし、渡哲也の不可解な行動によって映画の謎を形成していく構成も巧い。「300レントゲン」という台詞が忘れられない。 [review] | [投票(2)] | |
一条さゆり 濡れた欲情(1972/日) | 猥歌から始まる。高橋明が唄う「ナカナカづくし」。本作はこの猥歌と江州音頭がすこぶる印象に残る。この音楽で随分と点数を上げているように思う。 [review] | [投票(1)] | |
紅の拳銃(1961/日) | ご都合主義の連続でプロット構成も台詞もとても幼稚だが、しかし画面造型は見応えアリ。つまり全く日活映画らしい。前半のクラブのシーン等いつも通りの木村威夫らしい美術がいいし、何よりも赤木圭一郎がとびっきりいい顔をしている。 [review] | [投票] | |
青春の蹉跌(1974/日) | 冒頭アバンタイトルは、船上?ローラースケートで椅子等を片付ける萩原健一。この場面、以降何度か挿入されるが、他のプロットに絡む説明はされないイメージショットだ。 [review] | [投票] | |
殺したのは誰だ(1957/日) | 日活ロゴの時点で、オフでエンジン音が聞こえる。クレジットは、キャデラックのダッシュボードの画面。本作は、老いた自動車ディーラー役の菅井一郎が純然たる主役だ。 [review] | [投票(1)] | |
アフリカの光(1975/日) | 雪の積もった道や線路の上など、萩原健一と田中邦衛が2人で歩くショットを繋げるオープニング。キリンが数頭、画面を横切るセピア色のショットが挿入される。後にヌーの群れのショットなんかも。 [review] | [投票] | |
花の降る午後(1989/日) | いいカットだってあるし、導入部の空撮なんて見事だし、ともすれば良い映画になっていたかも知れないのに、矢っ張り大森一樹だなぁ....。いや、役者が下手過ぎるのだろう。どうしようもなく不細工。桜田淳子の役じゃないことくらい判らないのか。 | [投票] | |
復讐するは我にあり(1979/日) | こんな映画が映画賞を独占してしまうのだから日本映画は駄目だと思った。今村の演出が丁寧さと図太さを合わせ持っていることは随所で了解するけれど、三國連太郎の演技・演出或いはキャラクター造型そのものが生真面目過ぎて甚だ興醒めだ。女優陣は小川、倍賞、清川、絵沢、根岸らその肉体が忘れがたい。 [review] | [投票(7)] | |
警察日記(1955/日) | 民謡「会津磐梯山」を劇伴にするクレジット。山と湖の景色。湖は猪苗代湖か。山間の道の俯瞰。バスがフレームインする。バスに花嫁と親族が乗る。バスと花嫁というと、清水宏の『暁の合唱』を想い起こす。 [review] | [投票] |