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煽尼采さんの人気コメント: 投票数順(18/30)

人気コメント投票者
★4浮き雲(1996/フィンランド)‘ささやかな幸福’そのもののように時折ひょっこり姿を見せてくれる犬。窓、ドア、冷蔵庫、テーブル、港のコンテナ、といった四角形が形作る画面の構図、それに加えて壁やソファー、カーテンなどの赤、青、黄、白のシンプルな色彩バランスが目に心地好い。 [review]けにろん, 3819695[投票(2)]
★4フルスタリョフ、車を!(1998/仏=露)カメラと人の動きの騒々しさ、ビシッと決まった構図にも漲るエナジーは『フェリーニのローマ』に匹敵する。互いに衝突し意味を叩き割り合う声声声が飛び交う不条理な空間は、雪の白、ランプの灯りの白、カーテンの白でホワイトアウトしつつ炸裂し続ける。 [review]寒山拾得, けにろん[投票(2)]
★3炎上(1958/日)三島作品は幾つか読んではいるものの、実は『金閣寺』は未読。だが少なくともこの映画の筋を追った印象としては、「炎上」の必然性が生じるには、以下の要素をもっと観客に印象づける必要があった筈→ [review]3819695, けにろん[投票(2)]
★3女の都(1980/仏=伊)不思議の国のちょいワルおやじ。列車とトンネルの関係をフロイト的に解釈したくなる映画。胎内回帰とインターコースの両義性?男性性への自虐的な責めが却って被虐趣味にも思えたり。 [review]寒山拾得, けにろん[投票(2)]
★3茄子 アンダルシアの夏(2003/日)これはちょっと掘り出し物だ。自転車レースの躍動感と、意外な戦略性。黄金色に光る茄子も画面に映え、その象徴性もしっかりしたもの。何よりこの短さで、一本の映画を観た満足感を味わえるのが嬉しい。無意味に他人の時間を奪う映画よ、去れ! [review]uyo, きわ[投票(2)]
★3スティング(1973/米)エンターテイナーのsting。 [review]Myurakz, けにろん[投票(2)]
★4ジーザス・クライスト・スーパースター(1973/米)キリストをロックスターに擬した、というより、ロックスターをキリストに擬したと言うのが正解か?社会からはいかがわしい犯罪者扱いをされ、信者=ファンの一方的で過剰な期待に押し潰されつつ、僅か三年間の活動と急死によって伝説となった男、ジーザス。 [review]天河屋, けにろん[投票(2)]
★5友だちの恋人(1987/仏)男と女の関係で、「これは友情」と自他に言い聞かせるのは大抵、そうしてブレーキをかけなければならない感情が芽生えつつある徴候?(ロメールの完璧な色彩設計による感覚的かつ作劇的な妙技を見よ!) [review]袋のうさぎ, ジェリー[投票(2)]
★4美しき結婚(1982/仏)自由を持て余す人は他人とそれを分かち合いたがるが、何かを分かち合うという事自体、相手の自由を奪う事だという点には思い至らない。 [review]けにろん, moot[投票(2)]
★4サイボーグでも大丈夫(2006/韓国)妄想の互換性。同情という接続端子。優しい人間機械論。自転車と電動歯ブラシの、病院ベッドの上でのふいの出逢いのように美しい。全て人間は歯車の一つとして補完し合う事に存在の理由を見出すのだという事。 [review]DSCH, りかちゅ[投票(2)]
★3あかね空(2007/日)丁寧に作った豆腐のように、良心的でスクエアで清潔でシンプルで、どこか四角四面。(その事と、内野聖陽の一人二役について→) [review]SUM, ちわわ[投票(2)]
★4砂と霧の家(2003/米)「入っていいですか」や「どうぞお入りください」といった何気ない言葉が、これほどまでに残酷に、また優しく、そして緊張感を孕んで聞こえる映画は初めてだ。恐らく、他にそんな映画は無いだろう。映画に於ける繊細さの手本のような作品。 [review]死ぬまでシネマ, tredair[投票(2)]
★3サマータイムマシンブルース(2005/日)これは、辻褄を合わせる為の編集作業に奮闘する、‘映画部’の活動記録である――なんて考えれば、成る程、舞台作品から映画化した意味はあった。上野樹里の、夏みかんのような存在感。テキトーな感じのするタイトルも、実はイイ味を醸してくれる。 [review]YO--CHAN, Myurakz[投票(2)]
★3ダイ・ハード4.0(2007/米)ダイ・ハード9.11、或いは危険のインフレーション。9.11以後のアメリカを風刺しているようでいて、マクレーンの好戦的マッチョ主義はかつて無いほど単純明快。 [review]おーい粗茶, けにろん[投票(2)]
★3容疑者 室井慎次(2005/日)学園祭的なお祭感と、お子様ランチ的なカラフルさの『交渉人 真下正義』とは対照的な、大人風味。色に喩えるならブラウン。地味。だが、僕の好きな『踊る』のエッセンスは、むしろこちら。 [review]透明ランナー, ぽんしゅう[投票(2)]
★2交渉人 真下正義(2005/日)「封鎖できません!」再び。だが、演出も演技も脚本も、何もかもが作り物めいている。冒頭の、玩具の電車模型が走る場面は、この映画自体の子供っぽさと吊り合ってしまっている。 [review]ぽんしゅう, Myurakz[投票(2)]
★4過去のない男(2002/フィンランド=独=仏)一見サラリと流れていく群像の中、犬のお巡りさんのちょい毒がピリリと利いている。それにしても、「過去=過ぎ去り」が無いとは、喪失の喪失なのだ。 [review]3819695, CRIMSON[投票(2)]
★4愛と希望の街(1959/日)鳩を、自身を、愛と希望を売り。 [review]づん, ぽんしゅう[投票(2)]
★2ユメ十夜(2006/日)感心したのは六夜と八夜のみ。大勢が寄って集って作った映像より、漱石が独りただペン先から滴らせた文字の方が幾百倍も詩興に富んでいるのを思い知り、言語芸術万歳を心中叫ばずにいられない。シネスケでそんな事を言わざるを得ないのが哀しい。 [review]DSCH, ぽんしゅう[投票(2)]
★5戒厳令(1973/日)戒厳令という例外状況、暴力に魅入られつつも、怖れ、忌避する北。朝日平吾の血塗れの服の扱いの如く、血腥い事は他人に押しつけ、自らは「連絡しただけ」の立場に居、永遠に「十数える」事しかできぬ革命家。全てを観るだけの存在=天皇を夢見た男。 [review]寒山拾得, 夢ギドラ[投票(2)]